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ハリウッド特急便
ダース・ベイダーの声優ジェームズ・アール・ジョーンズさん死去 93歳で死去 マーク・ハミルが追悼
(2024年9月10日11:15)
「スター・ウォーズ」シリーズの悪役ダース・ベイダーの声優などで知られる米俳優ジェームズ・アール・ジョーンズさんが9日(現地時間)、ニューヨーク州ダッチェス郡の自宅で死去した。93歳。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、ジョーンズさんは1931年1月17日、ミシシッピ州アルカブトラ生まれ。1964年、「博士の異常な愛情 または私に如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」で映画デビュー。深みのある低音で「スターウォーズ」のダースベイダーのほかにも、1994年のディズニー・アニメーションの大ヒット作『ライオン・キング』のムファサ、2005年の『ロボッツ』の金物屋のボイスボックス、童話『ジャックと豆の木』を2009年に映画化した『ジャイアント』など、アニメーション映画のキャラクターに命を吹き込んだ。
そして、「フィールド・オブ・ドリームズ」(89)、「サンドロット/僕らがいた夏」(93)などの数多くの映画に俳優として出演。1969年、ブロードウェーの舞台「ザ・グレート・ホワイト・ホープ」でトニー賞を受賞。翌年同作品の映画化「ボクサー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。2011年、第84回アカデミー賞名誉賞を受賞した。ジェームズさんは、エミー賞2回、グラミー賞、名誉オスカー、トニー賞3回を受賞して、EGOT受賞者リストに名を連ねている。
ジョーンズさんは幼少期にミシガン州に引っ越してから発症した深刻な吃音に悩まされ、14歳までの約8年間、無言だったという。高校時代の英語教師で詩人のドナルド・クラウチが彼に詩を暗記させ、クラスの前で暗唱させたところ、ジョーンズはより明瞭に話せるようになったという。
ジョーンズさんは1968年に女優のジュリエンヌ・マリーと結婚し、1972年に離婚。1982年に亡き妻セシリア・ハートと結婚。ハートは卵巣がんとの1年にわたる闘病の末、2016年に他界した。2人の間には42歳の息子フリン君がいる。
■マーク・ハミルが追悼「世界最高の俳優の一人」
ジョーンズさんの訃報を受けて、「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルは自身のインスタグラムにジョーンズさんとのツーショットを投稿して「スター・ウォーズへの貢献は計り知れない世界最高の俳優の一人。彼がいなくるのはとても寂しい。安らかに父さん」と追悼した。