ヴィン・ディーゼル、元アシスタントから性的暴行で提訴される ディーゼルは疑惑を全面否定

(2023年12月22日13:45)

ヴィン・ディーゼル、元アシスタントから性的暴行で提訴される ディーゼルは疑惑を全面否定
ヴィン・ディーゼル(Instagram/@vindiesel)

映画「ワイルド・スピード」シリーズに主演する米俳優ヴィン・ディーゼル(56)が、「ワイルド・スピード MEGA MAX」の撮影中に一緒に働いていた元アシスタントに性的暴行を働いたとして提訴された。ディーゼルは性的暴行疑惑を全面否定している。

米TMZによると、原告のアスタ・ジョナソンさんは、2010年にジョージア州でシリーズ5作目の『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011年)の撮影でヴィンのアシスタントとして制作会社ワン・レース・フィルムに雇われたという。訴状によると、アスタはアトランタのセント・レジスにあるヴィンが滞在していたホテルのスイートルームに複数の女性と一緒にいたという。

アスタはカメラマンを避けるため、ディーゼルをホテルの外に連れ出す仕事を任されたと主張。しかし、他の女性が部屋を出ていったとき、ディーゼルは彼女を無理やりつかみ、胸を触りキスをしたという。そして彼女のドレスをたくし上げて下着を下ろそうとしたという。その後ディーゼルは服を脱いで下着を下ろし、彼女にもたれかかったままオナニーを始めたと彼女は主張。ジョナソンさんは目を閉じて試練を乗り切ったという。行為が終わるとディーゼルは服を着て、「誰もアスタのことをクソとは言えない」と言い残して部屋を出て行ったという。

その数時間後、ディーゼルの妹でワン・レース・フィルムの社長のサマンサ・ヴィンセントから電話があり、もう助けは必要ないといわれ解雇されたという。ディーゼルに抵抗したため解雇されたと主張している。

訴えによると、ジョナソンさんは、ハリウッドにおけるディーゼルの権力を恐れて、またグリーンカード保持者で移民としての地位を守るために長い間沈黙を守ってきたが、#MeToo運動によって力を得たと感じているという。また、カリフォルニア州の「Speak Out Act」(2009年までさかのぼる性的暴行の申し立てが可能な法律)により、ディーゼルと彼の妹、ワン・レース・フィルムを性的暴行、不当解雇、敵対的職場環境で訴えている。

ディーゼルの弁護士ブライアン・フリードマンはTMZに「ヴィン・ディーゼルはこの主張を全面的に否定しています。9日間勤務したとされる従業員の13年以上前の主張について、彼が聞いたのはこれが初めてです。この突飛な主張を完全に否定する明確な証拠があります」と疑惑を全面否定している。両者の主張は真っ向から対立しているが、陪審員がどう判断するか裁判の成り行きが注目される。