-
ハリウッド特急便
ジーナ・ローランズさん死去 94歳 「グロリア」「君に読む物語」など
(2024年8月15日12:00)
映画「グロリア」(80)、「君に読む物語」(04)などで知られる米女優ジーナ・ローランズさんが14日(現地時間)、死去した。94歳だった。5年前からアルツハイマー病と闘病していたという。
米TMZによると、ローランズさんは14日午後(現地時間)、米カリフォルニア州インディアンウェルズの自宅で、夫のロバートと娘のアレクサンドラ・カサヴェテスを含む家族に囲まれて息を引き取ったという。息子で映画監督のニック・カサヴェテスも今週頻繁に家に来ていたという。
息子のニックは今年6月、ローランズさんが主演し自身が監督した「君に読む物語」の20周年記念日に、ローランドさんがアルツハイマー病と診断されたことを発表した。この映画で彼女が演じたキャラクターもまた、この病気に苦しんでいた。ローランドさんは5年前からアルツハイマーと闘っており、「完全な認知症 」だったと語った。
ジーナ・ローランズさん(Gena Rowlnads)は1930年6月19日生まれ。米ウィスシン州マディソン出身。1957年に映画デビュー。「こわれゆく女」(74)と「グロリア」(80)でアカデミー賞主演女優にノミネートされた。また、「オープニングナイト」(77)でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞。テレビドラマ「The Betty Ford Story」(87)でエミー賞主演女優賞(ミニシリーズ、テレビ部門)、「Face of Stranger」(91)でエミー賞主演女優賞(ミニシリーズ、テレビ映画部門)を受賞。2015年にハリウッドから引退した。
最初の夫である映画監督ジョン・カサヴェテスとは、「グロリア」や「こわれゆく女」など多くの作品でコンビを組んだ。
「グロリア」では、ニューヨークのギャング組織の会計担当ジャックが、FBIに内部情報を提供していたことが発覚して一家ごと消されようとするなか、偶然隣の部屋に逃げ込んだ一家の部屋を訪ねたことから、ジャックの6歳の息子を預かることになり、ギャングから子供を守ろうとする一人暮らしの中年女性グロリアを熱演。グロリアは若いころにショーガールとして働き元組織のボスの情婦だったことから、ボスに息子を引き渡すよう言われるが毅然と断り、追手が迫るなか少年を連れてNYの市街で拳銃を撃つシーンや、グロリアの数奇な生き様を演じて鮮烈な印象を残した。
私生活では1954年に映画監督のジョン・カサヴェテス結婚してニック、アレクサンドラ、ゾーイの3人の子供をもうけたが1989年に離婚。ニック・カサヴェテスとゾーイ・カサヴェテスも映画監督。2012年にロバート・フォレストと再婚した。