横浜聡子監督最新作「海辺へ行く道」 三好銀の人気漫画を映画化

(2024年9月27日11:30)

横浜聡子監督最新作「海辺へ行く道」 三好銀の人気漫画を映画化
横浜聡子監督

「いとみち」などの横浜聡子監督が、漫画家・三好銀の人気漫画「海辺へ行く道」シリーズを映画化することが決定。2025年晩夏に公開されることが発表された。

『ジャーマン+雨』(06)、『ウルトラミラクルラブストーリー』(09)、『俳優 亀岡拓次』(16)、『いとみち』(21)でその度ごとに話題を巻き起こして来た横浜監督が傑作漫画の映画化に挑んだ。原作は、漫画家・三好銀の「海辺へ行く道」シリーズ。月刊コミックビーム(KADOKAWA)で複数回読み切りで掲載され、単行本として「海辺へ行く道 夏」「海辺へ行く道 冬」「海辺へ行く道 そしてまた、夏」の3巻が刊行された。

映画「海辺へ行く道」は、アーティスト移住支援をうたうある海辺の街を舞台に、何やらあやしげな“アーティスト”たちが行ったり来たりするこの街でのんきに暮らす14 歳の美術部員・奏介とその仲間たちが、大好きなモノづくりをしながら、縦横無尽のイマジネーションで世界を愉快にする姿を描く。

横浜監督は、本年度の第3 回東京国際映画祭(2024年10月28日〜11月6日)の アジアの未来部門の審査委員をつとめることも発表された。

横浜聡子監督最新作「海辺へ行く道」 三好銀の人気漫画を映画化
映画「海辺へ行く道」のロゴ

【横浜聡子監督のコメント】
2010 年に「海辺へ行く道」に出会った時、もし映像化されることがあるとしたら他の誰にも撮られたくない、と思 った(と同時に映像化はいかにも困難な作品だと怖れた)。三好銀さんの描く世界では、種々雑多な人や出来事がごく 当たり前に、超然とそこにある。それを多様性と呼ぶまでもなく、世界はそもそもが多様なものなんだと気付く。存 在して大丈夫なのだと、いつも励まされる。2024 年、幸いにしてこの映画を作ることができたが、まだゴールじゃない。とめどない想像力をたずさえて道を行く三好さんの軌跡を、私はずっと追い続けるだろう。

横浜聡子監督最新作「海辺へ行く道」 三好銀の人気漫画を映画化
㊧から「海辺へ行く道 夏」「海辺へ行く道 冬」「海辺へ行く道 そしてまた、夏」(©三好銀/KADOKAWA)



【アーテイスト・三好風太のコメント】
原作をなぞるわけでも、かといって蔑ろにするわけでもない、横浜監督の不思議な手つきによって、気づいた時には異界へと誘われていました。その手つきは、ときに軽やかでときに不穏な、劇中のアーティストたちの不定形な振る 舞いとも、重なっているのかもしれません。父の遺した物語から出発しつつ、全く違った景色へ連れ去ってくれたことを、とても嬉しく思います。

【クレジット】
映画『海辺へ行く道』 原作:三好銀『海辺へ行く道』(シリーズ全3巻) (ビームコミックス/KADOKAWA 刊)
監督・脚本:横浜聡子 製作:映画「海辺へ行く道」製作委員会 配給:東京テアトル、ヨアケ
(C)2025 映画「海辺へ行く道」製作委員会
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