「響き HIBIKI」 平手友梨奈が主演デビューではまり役

(2018年9月18日)

  • 響き
  • 「響き HIBIKI」
    (TOHOシネマズ渋谷)

「欅坂46」の平手友梨奈が15歳の天才女子高生作家・鮎喰響を演じた話題の映画。平手は主演で映画デビューを飾った。監督は「となりの怪物くん」「センセイ君主」などの月川翔。響を見出した編集者・花井ふみに北川景子、新人作家に柳楽優弥、出版社の編集長に高嶋政伸などがわきを固めている。

文芸雑誌「木蓮」編集部に新人賞に応募する小説が届く。応募要項に外れていたため、捨てられそうになるが、たまたま花井の目に留まり、15歳の女子高生・鮎喰響が圧倒的な才能を感じて新人賞候補に推薦することで響きがセンセーションを巻き起こしていくというストーリー。並外れた文才を持つ一方で、同級生の男子の指を折ったり、有名作家を蹴ってけがをさせたり感情をコントロールできない暴力性をあらわにして物議をかもす。

そんな常識ではとらえられない”怪物“ぶりを平手が熱演して役にはまっている。 柳本光晴の人気漫画「響 小説化になる方法」の実写映画化で、多分に現実離れした設定とストーリーだが、響きをコミックのスーパーヒロインとして見ればスクリーンにはまれる娯楽作品になっている。(2018年9月14日公開)