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映画
チェ・ジウ、映画「ニューノーマル」初日記念プレミアムイベントに登場
(2024年8月16日22:30)
日本でも大ヒットした韓国ドラマ「冬のソナタ」などで知られる韓国トップ女優チェ・ジウ(49)が16日、都内で行われた映画「ニューノーマル」(8月16日公開)の初日記念プレミアムイベントに登場して、チョン・ボムシク監督とともに同作について語った。
チェ・ジウ7年ぶりのスクリーン復帰作となる同作は、共演にミンホ(SHINee)、P.O(Block B)ら豪華キャストを迎え、絡み合う奇妙な運命が日常を一転させ、予測不可能な事態を巻き起こす体験型スリラー。本国で大ヒットを記録した「コンジアム」のチョン・ボムシク監督の最新作になる。
ドラマ『冬のソナタ』や『天国の階段』などで“韓流"のトップスターとして愛され、“韓流"ブームに貢献した韓国を代表する俳優チェ・ジウは、本作では、笑うことのできない女性“ヒョンジョン"役に挑戦し、今までにない冷たく冷ややかなイメージの中に意外なエネルギーを秘め、新たな一面を披露している。
映画のプロモーションで来日するのは「連理の枝」以来18年ぶりというチェ・ジウは「コンニチハ、本当にお久しぶりです」と日本語で挨拶して、「今日は天候に恵まれなくて雨が降る中、このように来てくださって、どうもありがとうございます。久しぶりに皆さんにご挨拶できるということでとても嬉しくて、嬉しさのあまり、舞台裏でも心臓がずっと高鳴っていました。皆さんにお会いできてとても嬉しいです、ありがとうございます」と台風が関東に接近する中駆けつけたけた満員の観客に向かって感謝の言葉を述べた。
チョン・ボムシク監督は「台風が近づいていて来るのは大変だったと思いますが、こうやって来てくださって、本当にありがとうございます。そして私もチェ・ジウさんと一緒に公開日に皆さんにこうやってお会いできて、本当に光栄だと思います。ありがとうございます」と挨拶した。
チェ・ジウは、本作に出演することになった経緯について、「本当に面白いなと思ってシナリオを読んだんですが、果たしてこの役を私に演じられるのか心配でした。 私にとっては、本当に新しい役だったんですね」と明かした。そして「なので、実は最初に監督に私はちょっと自信がないんですというふうにお伝えしました。でも私は監督の前作を見ていて、その前作も韓国では本当にたくさんの方に愛していただいた作品で、それを撮られた監督ですので、今回、このニューノーマルでは、100%監督を信じてこの映画に挑戦しようと思って出演を決めました」とこれまでにない、ある意味ショッキングでもある役柄について語った。
ボムシク監督は「実はこのキャラクターは誰が見ても、これは予想を裏切られた、予想できなかった俳優だと思ってもらいたかったんですね。当然のことながら、そのためには演技力も必要ですし、、美貌も必要なんですけれども、誰がこの役をやったら、みんなから予想を裏切られたなという言葉が聞けるだろうかと考えて、そしてチェジュさんにお願いしようと思ったんです」と振り返った。
「ご本人もこれを私がやるんですかとおっしゃいましたよね。それを聞いてこれだったらいけると思いました。本人も自分が演じるということに対して予想していなかったということですので、チェ・ジウさんの力があれば、きっとこの役はできるだろうと思いました。そして出来上がった作品を見たところ、予想以上に素晴らしい演技を見せてくださったので感謝しています」とチェ・ジウ起用が成功したことを明かした。
印象に残った撮影中のエピソードについて、チェ・ジウは「コロナ禍の時期に撮影をしたんですけれども、エレベーターのシーンが出てくるんですね。あのシーンはコロナ禍ということもありまして、早く撮影をしてすぐに撤収しなければいけない状況でした。ただ、そこにはアクションもあったのでとても大変だったんですけれども、時間がタイトだった割には皆さん緊張していたせいか、急いで撮ったにもかかわらず、みんなの息がぴったり合っていました。そして、結果としてどんなシーンが出来上がるんだろうと心配していたんですけれども、監督はとても満足していますとおっしゃっています」と、チェ・ジウがエレベーターの中で演じるショッキングなシーンについて語った。
監督は「(チェ・ジウの)表情の演技にも私はとても気を使っていたんですけれども、おそらく皆さんがこれからご覧になるこの『ニューノーマル』という映画の象徴になるような、そんなショットが撮れたと思っています」と自信をのぞかせた。
