ブルース・ウィリスさん、認知症と診断 昨年3月失語症で引退表明

(2023年1月17日11:30)

ブルース・ウィリスさん、認知症と診断 昨年3月失語症で引退表明
ブルース・ウィリス(Instagram
/@bruce_willis_offficial)

映画「ダイ・ハード」などで知られる米俳優ブルース・ウィリスさん(67)が認知症と診断されたことを家族が16日(現地時間)、公表した。ウィリスさんは昨年3月、失語症のために俳優業からの引退を表明していた。

米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ウィリスさんの家族は長文の声明を前頭側頭型認知症協会のウェブサイトに発表して、ウィリスさんが前頭側頭型認知症(FTD)と診断されたことを明らかにした。声明にはウィリスさんの元妻デミ・ムーア、現在の妻エマ・ヘミング、そして5人の娘たち全員が署名した。

「辛いことではありますが、ようやく明確な診断がついたことに安堵しています」としたうえで「FTDは、私たちの多くが聞いたこともないような、誰にでも起こりうる残酷な病気です。60歳未満の人にとって、FTDは最も一般的な認知症であり、診断を受けるまでに何年もかかるため、私たちが知っている以上にFTDは普及している可能性が高いのです」と伝えた。

「現在、この病気に対する治療法はありませんが、私たちはこの現実が今後変わることを望んでいます。ブルースの病状が進むにつれ、メディアの関心が、より多くの認識と研究を必要とするこの病気に光を当てることに向けられることを願っています」としている。

そして「ブルースは常に人生の喜びを見出しており、彼の知る全ての人がそうなるよう手助けをしてきました。そのケアの感覚が彼や私たち全員に返ってくることは、とても意味のあることです」と締めくくった。  

ウィリスさんは西ドイツ出身。テレビドラマシリーズ「こちらブルームーン探偵社」(1985年~89年)の探偵役で人気が出て、「ダイ・ハード」(1988年)のジョン・マクレーン役が大ヒットしてシリーズ化された。ほかに「フィフス・エレメント」(97年)、「アルマゲドン」(98年)、「シックス・センス」(99年)、「アンブレイカブル」(00年)など数多くのヒット作に出演した。