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映画
ジャスティン・バルドーニ、ブレイク・ライヴリーのセクハラ告発を報じたNYタイムズを提訴 392億円の損害賠償請求
(2025年1月7日11:45)
女優のブレイク・ライヴリー(37)から映画「ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US」の撮影中にセクハラと中傷キャンペーンを受けたとして提訴された、同作の監督で俳優のジャスティン・バルドーニ(40)が、ライヴリーの訴えを報じたニューヨーク・タイムズ紙に2億5000万ドル(約392億円)の損害賠償を求めて提訴した。両者の裁判闘争は泥沼の様相を見せている。
米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)によると、バルドーニが昨年12月31日(現地時間)に起こした訴訟によると、NYタイムズは、ライヴリーの一方的なセクハラ告発を報じてているとしている。バルドーにはセクハラ疑惑を否定している。
また、ライヴリーは「バルドーニを映画の宣伝から組織的に排除した」と主張。さらに 「バルドーニの役割をさらに弱めるために、ライヴリーは当初、映画のプレミア上映への出席を拒否した」などと主張。
さらに、「バルドーニと(プロデューサーの)ジェイミー・ヒースを含むチームとその家族は、メインキャストから隔離され、アフターパーティーへの参加を禁じられ、追加費用をかけて独自のイベントを企画することを余儀なくされた」と主張しているという。
昨年8月6日のニューヨークでのプレミア上映では、2人は別々の映画館で映画を鑑賞。ライヴリーはゲストを1つの映画館に連れて行き、バルドーニとその家族や友人は別の映画館で鑑賞したという。
ニューヨーク・タイムズは「私たちの記事は、細心の注意を払って責任を持って報道されました。記事で正確かつ長々と引用したテキストメッセージや電子メールを含む、何千ページものオリジナル文書の精査に基づいています」と主張し、全面的に争う構えだ。
ライヴリーは、撮影中にセクハラを受けたとしてカリフォルニア州公民権局に訴状を提出したが、さらにニューヨークの連邦裁判所にバルドーニを提訴し、賃金の損失に加えて、「深刻な精神的苦痛と痛み、屈辱、恥ずかしさ、軽蔑、フラストレーション、精神的苦痛」を与えたなどと主張している。
バルドーニの請求額は392億円と巨額で、松本人志が週刊文春の記事を名誉棄損で訴えた(後に取り下げ)ケースでの損害賠償請求額5億5000万円に比べるとケタ違いだが「ハリウッドの場合はギャラもケタ違いで、バルドーニはライヴリーの提訴で事務所の契約を解除されたり賞をはく奪されたり、仕事も激減することが予想されていることから算出したとみられ、ハリウッドでは法外な金額とまでは言えない」(ハリウッド事情通)という。
ライヴィリーが原告の裁判と、バルドーニが原告の裁判は今後どう展開するのか。「ライヴリーのセクハラ訴訟で、セクハラ被害が陪審員に認定され勝訴すれば、バルドーニの訴訟に影響する可能性が高く、NYタイムズの記事の真実性も認められ、バルドーニの請求は棄却される可能性がある。一方、ライヴリーの裁判で、セクハラ被害が認定されず、彼女が敗訴すれば、NYタイムズの訴訟でもバルドーニが勝訴する可能性が高く、損害賠償命令が発生すると予想される。いずれにしてもカギを握るのはライヴリーのセクハラ被害が認定されるかどうか」(同事情通)
両者の主張は真っ向から対立しており、2人のそれぞれの裁判で陪審員がどう判断するか成り行きが注目される。