「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」初日舞台挨拶 半田健人ら登壇

(2024年2月5日17:00)

「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」初日舞台挨拶 半田健人ら登壇
登壇した(左から)浅川、新藤、村上、半田、芳賀、福田、田﨑監督(2日、東京・新宿区の新宿バルト9で)

Vシネクスト「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」初日舞台挨拶がこのほど、都内で行われ、半田健人、芳賀優里亜、村上幸平、福田ルミカ、浅川大治、進藤あまね、田﨑竜太監督が登壇して同作について語った。

「仮面ライダー555(ファイズ)」は2003年1月から2004年1月までテレビ朝日系列で放送されていた平成仮面ライダーシリーズ第4作。主人公の青年・乾 巧(半田健人)が特殊な変身ツール「ファイズギア」を持つ少女・園田真理(芳賀優里亜)に遭遇し、異形の怪人「オルフェノク」に襲われたことをきっかけに、仮面ライダーファイズとして戦う物語。従来のシリーズとは異なり、怪人側の苦悩を描くなど、単純な善悪二元論ではない群像劇が描かれ話題とななった。そして今作は、TVシリーズ最終話から20年後を描く正統な続編となり、オリジナルキャストが集結した。2日に公開されて先週末3日間(2日~4日)の観客動員数(興行通信社調べ)で6位のヒットスタートになった。

舞台挨拶に登壇したのは、仮面ライダーファイズ/乾 巧役の半田健人、園田真理役の芳賀優里亜、仮面ライダーカイザ/草加雅人役の村上幸平、今作の新キャラクター、仮面ライダーミューズ/玲菜役の福田ルミカ、西洋洗濯舗 菊池の菊池啓太郎の甥っ子・菊池条太郎役の浅川大治、スマートブレイン社のイメージガール・社長秘書など様々な業務をこなすスマートレディ役の進藤あまね、そして田﨑竜太監督。20周年を迎え、新作Vシネクストとして正統続編となる本作について、ようやく上映日を迎えた気持ちや新たなキャスト陣との撮影エピソード、本作の見どころなどを語った。

半田は「20年前の最後のステージイベントでいつか会えると約束をさせていただいて、無責任な約束をしたんですが果たすことができて喜びにつながっています。同じメンバーで帰ってこれたのもうれしいです」と約束を果たしたことを告げた。
芳賀は「20年間、みなさんの応援があって成立した20周年作品です。皆さん本当にたくさん応援していただきありがとうございます」と感謝を伝えた。
村上は「いよいよ、この日がやってきて、20年間みなさんの愛があって“夢の続き”ができました。あんなに嫌われていた草加が、今はみなさんにたくさん愛されるようになってうれしいです」と伝え、カイザコールのコールアンドレスポンスをして会場も一つになった。
福田は「20周年作品に出演できてとってもうれしいです。感激で胸がいっぱいです」と緊張した面持ちで伝え、浅川も「小さいころから仮面ライダーを見ていたので、この舞台に立てるのがうれしいです」と続けた。仮面ライダーの大ファンだという進藤は「仮面ライダーが大好きでずっと寄り添っていたので自分が出ているのが夢のようです。もっともっと広めていきたいです!20周年おめでとうございます」と嬉しそうにコメントした。

田﨑監督は「この映画の夢の続きを見せてやるって言葉がありますが、僕たちが見せてもらっているので、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、「周年作品は製作側だけが作りたいと言ってもできないので、キャストから声が上がったことがうれしくて親ではないですが親孝行だなって思っています。20年前はみんな10代で、あの頃の彼らが大人になって素晴らしい俳優、女優になっていて20年間熟成された巧、真理、草加います」と語った。
半田も「僕にとっても監督は親であり先生でもあるような田﨑監督なので、なんの心配もしていなかったです。任せれば必ずいいものができると信頼しているので心強かったです」と話した。

