「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ラピュタ阿佐ヶ谷で3月9日から31作品上映

(2025年3月4日10:00)

「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ラピュタ阿佐ヶ谷で3月9日から31作品上映
「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ポスタービジュアル

「警視庁物語」シリーズなどで知られる村山新治監督の31作品が「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」として、3月9日から4月26日まで、東京・杉並区のラピュタ阿佐ヶ谷で特集上映される。

村山新治監督(1922~2021)は、兄のドキュメンタリー監督・村山英治がいた芸術映画(GES)で文化映画の助監督を務めた後、1950年に東映の前身である太泉映画に入社。今井正監督『ひめゆりの塔』(53)などの助監督を務める。56年、東映教育映画部の『わんぱく時代』で監督デビューをはたし57年、『警視庁物語 上野発五時三五分』で本格的に劇場映画監督デビューした。
「警視庁物語」シリーズで東映現代劇に新生面を拓き、大映の増村保造、日活の中平康らとともにニューウェーブの監督として注目された。その後、犯罪アクション。純愛メロドラマ、名作リメイク、風俗もの、任侠映画などあらゆるジャンルを手掛けた。そうした「プログラム・ピクチャー」の職人、村山新治の「大回顧上映会」として注目される。

「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ラピュタ阿佐ヶ谷で3月9日から31作品上映
『警視庁物語 七人の追跡者』(58)の渋谷駅前ロケ。台本を丸めて持つ村山新治監督(左から2人目)(同作は今回上映されません)
「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ラピュタ阿佐ヶ谷で3月9日から31作品上映
「故郷は緑なりき」(©東映)(3月9日~15日上映)
「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ラピュタ阿佐ヶ谷で3月9日から31作品上映
「無法松の一生」(©東映)(3月26日~4月1日上映)
「東映現代劇の名手 村山新治を再発見」ラピュタ阿佐ヶ谷で3月9日から31作品上映
「いろ」(©東映)(3月23日~29日上映)

上映される作品は、『警視庁物語 顔のない女』(59)、『警視庁物語 108号車』(59)、『七つの弾丸』(59)、佐久間良子が女子高生役で出演している『故郷は緑なりき』(61)、三國連太郎主演の『無法松の一生』(63)、梅宮辰夫主演の『いろ』(65)、「夜の歌謡シリーズ」の第1作で梅宮主演の『柳ケ瀬ブルース』(67)、鶴田浩二、西郷輝彦、谷隼人らが出演の『あゝ予科練』(68)、『日本悪人伝』(72)など31作品。(詳細は「ラピュタ阿佐ヶ谷」の公式サイトで)