ナンニ・モレッティ監督最新作「チネチッタで会いましょう」ティザービジュアルと予告映像解禁

(2024年5月7日21:30)

ナンニ・モレッティ監督最新作「チネチッタで会いましょう」ティザービジュアルと予告映像解禁
「チネチッタで会いましょう」ティザービジュアル

カンヌ・ヴェベチア・ベルリン3大映画祭を制し、カンヌ国際映画祭コンペティシ ョン部門に8作品連続選出されている「ローマ法王の休日」のナンニ・モレッティ監 督最新作「Il sol dell’avvenire」が邦題「チネチッタで会いましょう」として、11月22日、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開が決定。ティザービジュアルと予告映像が解禁となった。

「映画には、私たちに明るさと幸せになりたいという気持ちを再発見させる魔法の力がある。どんなことがあっても」とメッセージを寄せるモレッティ監督の最新作は、時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が失意の後に大切なことに気づくヒューマンドラマ。
フェリーニやキシェロフスキ、スコセッシなどの映画へのオマージュを交えながら、ところどころに自身の過去作品を引用して、変化の激しい世界に適応することの難しさをユーモラスに描きながらも、より良い未来を夢見ることを忘れないという温かなメッセージが込められている。作家性と娯楽性とを見事に両立し、独特のユーモアとやさしい眼差しが相互に観客をつかむ、モレッティ作品の魅力が満喫できる作品に仕上がっている。先日発表されたイタリアのアカデミー賞といわれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞を含む主要7部門でノミネートされている。

ナンニ・モレッティ監督最新作「チネチッタで会いましょう」ティザービジュアルと予告映像解禁
「チネチッタで会いましょう」の場面写真

真ん中にいると思っていたらはみ出してしまっていた映画監督の、過去の人生と訣別するという物語の本作は、「ナンニ・モレッティの最高傑作のひとつ」(ル・フィガロ)、「楽しいナンニ・モレッティが帰ってきた」(イル・ジョルナーレ)など、終始笑えるコメディ作品でありながらも、人生を肯定し生きる元気を与えてくれると評判を呼び、イタリアで大ヒットを記録。自身が、製作・脚本・出演も兼ね、共演にはモレッティ作品の常連マルゲリータ・ブイや、俳優であり監督のマチュー・アマルリックなどが脇を固める。

この度解禁されたティザービジュアルでは、ナンニ・モレッティ監督演じる主人公のジャンニが電動キックボードに乗ったイラストが描かれ、「すべてのおかしいは幸せに通ず」というコピーが添えられている。
予告映像では、5年振りの映画撮影が順調にスタートしたかと思われた映画監督のジャンニに、長年連れ添ったプロデューサーの妻から突然別れを告げられ、撮影資金を調達していたフランスのプロデューサーは警察に捕まってしまう様子が切り取られている。

【ストーリー】
イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えている。プロデューサーの妻が40年、いつも傍にいて映画を制作してきた。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱいだ。だが、順調だと思っていたのはジャンニだけだった!女優はカサヴェテスを持ち出し演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優のトンチンカンな発言にはあきれ言葉を失う。娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分ほどの年齢の男性だという。あらゆることに腹がたち戸惑うばかりだ。誰にも理解されず、一人帰宅し目覚めると妻に別れを告げられてしまう。さらに仏のプロデューサーは詐欺師とわかり、資金が枯渇し撮影は止まってしまう。地位も築き尊敬されていたはずなのに。妻も娘も愛しているのに。果たして映画は完成するのか?そして、愛するものたちとの関係を修復することはできるのか?

【クレジット】
監督:ナンニ・モレッティ 脚本:フランチェスカ・マルチャーノ、ナンニ・モレッティ、フェデリカ・ポントレモーリ、ヴァリア・サンテッラ
音楽:フランコ・ピエルサンティ 撮影:ミケーレ・ダッタナージオ
出演:ナンニ・モレッティ、マルゲリータ・ブイ、シルヴィオ・オルランド、バルボラ・ボブローヴァ、マチュー・アマルリック
2023年/イタリア・フランス/原題:Il sol dell’avvenire/96分/ヴィスタサイズ/日本語字幕:関口英子
後援:イタリア大使館/特別協力:イタリア文化会館/配給:チャイルド・フィルム
 https://child-film.com/cinecitta
© 2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinéma
2024年11月22日、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開