コンスタンス・ウー、TVプロデューサーのセクハラを告発

(2022年9月25日21:15)

コンスタンス・ウー、TVプロデューサーのセクハラを告発
コンスタンス・ウー(Instagram/@#constancewu)

映画「クレイジー・リッチ!」や「ハスラー」などで知られる米女優コンスタンス・ウー(40)が、TVドラマシリーズに出演したときにプロデューサーからセクハラを受けたと明らかにした。近く発売予定の自身の回顧録でセクハラ被害について記述しているという。

米PageSixによると、ウーは米ABCテレビのシットコム・シリーズ「ファン家のアメリカ開拓期」(原題:Fresh Off the Boat)(2015年~2020年)に出演したときにプロデューサーからセクハラを受けたと明かした。同ドラマはアジア系アメリカ人家族の生活を描いたシチュエーション・コメディで、ウーは6シーズンにわたり、家長ジェシカ・ホアンを演じて人気が出た。

またウーは、2015年に同番組が始まった際に、この男性が「彼女にすべてのビジネスに関して自分に通すよう要求し、何を着るかも指示する」と支配的な行動を見せたとニューヨーク・タイムズに主張したという。
「『ファン家のアメリカ開拓記』は私にとって初めてのテレビ番組でした」と、ウーは同紙に語っている。「私はこの世界に放り込まれたのです。この業界に親はいない。そして、私は30歳だったので、人々は私が何をやっているのか知っていると思った。被害妄想に陥り私は恥ずかしくなりました」。

ウーは、プロデューサーと一緒にスポーツイベントに参加した際に、彼は「太ももに手を置き、その手は最終的に彼女の股間をかすめた」といわれるとニューヨーク・タイムズ紙は報じている。ウーは、彼にやめるように頼んだという。そして、2人はその後、この疑惑の事件をもみ消したとしている。

米「Variety」誌によると、23日(現地時間)にワシントンD.C.で開催されたアトランティック・フェスティバルのイベントで、ウーはセクハラ被害について発言する決心をしたことを説明したという。
「私は、番組の最初の2シーズンで受けた多くのセクハラや脅迫について、本当に長い間口を閉ざしていました。というのも、最初の2シーズンが終わって、成功し、仕事を失う恐怖がなくなってから、この特定のプロデューサーからの嫌がらせや脅迫に対して『ノー』と言い始めることができたから」とウーは語った。
ウーは回顧録「Making a Scene」の中で、プロデューサーの名前は出さずイニシャルで表記しているという。

ウーは、「ファン家のアメリカ開拓期」が2019年にリニューアルされることが発表されたとき「とても動揺している」「文字通り泣いている」とツイートしたことで反発を受け、SNSから3年間離れていた。また自殺未遂を起こしたこともあった。 「幸運にも、友人が私を見つけ、ERに駆けつけてくれたの。人生で多くのことを見直すことになった怖い瞬間だった」と、ウーは7月のツイッター投稿で説明した。「その後数年間は、自分のキャリアを脇に置いて、精神的な健康に集中しました」。 ウーは、彼女の近日発売の回顧録について「私が知っている限り正直なもの」だと指摘した。 「なぜなら、実際のところ、私は落ち着いているわけでも、優雅なわけでも、完璧なわけでもないからです。私は感情的です。私は間違いも犯す…たくさんね!」と述べた。そして「ハリウッドから少し離れて、たくさんのセラピーを受けた後、私はここに戻って冒険しても大丈夫だと感じています。そして、たとえ怖くても、3年前の私に勇気を与え、私の話を共有することで、誰かの役に立つかもしれないと決めたの」と語ったという。回顧録「Making a Scene」は10月4日の発売される予定。