出演が決まった時の気持ちを新しいキャストが質問されると、福田は「びっくりしました。まさか私が仮面ライダーになれるとはと不安が大きかったです。弟が仮面ライダーが大好きなので興奮していて、変身するって言った時も私が頼りないと思っていたようで『えっ、なんで?』みたいになりました」と弟のエピソードを話した。
浅川は「憧れていた仮面ライダーシリーズだったので、すごくびっくりしました。うれしかったのと責任とか緊張があって、本編(TVシリーズ)を見て啓太郎はみんなとどういう関係なのかとか準備をしました」と語り、進藤も「出演が決まったことをマネージャーさんから道端で聞いたので動揺してしまったんですが、メールなどで正式な連絡がきたり衣装のフィッティングの時にうれしさがこみあげてきました。友達に鈴木福くんがいてちょうど『仮面ライダーギーツ』に出ていたので、早く伝えたかったのですが解禁まで待って伝えたら『おめでとう』って言ってもらえてうれしかったです。ファンの人も『555』を好きな人が多かったのでうれしかったです」と喜びを話した。

本作の見どころについて質問されると、「『555』らしい世界観が広がっていて、それぞれ個性があって『555』ってこうだったなってところとか、あれ?こうじゃないんじゃないか?!というところもあると思いますが『555』らしさをかみしめて楽しんでください」と伝えた。
芳賀は「(本作は)真理としてとても大きな変化が待っていると思うんですが、みなさんがそれをどういう風に受け止めてくれるのかなっていうのは楽しみでもありドキドキもあり、20年ごしなので新しいものはあるんですが『555』らしさは散りばめられていているので、 いろんなことを思い出すんじゃないかと思います」と話した。
村上は「20年ぶりの変身を見てほしいです!『仮面ライダーディケイド』と『平成ライダー対昭和ライダー』 、『仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』とか4作品に出てるんですが変身しなかったので、今日という日のために変身をとっておいたのかなって思っています。あとネクストカイザも見どころです!あともう一個!ウェットティッシュで手を拭いているシーンがあるんですが脚本にないところを2つねじ込みました!探してください」と自身の見どころを語った。
福田は「仮面ライダーミューズの変身はよく目に焼き付けてください。玲菜はたぶんいろ んな見方ができる、立場から視点が変わるととらえ方も変わると思うので、すごくいい子なので人間性をよく見てあげてください」とコメント。浅川は「啓太郎と照らし合わせてみてほしいです」と話し、進藤も「令和のスマートレディはどんな登場をするのかみてほしいです」とコメントし田﨑監督は海堂、北崎の名前もあげさらにTVシリーズに続いて主題歌を担当しているISSAが歌唱している『Identiφ's』もダウンロードしてほしいとアピ ールした。

最後に半田が代表して、「20年間『555』を背負ってきて、ことあるごとにいたるところで『555』を応援されているんだなってことを肌で感じてきました。その想いがあったから僕らも20年のこのタイミングで大きな恩返しがしたいなという思いがありまして監督たちに打診しました。僕らは今、映画を完成させました。こっから先この映画を愛していただいて広めていただいて伝説にしていただくのはみなさまの力だと思っているのでよろしくお願いします」とファンへのメッセージを述べて締めくくった。

■イントロ&ストーリー

シリーズ第4作にして、「平成仮面ライダー」の人気を頂点まで押し上げた、伝説の作品『仮面ライダー555(ファイズ)』。放送から20年の時を経て、人類の進化形・オルフェノクと人類をめぐる物語の、「その後」が描かれる。それは果たして、「夢」の続きなのか、あるいは「絶望」の始まりなのか……。
 園田真理(芳賀優里亜)は菊池啓太郎の甥・条太郎(浅川大治)、海堂直也(唐橋充)、そして、いつしか戻ってきた草加雅人(村上幸平)とともにクリーニング店「西洋洗濯舗 菊池」を経営しながらオルフェノクの庇護を行っていた。一方、政府により企業再生されたスマートブレイン社は、オルフェノクの殲滅を目指す企業へと変貌を遂げ、北崎(藤田玲)が社を率いていた。 ある日、追いつめられたオルフェノクを救うため、草加と海堂は仮面ライダーカイザとスネークオルフェノクとなり、殲滅隊隊長の胡桃玲菜(福田ルミカ)/仮面ライダーミューズと交戦。そこに現れたのは、数年前に真理たちの前から姿を消して以降、消息不明となっていた、あの乾巧(半田健人)だった。巧は、かつてとは異なる姿のファイズ・仮面ライダーネクストファイズへと変身し、スマートブレイン社の尖兵として、その力を使い始めた…! ネクストファイズに攻撃されて混乱する真理たち。巧はなぜスマートブレインにいるのか?今まで何をしていたのか?波乱を含んだ彼らの再会は、オルフェノクと人類をめぐる新たな物語のほんの序章に過ぎなかった。