「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ

(2024年12月21日10:00)

「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ
「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」ポスタービジュアル

フィンランド発の爆笑メタルコメディ映画『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』(2019年)の続編となる「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」が20日から、シネマート新宿ほかにて公開されている。

前作は、12年間ライブすらしたことがないフィンランドのド田舎メタルコピーバンドがまさかの史上最高のオリジナル楽曲を生み出し、ノルウェー最大のメタルフェスに参加することを目指して奮闘する珍道中を描いたフィンランド発の爆笑メタルコメディ映画『ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!』(2019年)。
「後悔するなら、クソを漏らせ!」のキャッチコピーとともに劇場公開され、連日満席で上映後の拍手喝采が起きるなど、誰もが予想もしなかった大ヒットとなり、SNSを中心に大きな話題となった。観客の中には出演者のコスプレをする者が続出、人々は彼らを“ヘヴィ・トリッパー”と呼んだ。

そして、日本初公開から5年の歳月を経て、続編がよりパワーアップして帰ってきた。主人公たちのバンド「インペイルド・レクタム」の面々がライブの直後に逮捕、拘束される前作のラストシーン。物語はその続き、刑務所で始まる。今回も色々と起きるが、どこかで聞いたことのある名作『ブルース・ブラザース』と全く似たプロットで負け犬として生まれながら、勝つことを決意した“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンドとしてのインペイルド・レクタム(直腸陥没)がとにかく復活。だが、本当に色々とあってバンドは危機一発を迎えるが、「後悔するなら、クソを漏らせ!」と爆走する。

劇中音楽は前作に続きミカ・ラマサーリ(MORSSUBITA/ETERNAL TEARS OF SORROW/WOLFHEART)。さらにスウェーデンのオカルトロックバンド「YEAR OF THEGOAT」も参戦。そして劇中には、謎の超大電導波デスボイスを操るオリジナルバンド「ブラッドモーター」が新たに登場する。

「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ
「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」の場面写真
「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ
「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ
「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ
「ヘヴィ・トリップII/俺たち北欧メタル危機一発!」フィンランド発の爆笑メタルコメディ
BABYMETALも出演

【あらすじ】
ライヴ経験なし、オリジナル曲なしだったフィンランドのド田舎メタルコピーバンド、インペイルド・レクタム(直腸陥没)は、活動 12 年目にして遂に生み出された史上最高の初オリジナル曲でノルウェーの巨大フェス、ノーザン・ダムネーションへ殴り込み、“終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンドへと脱皮した。だがライブの直後に逮捕されて刑務所に収監されていた。
獄中でドイツのメタルフェス、ヴァッケン・オープン・エアへの出演オファーを受けるも準備不足と投獄を理由に辞退。バンドは看守の目を盗み、牢屋で演奏するしかなかった。だがギタリストの実家であるトナカイ粉砕場が経済トラブルで乗っ取り危機に瀕しているという緊急事態を察知したとき、彼らは脱獄を決意。ドイツのメタルフェスの出演料で実家を救うべく、再び史上最高のオリジナル新曲を引っ提げドイツのヴァッケンを目指す。だが待ち受けていたのは今や商業主義の奴隷と化した超電導波デスボイスのベテランメタルバンド、ブラッドモーターと、バンドを食いものにする大物レコードプロデューサーのフィストという金の亡者が巣食う音楽業界だった。さらに後方からはインペイルド・レクタムの逮捕に執念を燃やす、怒り狂えるノルウェーデルタ部隊のドッケン大佐が迫る。そして、この大混乱でつい魔が差したメンバーの行動によりバンドに軋轢が発生。絶体絶命の事態に直面した彼らを待ち受ける運命とは!?

【見どころ+】
フィンランドは人口10万人あたり53.2のメタルバンドが存在するといわれ、総人口約550万人なので、約3000のメタルバンドが活動する、人口比率で世界で最も多くのメタルバンドがいるメタル超大国だという。そうした中、映画に登場するバンド「インペイルド・レクタム」はアナーキーで破天荒なフィンランドの超異色メタルバンドとして描かれている。彼らが生み出すメタルサウンドや、バンドメンバーが繰り広げる奇想天外な”ヘヴィ・トリップ“がなんともパワフルで笑いもちりばめられ、痛快で異色の爆笑メタルコメディになっている。また国際的に活躍する日本の女性3人組メタルダンス・ユニット、BABYMETAL(ベビーメタル)も出演。インペイルド・レクタムのメンバーと会話するシーンや、パフォーマンスシーンもあり注目だ。

【クレジット】
製作:カイ・ヌールドベリ、カールレ・アホ
監督・脚本:ユッカ・ヴィドゥグレン、ユーソ・ラーティオ
出演:ヨハンネス・ホロパイネン、マックス・オヴァスカ、サムリ・ヤスキーオ、チケ・オハンウェ、アナトーレ・タウプマン、ヘレン・ビースベッツ、ダーヴィト・ブレディン、JUSSI69、SU-METAL (BABYMETAL)、MOAMETAL(BABYMETAL)、MOMOMETAL (BABYMETAL) 他
2024 年|フィンランド映画|96 分|カラー|スコープ|DCP|原題:HEAVIER TRIP
字幕翻訳:堀田雅子|字幕監修:増田勇一|後援:フィンランド大使館
共同提供:キングレコード+スペースシャワーネットワーク|宣伝:HaTaKaTa|配給:SPACE SHOWER FILMS
© 2024 Making Movies, Heimathafen Film, Mutant Koala Pictures, Umedia, Soul Food
2024 年 12 月 20 日(金)よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開