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「一度死んでみた」 広瀬すずがコメディー初挑戦で振り切れ“デス演技” 吉沢亮は「ゴースト」役で存在感

(2020年3月22日)

「一度死んでみた」 広瀬すずがコメディー初挑戦で振り切れ“デス演技”
「一度死んでみた」(TOHOシネマズ渋谷)

広瀬すずがコメディ―に初挑戦して、売れないデスメタルバンドのボーカルで父親への不満をシャウトする女子大生・七瀬を演じている話題作。存在感が薄いゴースト社員に吉沢亮、七瀬の父親に堤真一のほか、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太などのキャストで、脚本はソフトバンクの「白戸家」シリーズなどを手掛けたCMプランナーの澤本嘉光、監督はau「三太郎」シリーズなどを手掛けるCMディレクター浜崎慎吾という異色のコンビ。

■ストーリー

売れないデスメタルバンド「魂ズ」のボーカルを務める女子大生の野畑七瀬(広瀬すず)は、研究に没頭して母親の百合子(木村多江)の臨終に駆け付けなかった製薬会社の社長の父親・野畑計(堤真一)が大嫌いで、ライブで父親に反抗するデスメタソングを歌い「一度死んでくれ」とシャウトしていた。そうしたなか、計は自分の会社で開発した「2日間だけ死んじゃう薬」を飲んで仮死状態になる。そうしたなか、ライバル会社の陰謀で生き返る前に火葬にして亡き者にされそうになる。七瀬は計の秘書でぞんざい勘が薄くて「ゴースト」と呼ばれている松岡卓(吉沢亮)と協力して火葬させないよう奔走する。

■見どころ

「三度目の殺人」(2017年)で日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞するなど活躍する広瀬すずが、デスメタル女子になり切って、ライブでピンクに染めた髪を振り乱して絶叫パフォーマンスを見せたり、父親を毛嫌いして「臭い」と消臭スプレーを吹き付けたり、中指を突き立てて「デス!」を連発したりと振り切れた“デス演技”で新境地を見せている。吉沢亮も日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞した「キングダム」での勇猛果敢な嬴政と漂の2役から一転して存在感の薄い「ゴースト」と呼ばれている社員を好演して2人のコンビぶりも見どころになっている。また、妻夫木聡やリリー・フランキー、竹中直人、松田翔太からJAXAの宇宙飛行士・野口聡一氏や佐藤健、大友康平などがぜいたくに散りばめられていてコメディを盛り上げている。
(2020年3月20日公開)