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ハリウッド特急便
ナタリー・ウッド謎の死から43年、新たな目撃証言浮上で再捜査の可能性
(2024年12月5日12:00)
「理由なき反抗」、「草原の輝き」などで知られる往年のハリウッド女優ナタリー・ウッドがヨットから転落して43歳の若さで死亡した43年前の不慮の事故をめぐって、新たな目撃者の証言が浮上し、検察が再捜査する可能性が出てきたという。米メディアが報じた。
米RadarOnline.comによると、1981年11月28日、カリフォルニア州カタリナ島沖のヨット「スプレンダー号」から姿を消す前、ウッドは夫で俳優のロバート・ワグナーから身体的虐待を受け、命からがら叫んでいたと、2人の目撃者が証言しているという。
ナタリー・ウッドに関する近刊「ナタリー・ウッド・アンド・ザ・デヴィル・シー・ニュー」の著者であるマルティ・ルリ氏は、RadarOnlineに、「ロサンゼルスの検察が、これまでの強力な証拠と私が集めた新たな証拠によって、ナタリー殺害に正義を下してくれることを、私はまだ期待しています」と語ったという。
ルリ氏によれば、新たな目撃者が名乗り出たのは、2011年に事件が再捜査され、ロサンゼルス郡の検視官が死因を「溺死」から「溺死およびその他の未確定要因」に変更した1年後のことだという。「目撃者たちがもっと早く声を上げなかったのは、当時は事故と断定されるのが早かったので、見聞きしたことを無視していたからです」とルリ氏は付け加えた。ルリ氏は以前、ヨットの船長デニス・ダヴァーンとの共著『グッバイ・ナタリー、グッバイ・スプレンダー』を出版している。
そして、ルリ氏は、警察が死亡事件を迷宮入りさせたとして、地方検事に「正義」を要求した。当時ナタリーと一緒にヨットに乗っていたロバート・ワグナーを名指しして「大陪審の前に出るべき」と語ったという。
目撃者の一人で、ヨットの近くに係留されていた漁船で働いていた17歳の男性は、あの夜に見たことをいまだに忘れられないと明かしたという。ルリ氏は、「彼はまだ悩んでいて、自分が知っていることを私に話したがっていました。彼は口論を聞き、ナタリーの悲鳴を聞いて不快感を覚えたと私に言いました。しかし、溺死事件であることは間違いないと思っていたので、警察には通報しなかったのです」という。
一方、当時ヨットに同乗していた、ワグナーの知人のダヴァンは、ワグナーが、ウッドと「ブレインストーム」(83)で共演していたクリストファー・ウォーケンとの不倫を警察に話したことを明かした。そして、怒ったワグナーがワインボトルをテーブルの上に叩きつけ、彼女が消える直前にウッドと喧嘩を始めたと証言したという。
ダヴァンによると、ワグナーが 「俺のボートから降りろ!」と叫ぶのを聞いたという。ダヴァンはまた、ウッドが行方不明になってから4時間後まで、ワグナーがサーチライトを点けたり助けを求めたりするのを止めたと主張した。ウッドの遺体は、翌朝陸上で発見されたという。ワグナーの弁護士は、ウッドの死へのワグナーの関与を否定しているという。果たして捜査が再開されることはあるのか、成り行きが注目される。