米俳優ランス・レディックさん死去　60歳　「ジョン・ウィック」シリーズなど　キアヌ・リーブスが追悼

映画「ジョン・ウィック」シリーズのホテルのコンシェルジュ役などで知られる米俳優ランス・レディックさんが17日（現地時間）、死去した。60歳。同シリーズに主演するキアヌ・リーブス（58）が追悼のコメントを発表した。

米誌「US Weekly」（電子版）によると、レディックさんはロサンゼルスの自宅で亡くなっているのが見つかった。広報は「高名な俳優のランス・レディックが今朝、自然死で急逝しました。ランスは『ザ・ワイヤー』、『ボッシュ』、Netflixの『バイオハザード』、映画『ジョン・ウィック』への出演で知られています。彼は妻のステファニー・レディックと子供のイヴォンヌ・ニコル・レディックとクリストファー・レディックに囲まれて息を引き取りました」と声明を発表した。

「ジョン・ウィック」で共演したキアヌとスタントマンのチャド・スタエルスキは、「私たちの最愛の友人であり同僚であるランス・レディックの喪失に深い悲しみを覚え、心を痛めています。彼は完璧なプロフェッショナルであり、一緒に仕事をする喜びを感じていました」と米誌「Variety」に共同でコメントを寄せた。「私たちの愛と祈りは、彼の妻ステファニー、彼の子供たち、家族、友人たちとともにあります。私たちはこの映画を彼の愛すべき思い出に捧げます。私たちは彼を心から恋しく思うでしょう」と追悼した。

レディックさんは23日に公開されるシリーズ第4弾「ジョン・ウィック4」のプロモーションの真っ最中だった。メリーランド州出身の彼は、同作でホテルのコンシェルジュのシャロン役を演じていた。来週、「The Kelly Clarkson Show」にゲストとして出演し、同作について話す予定だったという。

同作の製作スタジオのライオンズゲートも、レディックさんの訃報を受け、米サイト「Deadline」に次のような声明を発表した。
「ランス・レディックと、彼がシャロンの役に人間性にもたらした比類なき深みと、揺るぎないカリスマ性なしには、ウィックの世界はあり得ませんでした。ランスは、忘れがたい遺産と非常に印象的な作品を残しましたが、私たちは彼を私たちの素敵で楽しい友人でありコンシェルジュとして覚えています。私たちは呆然とし、心を痛めています。そして、彼の愛する家族と世界中の彼のファンに深い哀悼の意を表します」