-
映画
北米週末興行 アニメ映画「モアナと伝説の海2」2週連続1位
(2024年12月8日11:00)
北米週末興行は12月6日金曜日(現地時間)、先週公開されたアニメ映画「モアナと伝説の海2」が1170万ドルの興収を記録して金曜の興収で2週連続1位になった。
1位「モアナと伝説の海2」
米興行サイトBox Office Mojoによると、アニメ映画「モアナと伝説の海2」(原題:Moana2)が6日、興行収入1170ドル(約17億5500万円)を記録して1位となった。
同作はウォルト・ディズニー・ピクチャーズが配給する2016年公開「モアナと伝説の海」の続編。前作の冒険から3年後、妹のシメアが生まれて成長したモアナは、家族と一緒に島で暮らしていた。あるとき、海の彼方にある島にたどり着けば人々は呪いから解放されて、世界が再び一つになるという伝説を知ったモアナはふたたび公開に出ることを決意する。
デイビット・ダーリック・ジュニアが監督を務め長編映画監督デビューをはたした。ジェイソン・ハンドとダナ・ルドゥ―・ミラーが共同監督を務めている。声の出演は、アウリイ・クラヴァーリョ、ドウェイン。ジョンソン、テムラ・モリソン、ニコール・シャージンガ-など。日本版の声の吹き替えでは、ミュージカル女優で歌手の屋比久知奈がモアナの声を担当する。日本では12月6日から上映中。
2位「ウィキッド ふたりの魔女」
2位は前週と同じの「ウィキッド ふたりの魔女」で955万ドル(約14億3000万円)の興収だった。
同作は、舞台ミュージカル「ウィキッド」の映画化で、2部作の1作目。「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウが監督を務め。アリアナ・グランデ、シンシア・エリボ、ミシェル・ヨーなどの出演。緑色の肌のせいで誤解されている若い女性エルファヴァ(エリボ)と、人気者の少女グリンダ(グランデ)は、オズの国にある大学で友達になるが、オズの魔法使いと出会い、2人の友情は岐路に立たされる。日本では「ウィキッド ふたりの魔女」の邦題で2025年春ロード―ショー。
3位「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」
3位も前週と同じ「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」で、興収361万5000ドル(約5億4000万円)を記録した。
同作は第73回アカデミー賞で作品賞・主演男優賞(ラッセル・クロウ)を含む5部門で受賞(12部門ノミネート)したリドリー・スコット監督の「グラディエーター」(2000年)の続編。
前作から数十年後、ローマ帝国軍の侵攻により愛する妻を殺され捕虜にされる主人公のルシアスが、剣闘士(グラディエーター)になってコロセウムでの死闘に身を投じて復讐の機会をうかがうなかで、1作目の英雄マキシマス(ラッセル・クロウ)とルシアスの父子関係が明らかになる。
主人公のルシアスに「aftersun/アフターサン」(22)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたアイルランドの新進俳優ポール・メスカル。奴隷となったルシアスを買いグラディエーターに育てる謎の奴隷商人マクリヌスに、アカデミー賞を2回受賞している名優デンゼル・ワシントン、ローマ帝国軍の将軍アカシウスにペドロ・パスカル、その妻でルシウスの母ルッシラにコニー・ニールセン、共同皇帝のゲタにジョセフ・クイン、ゲタの兄弟で共同皇帝カラカラにフレッド・ヘッキンジャーなどのキャスト。日本では11月15日から上映中。
4位「プシュパ2:ザ・ルール」
4位は初登場のインド映画「プシュパ2:ザ・ルール」(原題:Pushpa:The Rule-Part2)で、170万ドル(約2億5500万円)の興収だった。
同作は、2021年のインド・テルグ語のアクション映画「プシュパ 覚醒」(原題/Pushpa:The Rise)の続編。監督はスクマール、主演にアッル・アルジュンのほか、ラシュミカ・マンダンナ、ファハード・ファーシル、ジャガパティ・バブ、ダナンジャヤ、ラオ・ラメーシュ、スニル、アナスヤー・バーラドワージらが出演。
日本の横浜港にレッド・サンダルウッドの積荷が到着し、作業員たちはコンテナの中に主人公のプシュパが隠れているのを発見して愕然とする。彼は荷物の代金を要求して彼らを襲うが、撃たれて海に落ちる。その後、密輸業者として出世したプシュパはアンドラ・プラデッシュ州の首相に会うが一緒に写真を撮ることを拒否されて怒り、政府を転覆してインドの香木・白檀の大がかりな密輸を成功させることを計画する。
5位「インターステラー」
5位は「インターステラー」の興収137万ドル(約2億円)だった。
同作は第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など最多7部門で受賞した「オッペンハイマー」(23)や、「インセプション」(10)、「ダンケルク」(17)、「TENET テネット」(20)などの名作・ヒット作で知られるクリストファー・ノーラン監督による2014年のSF映画で、再上映。
近未来に食糧難と環境変化で人類滅亡のカウントダウンが進む中、元空軍パイロットのジョセフ・クーパーに、宇宙で新たに発見された未開地に旅立つミッションが課せられる。地球に残す家族の心配と人類滅亡の回避の間で葛藤しながら、彼は家族に帰還を約束して宇宙船で飛び立つ。主演のジョセフ・クーバーは「ダラス・バイヤーズクラブ」(13)でアカデミー賞主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。クーパーの娘にジェシカ・チャスティンのほか、アン・ハサウェイ、マット・デイモン、ティモシー・シャラメなどのキャスト。「三次元における不可逆性の時間と重力場」などの科学的考証を用いたノーラン監督独特の演出など難解な内容ながら、世界興収7億ドル(約1050億円)以上のヒットを記録し、第87回アカデミー種の視覚効果賞などを受賞した。