2024年映画興行収入1位「名探偵コナン100万ドルの五稜星」158億円 映連発表 フジ問題にも言及

(2025年1月29日22:30)

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高橋敏弘松竹社長、松岡宏泰東宝社長、島谷能成映連会長、吉村文雄東映社長、夏野剛KADOKAWA社長=㊧から(29日、都内で)
 

日本映画製作者連盟(映連)が29日、都内で記者会見して「2024年(令和6年)日本映画産業統計」を発表した。24年の邦画・洋画合わせて興行収入1位はアニメ映画の「名探偵コナン100万ドルの五稜星」の158億円だった。

2位もアニメ映画の「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(116.4億円)、3位は「キングダム 大将軍の帰還」の80億円だった。

洋画は1位がインサイド・ヘッド2(53.6億円)、2位が怪盗グルーのミニオン超変身(45.3億円)、3位ウィッシュ(36.1億円)とベスト3をアニメ映画が占めた。

24年の入場人員は1億4444万1000人で前年比92.3%と約7%減少した。興行収入の総計は2069奥8300円と前年比93.5%だった。
邦画は1558億円で前年比105.1%と好調で歴代1位だった16年の1486億円を大幅に更新した。だが、洋画は511億8300万円で前年比69.8%と大幅に落ち込んだ。ストライキの影響があ田跡見られるが、25年は大作が相次いで公開されることから期待できるという。

劇映画のビデオソフトによる販売額(推定)は457億円で前年比98.5%だという。<br> また、映連加盟社とそのグループ会社(松竹、東宝、東映、東映アニメーション、KADOKAWA)が、日本映画関連の権利(映画・テレビ映画の海外配給権、海外上映権、リメイク権、海外放送権、海外二次使用権、映画・テレビキャラクター商品化権)を利用して得た収入としての映画輸出実績は、5億4030万6000ドル(約839億5000万円)で前年比112%と増加したという。

■邦画:興収ベスト10(単位は億円)

1. 名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(158.0)
2. 劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(116。4)
3.キングダム 大将軍の帰還(80.3)
4. 劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(63.2)
5. ラストマイル(59.6)
6.機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(53.8)
7.変な家(50.7)
8. あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(45.4)
9. 映画ドラえもん のび太の地球交響楽(43.1)
10. 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト(36.0)

■洋画:興収ベスト10(単位は億円)

1.インサイド・ヘッド2(53.6)
2.怪盗グルーのミニオン超変身(45.3)
3.ウィッシュ(36.1)
4.ウォンカとチョコレート工場のはじまり(23.7)
5.デッドプール&ウルヴァリン(21.1)
6.オッペンハイマー(18.7)
7.ゴジラ×コング 新たなる帝国(17.4)
8.ヴェノム:ザ・ラストダンス(15.1)
9.ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(11.6)
10. マッドマックス:フュリオサ(10.0)

■フジテレビの問題に見解 筆頭株主の東宝「信頼を早く回復してほしい」

記者会見では、元タレント中居正広さんの女性トラブルをめぐるフジテレビの問題についても見解が語られた。フジの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の筆頭株主でもある東宝の松岡宏泰社長は、共同通信によると「(フジテレビが27日に実施した)記者会見の前に、株主の立場で真相をできる限り究明して信頼を早く回復してほしいと(フジに)要望した後、要望書の形で届けた」と話した。