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ハリウッド特急便
テイラー・スウィフトのウィーン公演中止「テロ攻撃計画」を当局摘発 19歳少年ら2人逮捕
(2024年8月8日11:30)
テイラー・スウィフトのオーストリア・ウィーン公演が中止になった。コンサート襲撃のテロ計画を当局が察知して容疑者2人を逮捕したが、捜査中で完全な安全は取り除かれていないとして3日間のコンサートは中止された。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子案)によると、スウィフトの「Eras」ツアー、ウィーン公演は現地時間8日から10日までの3日間の予定で、チケットは完売していたという。オーストリア公演のプロモーターのバラクーダがテロの脅威のため中止されたと発表した。
「エルンスト・ハッペル・スタジアムでテロ攻撃が計画されていることを政府当局が確認したため、皆様の安全のため、予定されていた3公演を中止せざるを得ません」とプロモーターは公式インスタグラムで発表した。
捜査当局は7日、ウィーン南部のテルニッツの実家に住む19歳の少年など2人の容疑者を逮捕した。家宅捜索で爆発物の製造に使用される可能性のある様々な化学薬品や物質を押収したという。
現地紙によれば、2人はスウィフトのコンサートを狙っていたとされている。当局は、「明らかな脅威は回避された」としたが、他の共犯者を調査中で、まだコンサートが完全に安全ではいないという。
19歳の容疑者はオーストリア国籍で、7月にイスラム過激派組織ISIS(イラクとシリアのイスラム国)に忠誠を誓ったという。彼ともう一人の容疑者は、ネット上で過激化したとみられている。
19歳の容疑者は、爆弾の製造に必要な化学薬品を購入していたとされるが、必要な部品はまだすべて揃っていなかったというが、容疑者たちがコンサートを攻撃する他の手段を見つけた場合に備えて、逮捕に踏み切ったという。
イスラム過激派がコンサートを標的にしたテロは今回が初めてではなく、2017年、イギリス・マンチェスターで開催されたアリアナ・グランデのコンサートで過激派サルマン・アベディ(22)が手製爆弾を爆発させ、22人が死亡、200人以上が負傷し、1,000人近くが深刻な精神的外傷を負った。爆弾犯は爆発で死亡したが、弟のハシェム・アベディは後にテロ計画への関与を認め、懲役55年の判決を受けた。
今年7月29日には、イギリスのサウスポートでテイラー・スウィフトをテーマにしたダンス教室にフードをかぶった17歳の少年が乱入し、ナイフで参加者を切りつけ、3人の少女が死亡した。その襲撃の動機は不明という。