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映画
「私にふさわしいホテル」のんが大御所作家に逆襲する新人作家を熱演の文壇下剋上エンタテインメント
(2024年12月28日16:30)
のんが彼大御所作家に作品を酷評されて逆襲する新人作家を熱演する奇想天外な文壇下剋上エンタテインメント「私にふさわしいホテル」(堤幸彦監督)が27日、公開になった。
主人公の不遇な新人作家・中島加代子を演じるのは、『さかなのこ』で新たな魅力を発揮し、俳優、アーティストとして様々な分野で活躍するのん。監督にはあらゆるジャンルでヒット作を生み出してきた堤幸彦監督。初タッグの二人が文壇下剋上エンタテインメントを作り出す。
また中島の大学時代の先輩で出版社の編集者・遠藤を田中圭、大御所作家・東十条宗典の滝藤賢一、東十条が通うクラブのママ役を田中みな実、ほかに服部樹咲、髙石あかり、橋本愛など実力派の俳優陣の面々が超個性的なキャラクターを演じている。
【ストーリー】
新人賞を受賞したにも関わらず、未だ単行本も出ない不遇な新人作家・相田大樹こと中島加代子(のん)。その原因は、大御所作家・東十条宗典(滝藤賢一)の酷評だった。文豪に愛された「山の上ホテル」に自腹で宿泊し、いつかこのホテルにふさわしい作家になりたいと夢見る加代子は、大学時代の先輩で大手出版社の編集者・遠藤道雄の力を借り、己の実力と奇想天外な作戦で、権威としがらみだらけの文学界をのし上がっていく。
ズタボロになっても何度でも立ち上がり、成功を己の力で引き寄せていく加代子の奮闘に驚かされながらも、笑えて、スカッと元気をもらえる“痛快逆転サクセスストーリー”になっている。
【見どころ】
東十条の酷評で芽が出ない、のん演じる新人作家の中島が、憧れの山の上ホテルに宿泊中して文豪気取りに原稿用紙に向かっているときに、大学時代の先輩の編集者・遠藤から東十条がホテルの上階に缶詰めになり締め切りに追われていることを知り、別人に成りすましすという奇想天外な作戦で執筆の邪魔をするドラマがスリリングでコミカルに展開される。のんは感情を爆発させたり、またコミカルに演じて存在感を見せている。滝藤賢一扮する大物作家の言動や、中島が彼を翻弄するドラマは、フィクションでありデフォルメされていると思われるが、実際にもあるかもしれない文壇のしがらみを想像させて興味深い。また、数多くの作家が原稿執筆のために利用した山の上ホテルがロケ撮影に使われており、室内の様子やホテルの施設などを見ることが出来るのも見どころの一つになっている。
【クレジット】
出演:のん 田中圭 滝藤賢一 田中みな実 服部樹咲 髙石あかり 橋本愛 橘ケンチ(EXILE) 光石研 若村麻由美
監督:堤幸彦
原作:柚木麻子『私にふさわしいホテル』(新潮文庫刊)
脚本:川尻恵太 音楽:野崎良太(Jazztronik)
製作幹事・制作プロダクション:murmur 配給: 日活/KDDI 企画協力:新潮社 特別協力:山の上ホテル
(C)2012柚木麻子/新潮社 (C)2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
公式HP:watahote-movie.com 公式X&Instagram:@wands_movie
2024年12月27日(金)全国ロードショー