米俳優ジョナサン・メジャース、元恋人への暴行罪で有罪評決 マーベルから解雇される

(2023年12月21日11:15)

米俳優ジョナサン・メジャース、元恋人への暴行罪で有罪評決 マーベルから解雇される
ジョナサン・メジャース(Instagram/@jonathanmajors_)

マーベル映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」の征服者カーン役などで知られる米俳優ジョナサン・メジャーズ(34)が、元恋人に対する暴行罪などで有罪評決を受けた。これを受けてマーベル・スタジオはメジャースをマーベル映画から解雇することを決めたという。米メディアが報じた。

米Page Sixによると、ニューヨークの裁判所の陪審員は18日(現地時間)、メジャースに対して、第3級暴行罪と第2級ハラスメント罪で有罪評決を下した。量刑は来年2月6日に言い渡されるが最長で1年の禁固刑の可能性があるという。

メジャースは今年3月、当時の恋人のグレース・ジャバリと車の中で口論になり暴力をふるった容疑でニューヨーク市警に逮捕された。女性は頭部と頸部などに軽傷を負い病院に搬送された。

有罪評決を受けてジャの代理人弁護士は「今日の有罪評決によって正義が果たされたことをうれしく思います。ジャバリさんは、証言台でトラウマになるような出来事を追体験するのは明らかに苦痛であったにもかかわらず、公に、そして正直に証言しました。私たちは、陪審員と裁判官の注意と忍耐に、そしてマンハッタン地方検事局の努力と支援に感謝しています」とのコメントを発表した。
メジャースの弁護士は「汚名を完全に晴らすことを楽しみにしている」とコメントし上訴する可能性を示唆したという。

有罪判決を受けて、マーベル・スタジオはメジャースを今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画から解雇することを決めたという。

メジャースは、「ラスト・ブラックマン・イン・サンフランシスコ」(19年)で注目され、MCUの「ロキ」(21年)で「在り続ける者」として登場し「アントマン&ワスプ:クアントマニア」(23年)で同キャラクターの変異体の征服者カーンとして出演し人気を呼んだ。
メジャースは2026年の『アベンジャーズ/カン・ダイナスティ』と2027年の『アベンジャーズ/シークレット・ ウォーズ』などにもタイムトラベルするスーパーヴィランとして出演する予定だった。マーベルが今後、この役をキャスティングし直すのか、あるいは別のマーベルの悪役のために今後のプロジェクトを書き直すのかは不明だという。マーベルもディズニーもコメントしていないという。