エアロスミスのスティーヴン・タイラー、未成年者への性的暴行で訴えられる

(2022年12 月31日12:30)

エアロスミスのスティーヴン・タイラー、未成年者への性的暴行で訴えられる
スティーヴン・タイラー(Instagram/@iamstevent)

ロックバンド、エアロスミスのスティーヴン・タイラー(74)が、数十年前に当時16歳の少女に性的暴行を加えたとして訴えられた。複数の米メディアが報じた。

米サイト「TMZ」によると、原告の女性ジュリア・ホルコムは、以前からタイラーとの関係について公言しており、2011年のタイラーの回顧録には、未成年の少女と過ごしたことについて言及があり「ロマンチックで愛情深い関係」だったと記述しているという。

米音楽誌「ローリング・ストーン」が入手した裁判資料によると、ホルコムは1973年に16歳の誕生日を迎えた直後、オレゴン州ポートランドで行われたエアロスミスのコンサートで初めてタイラーに会ったという。当時25歳前後だったタイラーは、ホルコムをホテルに連れて帰り、そこで彼女の年齢や問題のある家庭環境について話したという。

ホルコムは、タイラーがその後、「さまざまな犯罪的な性行為を行った」と主張。さらに、未成年である彼女を州境を越えてエアロスミスの次の公演が行われたシアトルに連れて行き関係を続けたと主張している。これは不道徳な目的で女性を国外に連れ出したり州間を移動させたりすることを禁止する米国の「マン法」に抵触する可能性があるという。

また、タイラーはホルコムの母親を懐柔して、ホルコムの後見人になろうとしたが、結局その計画を実行せず、「代わりに、彼女と一緒に旅行し、暴行を加え、アルコールとドラッグを提供し続けた」とホルコムは主張している。

さらに1975年、17歳のときにタイラーの子供を妊娠したと主張。タイラーは、中絶するよう命じたという。ホルコムはその後、タイラーのもとを去り、ポートランドに帰って再出発したという。ホルコムは、タイラーを性的暴行、意図的に精神的苦痛を与えたとして訴えている。TMZはタイラーの代理人のコメントを求めたが、今のところ回答はないという。

タイラーは今年5月、足の手術をして痛みが再発したため、自主的にリハビリ施設に入所した。エアロスミスは声明を発表し、「多くの方がご存知の通り、我々の愛するスティーヴンは長年にわたり禁酒に取り組んできました。そしてステージの準備のために足の手術をして、痛みを管理する過程で、健康と回復に専念するために自主的に治療プログラムに入りました」と発表。6月、7月の公演はキャンセルされた。
9月初めにステージに復帰。バンドは約2年半ぶりにライヴ活動を再開したが、さらなる休養が必要として12月8、11日の米ラスベガスでのレジデンシー公演は中止された。