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ハリウッド特急便
第76回エミー賞 「SHOGUN 将軍」の真田広之主演男優賞 作品賞、主演女優賞、監督賞など18冠
(2024年9月16日20:30)
米テレビ界のアカデミー賞といわれる第76回エミー賞の授賞式が9月15日(現地時間)、ロサンゼルスのピーコック・シアターで行われ、真田広之が主演・プロデューサーを務め、関ヶ原の戦いの前夜を描いた歴史ドラマ「SHOGUN 将軍」(全10話)が、作品賞、真田の日本人初の主演男優賞、アンナ・サワイの主演女優賞、監督賞など18冠を達成する快挙となった。
アメリカの有料テレビチャンネルFXが制作した「SHOGUN 将軍」(日本ではDisney+が独占配信中)は、徳川家康をモデルにした吉井虎永を演じた真田広之が主演男優賞、細川ガラシャをモデルにした戸田鞠子役のアンナ・サワイが主演女優賞、フレッド・トーイ監督が監督賞、そして作品賞などエミー賞史上最高の18部門制覇となった。
真田は、作品賞のスピーチで「時代劇を継承して支えてきてくださったすべての方々、監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました」などと述べた。
助演男優賞にノミネートされていた石田三成がモデルの石堂和也を演じた平岳大、本多正信がモデルの樫木藪重役の浅野忠信の2人は受賞を逸した。
第76回エミー賞の授賞式に先立ち、主にテレビシリーズの制作・技術に携わった人々に贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」が8日(現地時間)に発表され、「SHOGUN 将軍」が、単年での受賞数としては史上最多となる14部門を受賞。ノミネートされていた河村恵(キャスティング賞)など日本人7人全員が栄冠に輝く快挙を成し遂げた。それを含めての18冠だった。
真田がプロデュサーを務め、時代劇などの経験豊富な日本人スタッフを集め、史実や所作などの細部のリアリティにこだわり、秀吉の死から1年後の戦国時代の闘いや、日本に漂着して虎永に取り立てられるイギリスの船乗り按針(コスモ・ジャーヴィス)や、その通訳をするアンナ・サワイ演じる鞠子(細川ガラシャがモデル)などのドラマを描くクオリティの高い時代劇として人気を呼んだ。
「SHOUGUN 将軍」は、当初リミテッド・シリーズ(1シーズンで完結)の予定だったが、2月に2話が配信され900万ビューを超す大ヒットとなり、シーズン2、3の製作が決まった。シーズン1ではまだ関ヶ原の戦いは描かれておらず、シーズン2で描かれるとみられる。