ニコール・キッドマン、映画「アイズ ワイド シャット」の撮影を振り返り元夫トム・クルーズについて言及

(2024年8月7日11:30)

ニコール・キッドマン、映画「アイズ ワイド シャット」の撮影を振り返り元夫トム・クルーズについて言及
ニコール・キッドマン(Instagram/@nicolekidman)

女優のニコール・キッドマン(57)が、スタンリー・キューブリック監督作品「アイズ ワイド シャット」の公開25周年を記念して行われたロサンゼルス・タイムズ紙とのインタビューで、同作で共演した元夫トム・クルーズ(62)について語った。

同作は、「2001年宇宙の旅」(68)、「時計じかけのオレンジ」(71)、「シャイニング」(80)、「フルメタルジャケット」(87)などで知られる巨匠キューブリック監督の1999年製作の作品で、当時結婚していたクルーズとキッドマンの共演で話題を呼び、さらには監督が公開直前に心臓発作で急死したこともあいまって世界的に大ヒットした。

米Page Sixによると、監督が撮影のために2人の結婚生活からインスピレーションを得ていたかどうか聞かれると、キッドマンは、「彼はそれを探っていたと思うわ 」と答えた。「(キューブリックが)興味を持っていたアイデアがあった。彼はたくさんの質問をした。でも、彼は自分が語る物語を強く意識していました」という。

そして「三角関係は難しい。一人の人間がギャングになったように感じるかもしれないから。でも、彼はそのことに気づいていて、私たちを管理する方法を知っていた」と撮影中の3人の関係について語った。

キッドマンは、自分と監督の関係と、クルーズと監督との関係がまったく異なっていたが、「仲間はずれにされた 」と感じたことはなかったと明かした。「彼らは彼(クルーズ)のキャラクターについてより密接に協力していました」という。


キッドマンはまた、2人が自分のトレーラーを持てるほど予算がなかったため、クルーズとトレーラーを共有していたことを明かした。「私たちは10分離れたところに家を持っていたけれど、トレーラーに住んでいたの。トムと私はそれを共有しました。そんな余裕はないって」。クルーズは、撮影の合間によくトレーラーでビデオゲームをしていたという。

ニコール・キッドマン、映画「アイズ ワイド シャット」の撮影を振り返り元夫トム・クルーズについて言及
「アイズ ワイド シャット」の撮影現場でキューブリック監督㊧とクルーズ㊥、キッドマン㊨らキャスト(Instagram/@stanleykubrik))

さらにキッドマンは、最終的にカットされたあるシーンの撮影に何週間も費やしたと振り返った。「トムと私のシーンで、私がベッドでスプリフ(紙巻大麻)を吸うところから始まり、私が笑って長いモノローグを言うところでした。あれは何週間もかかったわ。ベッドルームでリハーサルをした後、トムが私たちがやったことを気に入らなかったの。だから結局、手直ししながら構成していったわ。急ぐ必要はなかった。スタンリーは決して予算オーバーはしなかった。彼が買ったのは時間だった」。
このシーンは、キッドマン、クルーズ、そしてキューブリックの間で何度も話し合いを重ね、最終的に別の形に発展していったという。 「トムと私がスタンリーと最初に仕事を始めたとき、それは彼の家で、私たちはパインウッド(英国の撮影所)のセットにも行かなかったの。6週間も8週間も経って、私たちは "もう始められるのだろうか?”と思っていた。私たちはお互いに打ち解け、アイデアを出し合えるようになっていた」と撮影秘話を明かした。

キューブリックが1999年3月7日に70歳で亡くなる前の最後の作品となったこの映画は、夫婦の嫉妬がテーマで、ニューヨークの医師ビル・ハートフォード(クルーズ)は、妻アリス(キッドマン)が浮気をしているという性的妄想に取りつかれるというストーリー。ビルはピアニストのニックから、地下で行われる秘密の性的パーティーを知り、マスクをして身分を隠して潜入するが、身元がばれてしまい予想外の展開を見せていく。

キッドマンとクルーズは1990年に結婚し、1992年に娘のイザベラ、1995年に息子のコナーを養子に迎えている。2001年に離婚しキッドマンは2006年にキース・アーバンと再婚。代理出産で2人の娘をもうけた。一方、クルーズは2006年から2012年までケイティ・ホームズと結婚し、娘スリさんをもうけたが、離婚後は2人とは疎遠になっている。