グイネス・パルトロウ、スキー事故裁判で勝訴 元医師の請求棄却

(2023年3月31日11:00)

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グウィネス・パルトロウ㊧とテリー・サンダースさん(Twitter/@CourtTV)

スキー場でオスカー女優のグイネス・パルトロウ(50)に衝突されて重傷を負ったとして元医師が30万ドル(約4000万円)の損害賠償を請求した裁判で30日(現地時間)、米ユタ州の裁判所の陪審員は、パルトロウに過失はなかったとして元医師の請求を棄却。パルトロウが勝訴した。裁判ではパルトロウが証言台に立ち「衝突は性的暴行だと思った」などと元医師に反論していた。

米サイト「TMZ」によると、陪審員は2時間半の審議の末、テリー・サンダーソン元医師がスキー場での事故を引き起こしたとする評決を下した。そしてパルトロウが反訴で請求していた1ドル(約133円)を支払うよう元医師に命じ、パルトロウの全面勝訴となった。

パルトロウは法廷を去るとき、サンダーソンさんに「あなたの幸せを願っています」と声をかけたという。

パルトロウを訴えたのは元陸軍検眼士テリー・サンダーソンさん(69)で、2016年2月26日、米ユタ州ディアバレー・リゾートのスキー場で、パルトロウがスキーで上から滑り降りてきて医師に激突。パルトロウは医師の上に倒れ、医師は肋骨を4本折り、脳に損傷を与えたとしている。そしてパルトロウは立ち上がり、向きを変えてスキーで逃げたと主張していた。サンダーソンさんは、30万ドル(約4000万円)の損害賠償を求めている。当初は310万ドル(約4億1000万円)を請求していたが裁判官が請求額は最大で30万ドルとしたため、請求額を修正した。一方、パルトロウは、ぶつかってきたのはサンダーソン氏の方で、「最初は性的暴行かと思った」と反論。同氏は名声とお金に飢えている人物などと主張。わずか1ドルの損害賠償と弁護士費用を請求して反訴していた。

サンダーソンさんは事故前の活動の多くをもはやできなくなり、愛する人との関係を維持するのに苦労したなどと主張していた。これに対してパルトロウの弁護士は、サンダースさんは2016 年以来、オランダを 3 回、モロッコを 2 回、ベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、タイ、ペルー、コスタリカを少なくとも 1 回訪れるなど積極的に活動していたと証拠写真を提出して反論。サンダーソン氏の認知能力の低下は、スキー事故ではなく、老化が原因であると主張した。こうした主張が陪審員に受け入れられてパルトロウ勝訴につながったとみられる。