「ザ・メニュー」孤島の高級レストランでカリスマシェフがふるまう”驚愕メニュー“

(2022年11月26日21:45)

「ザ・メニュー」孤島の高級レストランでカリスマシェフがふるまう”驚愕メニュー“
「ザ・メニュー」(TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中) (©2022 20th Century Studios. All rights reserved.)(配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)

孤島の高級レストランのチケットを入手したセレブの客に、カリスマシェフが数々の洗練された至高のメニューを振る舞ううちに、誰もが想像もしなかった驚愕の展開が待ち受けるサスペンス。
伝説のカリスマシェフ、スローヴィクに「シンドラーのリスト」(1993年)、「イングリッシュ・ペイジェント」(1996年)、「ハリーポッター」シリーズのヴォルデモート役、「キングスマン:ファースト・エージェント」(2021年)など数々の話題作、名作に出演している英国の名優レイフ・ファインズ。女性客の1人マーゴに、サイコスリラー「スプリット」(2016年)のケイシー役で人気になり、続編の「ミスター・ガラス」(2019年)や「ニュー・ミュータント」(2020年)などのアニャ・テイラー=ジョイ。マーゴを同伴するボーイフレンドのタイラーにニコラス・ホルト、レストランの従業員エルサにホン・チャウ、客の俳優にジョン・レグイザモなどのキャスト。
監督は英コメディ映画「アリ・G」(2002年)、ブラック・コメディ映画「ビッグホワイト」(2005年)、「運命の元カレ」(2011年)などの映画や、本年度ゴールデングローブ賞(ドラマシリーズ部門)の3冠(作品賞、主演男優賞、助演女優賞)を獲得したHBOのドラマシリーズ「メディア王~華麗なる一族」などのドラマを手掛けているイギリスの映画監督マーク・マイロッド。のイギリスの映画監督マーク・マイロッド。
アメリカ/2022年・108分

「ザ・メニュー」孤島の高級レストランでカリスマシェフがふるまう”驚愕メニュー“
「ザ・メニュー」(©2022 20th Century Studios. All rights reserved.)

■ストーリー

ボーイフレンドのタイラー(ニコラス・ホルト)に連れられて、マーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)は、太平洋岸の孤島にある世界で最も予約の取れない超高級レストラン、ホーソンにやって来る。客は、高名な料理評論家や俳優(ジョン・レグイザモ)、青年実業家など限られたセレブだけで、伝説のカリスマシェフ、ジュリアン・スローヴィク(レイフ・ファインズ)が振る舞う芸術作品のような美しく完璧な料理の数々がテーブルに運ばれる。タイラーは涙を流すほど感動するが、マーゴは次第に違和感を抱き始める。そしてそこには想像を絶するサプライズと衝撃的な展開が待ち受けていた。

「ザ・メニュー」孤島の高級レストランでカリスマシェフがふるまう”驚愕メニュー“
「ザ・メニュー」(©2022 20th Century Studios. All rights reserved.)

■見どころ

一つ一つがプレートに描かれた絵画のような究極のフルコースの料理の華麗さや、シェフのスローヴィクが楽団の指揮者のように指示して大勢のスタッフがオープンキッチンで心血を注いで料理を制作していくシーンから、次第にカリスマシェフの当夜の特別なデイナーに込められた秘かな野望が明らかになっていき不穏な空気がレストランに漂っていく展開は秀逸で、料理だけではなくブラックユーモアありアクションあり極限状態に置かれたセレブたちの混乱ぶりやホラーもありで、観客は度肝を抜かれ、最後までくぎ付けになる演出や構成はなんともスリリングで斬新だ。

「ザ・メニュー」孤島の高級レストランでカリスマシェフがふるまう”驚愕メニュー“
「ザ・メニュー」(©2022 20th Century Studios. All rights reserved.)

名優レイフ・ファインズが謎と狂気をはらんだ天才シェフを熱演して圧倒的な存在感を見せている。またドラマのカギを握るヒロインのマーゴをアニャ・テイラー=ジョイがパワフルな演技で演じており、究極のスリルに満ちたサスペンス・エンターテインメントになっている。
(2022年11月18日より全国公開中)