そしてチェ・ジウについて「成熟した素晴らしい俳優さんなんですけど、今でもずっと新しい面を見せてくれますし、どこまでも可能性のある俳優」と絶賛。
「トップスターなのでオーラもカリスマ性もありますが、現場にいる時や普段の日常の中ではとても気さくなかた」と語った。
「ニューノーマル」には、チェ・ジウのほかにNetflixのシリーズ「イカゲーム」で世界的なスターになったイ・ユミや、K-POPのアイドルグループ「SHINee」のメンバー、チェ・ミンホは、同じくK-POPアイドルグループ「Block B」のメンバーでのP.O(ピョ・ジフン)ほか、ハ・ダインやチョン・ドンウォンなど期待の新人も参加し、豪華キャストが集結した。
多彩なキャストについて、監督は「まずはキャラクターに似合った俳優さん、そしてそれらの俳優さんが以前やったことのない役だという点、そして総勢6人の主役の俳優さんが出演するんですけれども、チェ・ジウさん以外の5人の方も含めてこの6人の組み合わせを見たときに、この組み合わせはなんだろう、すごく新鮮だなと思ってほしいと思っていました。その3つの条件にかなう俳優さんたちを考えて連絡をしたところ、皆さん100%出演しますと言ってくださったので、とても幸せな気持ちで映画を作ることができました」と語った。
同作について監督は、「この作品は超自然現象や幽霊などの恐怖ではなく、人間の恐怖を描いています、そして社会的背景もおそらく韓国と日本は似ている点があると思いますので、日本の皆さんの反応が気になっています」といい、「そしてチェ・ジウさんをはじめ、合わせて6人の主役の俳優さんたちが登場するんですが、日本の観客の皆さんが大好きな俳優さんたちと思います」と語った。
そして、映画に絡めて、最近恐怖を感じた事について聞かれ、監督は「映画の中にはニュースが出てきます。、私が独自に創作して作ったものではなく、実際に韓国で起きた事件を元にして編集したものです。以前と違って、今は人と人との間に様々な犯罪が起きています。以前は人間と人間の間には安全な壁があると信じていたと思いますが、この映画を見るとその壁が壊れてしまったと思うかもしれません。今はそのように安全ではない時代になっていて、これがもしかしたら”ニューノーマル”なのかもしれないと思っています。私としては最近、私が感じた怖いことをモチーフとしてこの映画を作るようになりました」と語った。
最後に、チェ・ジウは、「今日は皆さんにお会いできてとて本当に嬉しかったです。これからは頻繁に沢山お会いできるチャンスが増えてくれたらと願っています。この『ニューノーマル』は怖くてゾクッとするようなシーンもあるんですけど、とても楽しめるシーンも多いのでぜひ楽しみながら見ていただきたいと思います」とアピールした。
ボムシク監督は、「この『ニューノーマル』という作品はチェ・ジウさんをはじめ、イ・ユミさん、チェ・ミンホさん、ハ・ダインさん、チョン・ドンウォンなどの演技が楽しめると思います。そしてサスペンスもありながら、エモーショナルな、非常に美しいところもありますので心から思い切り楽しんでください」と締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。
【STORY】
ソウルでは女性ばかりを狙う連続殺人事件が多発し、世間を賑わせていた。ある日、マンションで一人暮らしをしているヒョンジョン(チェ・ジウ)の元に火災報知器の点検をしに来たという中年の男性が訪ねてくる。図々しく家の中に入ってくる怪しげな男性に不安を覚えるヒョンジョン。一方、デートアプリでマッチングした相手と待ち合わせをしているヒョンス(イ・ユミ)。しかし、そこに現れたのは思いも寄らない人物だった。交差する2つの出来事が予想だにしない結末を巻き起こす…。
【作品情報】
監督・脚本:チョン・ボムシク(『コンジアム』)
出演:チェ・ジウ(「冬のソナタ」)、イ・ユミ(「イカゲーム」)、チェ・ミンホ(SHINee)(「ザ・ファビュラス」)、ピョ・ジフン(Block B)(「ホテル・デルーナ」)、ハ・ダイン、チョン・ドンウォン
2023年/韓国/韓国語5.1ch/113分
原題:뉴 노멀(英題:NEW NORMAL)/字幕翻訳:根本理恵
提供:AMGエンタテインメント ストリームメディアコーポレーション/配給:AMGエンタテインメント
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公式サイト:https://newnormal-movie.jp/
2024年8月16日(金)新宿ピカデリーほか全国公開