堀ちえみ、映画「巡るカカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~」の舞台挨拶で”カカオ愛”告白

(2023年12月15日20:00)

堀ちえみ、映画「巡るカカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~」の舞台挨拶で”カカオ愛”告白
堀ちえみ㊧と和田萌監督(14日、東京・千代田区のアキバシアターで)

チョコレートの原料となるカカオを題材にしたドキュメンタリ-映画「巡るカカオ」の舞台挨拶が14日、東京・千代田区のアキバシアターで開催され、和田萌監督とナレーションを担当した堀ちえみが登壇して同作について語った。

本作は、チョコレートの原料である“カカオ”の歴史、栽培する農家の現状や、カカオの可能性に魅せられて、彼らの労働環境の向上やカカオのビジネスモデル構築に奔走する日本人の活躍を追った作品。

和田監督は「この映画は本当にカカオとかチョコレートが好きな人が多く関わってくださって。それで堀さんにお願いしようということになったんです。本当にカカオ愛に満ちている方で。本当にカカオがお好きなんだなと思いました」と堀が大のチョコレート好きだということを明かした。
堀は、映画でナレーションを担当するのは、本作が初だったといい、「舌の病気をして、手術をした後で、こういうナレーションのお話がわたしに来るなんて。なんて光栄でラッキーなのかと。カカオが導いてくれた気がします」と感激の表情を見せた。
堀にとってカカオは元気の源だという。「毎日食べています。やはり元気になれる気がするんですよね。だから病気をした時も、『早く良くなってチョコレートを食べるんだ』と。そう思って頑張っていました」と語るなど、カカオの存在が心の支えになっていたという。
本作の劇中では、カカオ農家の人たちが手間暇かけてカカオを育てている様子などが映し出されているが、「もっとカカオを味わって。大切に食べないといけないなと思いました。そこにあることが当たり前だと思っていましたけど、こんな思いをわたしの元にやってきたのかと思ったら愛おしくて。これからはそういう思いでチョコレートを食べます」と語った。
堀はカカオの魅力について「疲れた時や、元気を出したい時に癒やされますよね。それと頭の回転が良くなる気がして。ついつい食べ過ぎちゃうんです。子どもたちから『食べ過ぎよ、お母さん』と叱られます」と振り返る。
「チョコレートは毎日食べています」と語るほどに、日々の生活に欠かせないものだと 堀は熱い想いを語り、「チョコレートを食べて元気になれるなと思ってからは、ずっと家に常備してあります。CMもやってましたからね」と笑ってみせた。
特にアイドル歌手として人気を博していた若い頃は、チョコレートをプレゼントとしてもらうことも多かったという。「普通は男性がいただくものだと思うんですが。当時は“友チョコ”がない時代なのに、女性からもたくさんチョコレートをいただいて、律儀に食べていました」というアイドル時代のエピソードに、会場の観客も熱心に耳を傾けていた。  

一方、ガーナ、コロンビアなど、カカオに関わる人たちを取材するために世界中を飛び回ったという和田監督。「こんなところにカカオがあるのかと思いました。普段なら絶対に行かないようなジャングルをどんどん分け入っていくんです。本当にカカオに導かれて、世界中を飛び回った感じがします」と本作の撮影を振り返ると、カカオの魅力について「発酵食品ということですね。なんで日本人のわたしがカカオの映画を撮るのかと考えていたんですけど、発酵ということにヒントがあるのかなと。発酵というのが、日本人にも近いものであるというのがありますし、カカオというのは、フルーツであり、発酵であるというところが面白いですよね」と明かした。

イベントの最後に堀は「とにかくカカオのことが世界一よく分かる映画だと思いますので、これを観て、チョコを食べて一杯、というのもいいんじゃないでしょうか」と語ると、 和田監督も「タイトルにも込めたんですが、『巡るカカオ』ということで、ガーナ、コロンビア、日本とまわったんですが、現在、過去と、いろいろと時間を巡る映画になりました。カカオを通して皆さんにも旅を体験していただけたらうれしいなと思います」と観客に呼びかけた。

堀ちえみ、映画「巡るカカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~」の舞台挨拶で”カカオ愛”告白
ナレーションを担当した堀ちえみ

本作は、コロンビア先住民の末裔であるカカオの起源となったアルアコ族が抱える課題を、現地に入り、共に課題解決に取り組みカカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンター、小方真弓、また、アフリカのガーナに単身渡航し現地のカカオ産業を変えるため農家だけでなく政府にも働きかけ、革命を起こそうと奮闘しているMpraeso合同会社CEOの田口愛。カカオに魅了された二人の姿を中心に、小方と同じくカカオのビジネスモデルの構築に奔走するダンデライオン・チョコレート・ジャパンCEO堀淵清治、日本を代表するチョコレートメーカーの社員として、長年に渡り繰り返しカカオ産地を訪ね、社会課題解決に奮闘し、現地にてデベロップメント・チーフに任命された株式会社明治ものづくり戦略本部 技術部 参与 土居恵規、カカオに魅せられ「カカオがチョコレートになったのはまだ歴史的には最近。」と語り、カカオの新しいレシピ開発に取り組むミクソロジスト南雲主于三が出演し、各人にとっての“カカオの魅力や課題”についても語られる。

監督を務めた和田萌は、多様性について考えるドキュメンタリー映画『であること』(2020年)を手掛けた。これまでにも多くのドキュメンタリーの演出家として、NHKや毎日放送「情熱大陸」などに携わり、放送文化基金賞やギャラクシー賞を受賞している。

【クレジット】
監督:和田萌
出演:小方真弓、田口愛、堀淵清治、南雲主于三、土居恵規
ナレーション:堀ちえみ
エグゼクティブプロデューサー:服部 進 プロデューサー:鎌田雄介
音楽:原 摩利彦 編集:宮島亜紀 撮影:佐々木秀和 佐藤康佑 イラストレーション:RIKAKO KAGAWA
製作:ハートツリー 制作:GENERATION11 協力:株式会社 明治 配給:ナカチカピクチャーズ
©HEARTTREE
2023|日本|カラー|89分|ステレオ|16:9 映倫区分:G
公式サイト:megurucacao.jp 公式X:@megurucacao  Instagram:@megurucacao_movie
2024年1月12日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開