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ハリウッド特急便
テイラー・スウィフトが、テロ計画でウィーン公演中止について初めて言及「新たな恐怖感と罪悪感でいっぱいになった」
(2024年8月22日10:00)
テイラー・スウィフト(34)が21日(現地時間)、ウィーン公演がテロ計画で中止になったことについて自身のインスタグラムで初めて言及した。
スウィフトは、インスタに公演の写真とともに長文の文書を投稿。「Erasツアー」のヨーロッパ公演の最終となるロンドン公演を無事に終えたことを報告したうえで、ウィーン公演中止について「ショックでした」などとつづった。
「ウィーンの公演がキャンセルされたことはショックでした。キャンセルの理由を聞いて、私は新たな恐怖感と、多くの人がその公演に来る予定だったので、罪悪感でいっぱいになりました」と胸中を明かした。
「しかし、当局のおかげで、私たちは命ではなくコンサート(中止)を悲しむことになりました」と当局がテロ計画を事前に察知したことに感謝し、「ファンの愛と団結に心を打たれました。私は、ロンドン公演を見に来る50万人近い観客を守るために、全エネルギーを注ぐべきだと決心しました。私のチームと私は、スタジアムスタッフや英国当局と手を取り合って、その目標を達成するために毎日働きました」と伝えた。
そして「はっきりさせておきたいのは、私のショーに来てくれるファンに危害を加えようとする人たちを刺激するかもしれないと思えば、私は公の場で何かを話すつもりはないということです。今回のような場合、『沈黙』とは実際には自制を示すことであり、表現することが正しい時に自分を表現するのを待つことです。私の最優先事項はヨーロッパ・ツアーを無事に終えることであり、それができたと言えることに大きな安堵を感じています」とヨーロッパ公演が終了するまでコメントを控えていたことを明かした。
「ロンドンは、美しい夢の連続のように感じられました。ウェンブリー・スタジアムの観客はみな、情熱、喜び、高揚感で爆発していた。あのスタジアムのエネルギーは、毎晩92000人の人々から最も巨大なハグをもらったようで、私をあそこまでの屈託のない平穏な場所に戻してくれました」とウィーン公演中止後に厳戒態勢で無事行われたロンドン公演(8月15日~20日)について語った。
米Page Sixによると、オーストリア・ウィーンのエルンスト・ハッペル・スタジアムでの公演は8月8日から3日間行われる予定だったが、イスラム過激派組織ISISの影響を受けた数名の10代の容疑者が逮捕されたことを受けて、3公演すべてがキャンセルされた。内務省のフランツ・ルフ公安局長は、スウィフトの公演を狙ったテロを計画していた15歳、17歳、19歳の3人を逮捕し、テロを未然に不正札ことを発表した。容疑者たちは先月、ネット上で過激化し、イスラム国の指導者に忠誠を誓ったという。
19歳の自宅の家宅捜索で様々な化学薬品などを発見したという。容疑者たちは、スタジアムの外で爆弾を積んだ車で群衆に突っ込もうと計画していたと報じられている。容疑者の少なくとも1人は、会場内の警備に雇われており、自作の爆薬とナタでコンサート参加者を殺害する計画だったという。
ファンはウィーンの通りに集まり、スウィフトの歌を歌い、Erasツアーの伝統である友情のブレスレットを交換したという。
スウィフトは2か月の休暇を取り、10月18日にマイアミ公演を行う予定。約2年にわたる「Erasツアー」は、12月にカナダのバンクーバーで開催される3公演で締めくくられる。