北乃きい主演で”メガネの聖地”を作った人々を描く映画「おしょりん」の予告編解禁

(2023年6月1日14:00)

北乃きい主演で”メガネの聖地”を作った人々を描く映画「おしょりん」の予告編解禁
「おしょりん」のポスタービジュアル

北乃きい(32)がメガネの聖地を作った兄弟を支えた妻役で主演する映画「おしょりん」が10月20日より福井県先行公開、11月3日より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開されることが決まり、ポスターと予告編が解禁となった。予告編には福井出身のメジャーリーガー吉田正尚(29)がコメントを寄せた。

藤岡陽子著「おしょりん」(ポプラ社)を元にした同作は、明治時代の福井を舞台に、豪雪地帯のため冬は農作業ができず収入の道がなくなる村を助けようと、メガネ工場をゼロから立ち上げた増永五左衛門と幸八の兄弟と、二人を信じて支え、見守り続けた妻・むめを描いた、挑戦と情熱、そして家族の愛の物語。史実をもとに、今では日本産メガネの95%を生産している福井が、メガネの聖地となった成り立ちを追いかけ、“ものづくり”の魅力と、実用品かつ装飾品でもあるメガネに渾身の技術と魂を吹き込む職人と彼らを支える家族を感動的に描いている。

主人公・むめには、北乃きい。女性の自由が少なかった時代に、メガネづくりを成功させるという夢を見る女性を生き生きと演じた。北乃は「福井を代表する眼鏡産業の礎となった兄弟の物語でその中で夫を支える増永むめさんという強く凛とした素敵な雪国の女性を演じさせて頂けると知りとても嬉しかったです!福井といえば『おしょりん』と思っていただける映画になったと思います」と作品の出来に胸を張る。

むめの夫である増永兄弟の兄・五左衛門には、小泉孝太郎。小泉は「ロケ全体で福井県の皆様に大変よくしていただきました。作品を通して恩返しになったら良いなと思ってます」と完成を喜んだ。

弟の幸八には、森崎ウィン。エンディング曲も担当した森崎は「増永幸八という人物に出会って、無理難題に立ち向かう勇気だったり、思いを強く持つことの大事さ、家族愛、自分の夢に向かっていく姿は森崎ウィンとしても刺激になりました」と感謝を口にした。

監督は、「えちてつ物語 ~わたし、故郷に帰ってきました。~」の児玉宜久。児玉監督は「この作品は「ものづくり王国日本」の魂を描いたものです。登場人物たちは皆、実直で、他人を思いやり、不屈の心を持っています」と語り、「そんな彼らの原動力はたった一つの「夢」でした。そこへ向かう道無き道こそが“おしょりん”のもう一つの意味なのです」とコメントを寄せた。

  この度解禁された予告映像では、人生を懸けてメガネ作りに励んだ人々と、そんな彼らにも負けない情熱で夫と義弟を支え、様々な困難にぶつかる村人たちを鼓舞する北乃きい演じるむめの姿が、情熱溢れるセリフと共に綴られる。 メガネ製造技術の習得の難しさ、難航する資金調達など、何度も挫折しそうになりながら諦めず立ち向かった人々を実力派キャストたちの熱演で感動の物語として完成させた。
映像の最後には、この物語の舞台となった福井市麻生津出身で、今年の3月に開催されたWBCで日本中を感動の渦に包み込んだ立役者の一人で、メジャーリーガー・吉田正尚選手(ボストン・レッドソックス)から「僕が生まれ育った福井県麻生津に、こんな凄い家族がいたことを初めて知りました。一つの道を究める難しさ素晴らしさ。『おしょりん』をぜひ多くの人に知っていただきたいです」とのコメントが紹介されたている。

あわせて解禁されたポスタービジュアルも「メガネが、彼らの〈せかい〉を変えた。」というキャッチコピーとともに、メガネ作りに情熱を燃やした人々の信念が伝わってくるデザインとなっている。

撮影は、2022年2月から4月にかけ、福井県をはじめ県内17市町、100を超える県内企業が協力しオール福井ロケで行われた。

【ストーリー】
明治37年(1904年)、福井県足羽郡麻生津村(現・福井市麻生津)の庄屋の長男・増永五左衛門(小泉孝太郎)と結婚したむめ(北乃きい)は、育児と家事で忙しい日々を送っていた。ある日、五左衛門の弟の幸八(森崎ウィン)が勤め先の大阪から帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと持ち掛ける。今はほとんど知られていないメガネだが、活字文化の普及で必ずや必需品になるというのだ。成功すれば、冬は収穫のない農家の人々の暮らしを助けることができる。初めは反対していたが、視力の弱い子供がメガネをかけて大喜びする姿を見て、挑戦を決めた五左衛門は、村の人々を集めて工場を開く。だが、苦労の末に仕上げたメガネが「売り物にならない」と卸問屋に突き返され、資金難から銀行の融資を受けるも厳しく返済を迫られ、兄弟は幾度となく挫折する。そんな二人を信じ、支え続けたのが、決して夢を諦めない強い心を持つむめだった。彼女に励まされた兄弟と職人たちは、“最後の賭け”に打って出る──。

出演:北乃きい 森崎ウィン 駿河太郎 高橋愛 秋田汐梨 磯野貴理子 津田寛治 榎木孝明 東てる美 佐野史郎 かたせ梨乃 小泉孝太郎
監督:児玉宜久 原作:藤岡陽子「おしょりん」(ポプラ社)
脚本:関えり香 児玉宜久 エンディング曲:MORISAKI WIN「Dear」(日本コロムビア)
制作プロダクション:広栄 トロッコフィルム 配給:KADOKAWA 製作:「おしょりん」制作委員会 ©「おしょりん」制作委員会
10月20日(金)、福井先行公開,11月3日(金・祝)、角川シネマ有楽町ほか全国公開