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映画
デヴィッド・リンチ監督、肺気腫と診断も「引退はしない」と宣言
(2024年8月6日10:30)
映画「エレファント・マン」や「ツイン・ピークス」などで知られる伝説的な映画監督デヴィッド・リンチ(78)が、肺気腫を患っていることを明かしてファンらを心配させたが、引退はしないと宣言した。
米サイトTMZによると、リンチ監督は5日(現地時間)、自身のXで、肺気腫を患っていることを明かし、2年前にタバコを止めたにもかかわらず、肺気腫は長年のチェーンスモーキングが原因と報告した。
だが、検査の結果、健康状態は素晴らしいことがわかり、それが高い評価を受けているキャリアから引退することを拒否する理由だと言う。
リンチ監督が声明を発表したのは、米誌「サイト・アンド・サウンド」のインタビューで、免疫力が低下しているため自宅から出られないと語ったことを受け、ファンが心配したためだった。コロナに感染したら非常にまずいことになるなどと語っていた。
また、リンチは撮影現場で、おそらくもう二度と別の映画を監督することはないだろうとも語っていた。その代わり、遠隔で監督をすることになるだろうが、それは理想的ではないと語っていたという。リンチ監督の熱烈なファンにとってはショッキングだったが、健康診断の結果、監督引退を否定してファンを安心させた。
リンチ監督は、カルト的映画「イレイザーヘッド」(76)をはじめ、「エレファントマン」(80)、「ブルー・ベルベット」(86)、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「ワイルド・アット・ハート」(90)、大ヒットしたサスペンスドラマ「ツイン・ピークス」(90~91、17)、映画「マルホランド・ドライブ」(01)など数々の名作を手がけた。また、伝説的な映画「デューン/砂の惑星」(1984)が、東京テアトルのセレクションで贈るスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックスACT.4 『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版」として2日から全国順次ロードショーされ、同作やリンチ監督が日本で再評価されているだけに、新作が期待されている。