映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露舞台挨拶 伊藤沙莉、竹野内豊ら登壇

(2023年5月31日23:50)

映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露舞台挨拶 伊藤沙莉、竹野内豊ら登壇
登壇した左から内田英治監督、工藤大輝、伊藤沙莉、竹野内豊、片山慎三監督 (5月31日、都内で)

映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」(6月30日公開)の完成披露舞台挨拶が5月31日、都内で行われ、伊藤沙莉(29)、竹野内豊(52)と内田英治監督(52)、片山慎三監督(42)が登壇して同作について語った。またスペシャルゲストとして主題歌を担当したDa-iCEの工藤大輝(35)も参加した。

同作は「ミッドナイトスワン」の内田英治監督と「岬の兄妹」「さがす」の片山慎三監督がタッグを組み、伊藤沙莉、竹野内豊などが出演する異色エンタメ作品。第40回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭 ホワイト・レイヴン・アワードを見事受賞し、第43回ポルト国際映画祭 正式出品も控え、海外からも注目が集まっている。

映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露舞台挨拶 伊藤沙莉、竹野内豊ら登壇
伊藤沙莉

新宿歌舞伎町のバーのママで、私立探偵の主人公マリコを演じた伊藤は「スナックのママをやりたかったから、役の職業としてまずうれしくて。探偵もうれしかったんです」と話し「本を最初に読んだ時どうなるのかまったう予想がつかなくて、現場でわくわくした」と振り返った。
内容から「海外(の映画祭など)に行くだろうなと思った」が自分は行けず内田監督が行ったという。
映画の中にはブラックユーモアもちりばめられているが、「笑っていいのかわからいけれど、なんか笑っちゃうシーンとか、そういう世界観に飛び込んだのに、いきなり泣けてきたとか、不意を突かれるシーンがたくさんあったので、そういうところは細かく楽しめる」と同作に魅力について語った。

映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露舞台挨拶 伊藤沙莉、竹野内豊ら登壇
竹野内豊

マリコの恋人で忍者のMASAYAというこれまでにないユニークな役を演じた竹野内は「僕自身もびっくりしました」と笑わせ、「日本本映画界きっての個性派である内田監督と片山監督がタッグを組むというので、どういうものができるのか、わくわくする気持ちと、現代劇で忍者役ってどういうことだと、取っているときから想像がつかなかった。完成するまでが楽しみでした」と明かした。
「キャストのみんなが言ってましたね。台本を読んで想像している以上のものができるんじゃないかとわくわくしていた」という。

内田監督は「片山監督と、脚本家(山田能龍)の3人でわいわい話しながらやっていた。雑談の中で悪乗りっていうんですかね」と笑わせた。
片山監督は「お互いの現場を見学しあったことはないが、仕上がった映画を見て。やっぱりベテラン監督だなと思いましたし、すごく勉強になりました」と語った。

映画の舞台となった新宿歌舞伎町について伊藤は「歌舞伎町ならではの空気感がある。別にネガティブじゃなくて何か渦巻いている感じがすごくする」といい「むちゃくちゃ通わせてもらったのでそこが舞台となったのはうれしかった」と語った。
竹野内は「日本中から多種多様の、いろいろな文化とか人種がのエネルギーが集結している街。そういう街を舞台に個性派の内田監督と片山監督がどういう映像を作り上げていくのかというのはすごく興味深かった」という。「2人は海外での生活も長く、客観視して日本を見られる方だと思うので楽しみでした。その結果、海外の多くのお客さんに楽しんでいただけたのかなと思います」と語った。
内田監督は「こうやって見ていると2人は歌舞伎町にいるイメージはあまりないんですけど、役者として歩いたりするとめちゃくちゃ歌舞伎町にいそうな感じになる。さすが役者と思った」と感心していた。

その後、主題歌「ハイボールブギ」を作詞・作曲したDa-iCEの工藤大輝がスペシャルゲストとして参加。主題歌について「映画主題歌を書き下ろすのは初めて」という。「映画を見てポジティブなカオスを感じた。新宿という場所にもカオスを感じるので、カオスを楽曲にしたいと思って、曲調を変則的にしたり、歌詞や音とか、いろんなところにカオスを感じられるように作った」と語った。
伊藤は「めちゃくちゃシビレました。好きな好きな曲ですごい好きな曲調」と絶賛していた。

映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露舞台挨拶 伊藤沙莉、竹野内豊ら登壇
「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」(©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会)

■ストーリー
新宿にある小さなバーのママのマリコ(伊藤沙莉)は探偵でもあった。ある日「歌舞伎町に紛れ込んだ宇宙人を探してくれ」というFBIからの依頼を受け、恋人の忍者MASAYA(竹野内豊)の協力のもと、歌舞伎町に潜む宇宙人を探す。そうしたなか、別れた娘を探す落ちぶれヤクザ(北村有起哉)や、ホスト狂いのキャバ嬢(久保史緒里)、その女を追うシリアルキラー、殺人マシンとして育てられた姉妹などが入り乱れて、それぞれの心の奥に秘めた思いが交錯して奇跡が起きる―。

製作:「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会
制作プロダクション:Libertas 配給:東映ビデオ
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会
公式サイト: detective-mariko-movie.jp
6月30日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー