第48回日本アカデミー賞　作品賞「侍タイムスリッパー」　主演男優賞 横浜流星　主演女優賞 河合優実

第48回日本アカデミー賞の授賞式が14日、都内で開催され、最優秀作品賞に「侍タイムスリッパ―」（安田淳一監督）が選ばれた。主演男優賞は「正体」の横浜流星、主演女優賞に「あんのこと」の河合優実が選ばれた。

最優秀作品賞を受賞した「侍タイムスリッパ―」は、幕末の侍が落雷によって現代の京都の撮影所にタイムスリップして巻き起こす騒動を描いた時代劇コメディで、昨年8月、池袋シネマ・ロサ1館で上映されたが、口コミで人気を呼び380館以上で上映されヒットした。
監督・脚本・編集・撮影・編集など1人11役以上を務め、最優秀編集賞も受賞した安田監督は、最優秀作品賞に「侍タイムスリッパ―」の名前が読み上げられると、涙をこらえながら主演の山口馬木也と抱き合い喜びを爆発させて登壇。
「物事を最後まで諦めるなと言った昨年亡くなった父と、頑張っていれば、どこかで誰かが見てくれるといつもおっしゃっていた（俳優の）福本清三さんに見せてあげたいです」と語った。
山口は、「この映画が、今後自分の帰る場所になると思います。皆さん本当に有難うございました」と喜びをかみしめた。

■第48回日本アカデミー賞の主な受賞
最優秀作品賞　　　「侍タイムスリッパ―」（安田淳一監督）
最優秀監督賞　　　　藤井道人（「正体」）
最優秀主演男優賞 　 横浜流星（「正体」）
最優秀主演女優賞 　 河合優実（「あんのこと」）
最優秀助演男優賞　　大沢たかお（「キングダム 大将軍の帰還」）
最優秀助演女優賞　　吉岡里穂（「正体」）