英俳優ラッセル・ブランド レイプと性的暴行で起訴 女性4人に性加害

(2025年4月6日12:30)

英俳優ラッセル・ブランド レイプと性的暴行で起訴 女性4人に性加害
ラッセル・ブランド(Instagram/@russellbrand)

ロンドン警視庁は4日、イギリスのコメディアンで俳優のラッセル・ブランド容疑者(49)をレイプと性的暴行で起訴したと発表した。

米PageSixによると、ブランドは、4人の女性に対して、強姦罪1件、オーラル・レイプ罪1件、性的暴行罪2件、強制わいせつ罪1件の計5つの罪で起訴された。これらの事件は1999年から2005年の間に起こったとされている。

ロンドン警視庁は声明の中で、「通報した女性たちは、特別な訓練を受けた警官によるサポートを受け続けている 」と述べた。「警視庁の捜査はまだ続いており、刑事はこの事件で被害を受けた人、あるいは何か情報を持っている人は、警察に名乗り出て話をするよう求めています」と続けたという。現在は米国在住のブランドは、5月2日にロンドンのウェストミンスター判事裁判所に出廷することになっている。

2006年から2013年にかけて告発した4人の女性の話を詳細に暴露した英紙タイムズなどの記事を受け、英国警察は2023年9月にブランドの捜査を開始した。

告発者の一人は、2012年にブランドがロサンゼルスの自宅でレイプしたと主張した。2人目の女性は、彼女がまだ16歳だったときに当時30代だったブランドと「感情的に虐待され、支配的な」関係にあったと主張した。ブランドの下で働いていた3人目の女性は「私は彼の目の上に何かが乗り移るのを見ました、神に誓って、真っ黒で、彼の目にはもう色がなく、悪魔のように黒かったのです。文字通り、別人が彼の体に入り込んだようでした」と『サンデー・タイムズ』紙に語った。4人目の女性はブランドの元恋人ジョーダン・マーティンで、彼女はブランドから性的暴行を受け、身体的・精神的虐待を受けたと訴えた。
2010年から2012年までケイティ・ペリーと結婚していたブランドは当時、過去の交際はすべて「絶対に常に合意の上だった 」と主張していた。

ブランドは4日、自身のインスタグラムに動画を投稿して、疑惑を否定するとともに、ファンからの「信じられないほどの圧倒的な応援メッセージ」感謝した。「僕が若くて独身だったとき僕はバカだったって、いつも君たちに言ってきたよ」と、旅行先のマイアミでの自撮り動画で語った。「主の光の中で生きる前の僕は愚かだった。ドラッグ中毒で、セックス中毒で、無能だったが、レイプ犯になったことはない。合意のない行為に及んだことはない。私の目を見れば、それがわかると祈っている」などと訴えた。

ブランドはイングランド・エセックス出身。英国でコメディアンとして人気が出て、米国でも人気になり2008年と09年にMTVミュージックの司会を務めた。また、俳優として「ペネロピ」(08)、「テンペスト」(10)、「ミスター・アーサー」(11)、「ナイル殺人事件」(22)などの映画に出演している。