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映画
「ザ・バイクライダーズ」伝説のモーターサイクルクラブの栄枯盛衰とバイク野郎の壮絶な生き様
(2024年11月27日12:30)
オースティン・バトラーとトム・ハーディの共演によるバイク野郎たちの壮烈な生き様や、彼らが創出した伝説のモーターサイクルクラブの栄枯盛衰を描く映画「ザ・バイクライダーズ」が11月29に全国公開になる。
本作は、アメリカの写真家ダニー・ライオンが、60年代のシカゴに実在したバイカー集団「Outlaws Motercycle Club」(アウトローズ・モーターサイクル・クラブ)の日常を描写した1st写真集「The Bikeriders」(1968年初犯)にインスパイアされた作品。劇中では架空のクラブ「ヴァンダルズ」として、その創立から数年間の奇跡が事実をもとに描かれる。
監督は初長編『Shotgun Stories』で世界的に高く評価されたのを皮切りに、長編2作目『テイク・シェルター』でカンヌ国際映画祭の批評家週間グランプリほか各国の大きな映画祭を席巻、長編3作目『MUD -マッド-』でカンヌのコンペ出品ほか著名な映画賞を多数受賞、長編6作目『ラビング 愛という名前のふたり』 でも再びカンヌのコンペ出品、オスカーにもノミネートなど世界的に注目され、映画好きが次回作を待ち侘びるクリエイター、ジェフ・ニコルズ。
主演は、エルヴィス・プレスリーの伝記映画「エルヴィス」(22)でプレスリーを演じてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたオースティン・バトラー。その後も「デューン 砂の惑星 PART2」(24)の悪役で絶賛されるなど注目されている新進俳優。演じるベニーは愛するハーレーにまたがり孤独も自由も自分のものにした喧嘩っ早い無法者。そんな危うげで美しい瞳に魅せられ、あっという間に彼と恋に落ちるキャシーを、「最後の決闘裁判」(21)などのジョディ・カマーが演じている。
ヤンチャな彼を「昔の俺のよう…」とまぶしく見守る大人の男でヴァンダル図のカリスマ的リーダーのジョニーに「ヴェノム」シリーズなどのトム・ハーディ。
ほかにもジェフ・ニコルズ作品常連のマイケル・シャノン、『チャレンジャーズ』『ウエスト・サイド・ストーリー』の若手俳優マイク・フェイスト、大人気ドラマ「ウォーキング・デッド」シリーズのノーマン・リーダスなど個性派たちが勢揃いした。
伝説的モーターサイクルクラブのアウトローなバイク野郎たちの壮絶な生き様や、誰も予想できない形へと変貌していくクラブの栄枯盛衰のドラマがドキュメントタッチで描かれ見ごたえがある。そしてバトラーとハーディが、バイクを愛し、独特の爆音とともにハーレーを乗り回し、時には命がけの喧嘩もいとわない男気溢れるバイク野郎をクールに演じて圧倒的な存在感を見せている。映画のために用意されたヴィンテージのハレーダヴィッドソンに乗ってバトラーらが走るシーンはクールにして流麗美で、バイクのエンジンが奏でる爆音もマニアにとっては垂涎ものに違いない。
【STORY】
1965年アメリカ・シカゴ。不良とは無縁の生活を送っていたキャシー(ジョディ・カマー)が、出会いから5週間で結婚を決めた男は、喧嘩っ早くて無口なバイク乗りベニー(オースティン・バトラー)だった。地元の荒くれ者たちを仕切るジョニー(トム・ハーディ)の側近でありながら、群れを嫌い、狂気的な一面を持つベニーの存在は異彩を放っていた。バイカ―が集まるジョニーの一味は、やがて“ヴァンダルズ”という名のモーターサイクルクラブへと発展するが、クラブの噂は瞬く間に広がり、各所に支部が立ち上がるほど急激な拡大を遂げていく。その結果、クラブ内は治安悪化に陥り、敵対クラブとの抗争が勃発。ジョニーは、自分が立ち上げたクラブがコントロール不能な状態であることに苦悩していた。一方、バイクと暴力に明け暮れるベニーの危うさにキャシーは不安を抱え、ベニーは自分を束縛しようとするキャシーとの将来に葛藤していた。そんななか、暴走が止まらない“ヴァンダルズ”で最悪の事態が起こってしまう――。
【CREDIT】
監督・脚本:ジェフ・ニコルズ『テイク・シェルター』
出演:オースティン・バトラー、ジョディ・カマー、トム・ハーディ、マイケル・シャノン、マイク・フェイスト、ノーマン・リーダス
2023年/アメリカ/シネマスコープ/116分/カラー/英語/5.1ch/原題『THE BIKERIDERS』
字幕翻訳:松浦美奈/映倫区分:G/配給:パルコ ユニバーサル映画
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公式サイト:https://www.universalpictures.jp/micro/the-bikeriders
11月29日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開