「NYPDブルー」の子役スター、オースティン・メジャースさん 27歳で死去

(2023年2月14日11:45)

「NYPDブルー」の子役スター、オースティン・メジャースさん 27歳で死去
オースティン・メジャースさん(Instagram/@thetorchec)

米人気刑事ドラマ「NYPDブルー」で子役として活躍したオースティン・メジャースさんが11日(現地時間)、27歳の若さで死去した。薬物の過剰摂取の可能性があるという。米メディアが伝えた。

米サイト「TMZ」によると、オースティンさんは11日夜(現地時間)、ロサンゼルスのホームレス収容施設に滞在しているときに亡くなった。致死量の鎮痛剤フェンタニルを摂取した可能性があるとみられている。フェンタニルは麻酔に使用される鎮痛剤。13日に検死が行われ、数か月以内に最終的な毒物検査結果が出る予定という。

オースティンさんの家族は声明を発表し、「愛情深く、芸術的で、聡明で、親切な人間だった」と伝えた。オースティンさんは俳優としてのキャリアに大きな喜びと誇りを抱いていたという。ボーイスカウトの最高ランクとされるイーグルスカウトとして活躍し、高校では卒業生総代を務めた。USCの映画芸術学部を卒業し、監督と音楽制作に情熱を注いでいたという。

そして「オースティンの妹のカリは、オースティンとの最も素晴らしい思い出は、彼と一緒に撮影現場で成長したこと、『キッズ・ウィズ・ア・コーズ』のイベントでボランティア活動をしたこと、一緒にバックパッキングをしたことだと語っています。オースティンは、私たちが誇りに思うような息子、兄、孫、甥でした。私たちは彼を永遠に深く恋しく思います」と伝えた。

オースティンさんは、1993年から2005年まで12シーズン放送された刑事ドラマ「NYPDブルー」 で7シーズンにわたって演じたテオ・シポウィッツ役で知られる。テオは、デニス・フランツが演じた番組の主人公、ニューヨーク市警(NYPD)のベテラン刑事アンディ・シポウィッツの息子だった。同シリーズで2002年のヤングアーティスト賞(テレビシリーズ部門)の最優秀演技賞を受賞した。2003年には「トレジャー・プラネット」で最優秀声優賞にノミネートされた。ほかに「An Accidental Christmas」、「Volare」、2000年代の番組「According to Jim」などでも活躍した。