映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スンワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶

(2025年4月5日21:45)

映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶
来日記者会見を行った㊧からリュ・スンワン監督、ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン

韓国観客動員数5週連続1位、韓国観客動員数750万人のメガヒット映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」(4月11日公開)のW主演ファン・ジョンミンとチョン・ヘイン、リュ・スンワン監督が来日して3日、東京・新宿ピカデリーで記者会見を行い、ジャパンプレミアで舞台挨拶に登壇した。その模様のオフィシャルレポートを公開――。

本作は、2015 年に公開され韓国で1340万人を動員し大ヒットした痛快アクション『ベテラン』の第二弾となる。韓 国を代表するヒットメーカーで『密輸 1970』『モガディシュ 脱出までの 14 日間』などを手掛けてきたリュ・スンワン監 督は、『密輸 1970』に続く、2 作品連続の来日となった。
『ソウルの春』『工作 黒金星と呼ばれた男』「ナルコの神」など話題作に次々に出演し、韓国映画を代表する俳優のファン・ジョンミンが満を持して9年の時を経てベテラン刑事ソ・ドチョ ル役で再び主演、前作以上にキレのある激しいアクションを披露する。
そして、新たに凶悪犯罪捜査班に加わる新人刑事 パク・ソヌ役に、『ソウルの春』「D.P.-脱走兵追跡官-」「となりの Mr.パーフェクト」で人気の注目俳優チョン・ヘインが W 主演し最強タッグを組み、前作以上にパワーアップして帰ってきた。
さらに凶悪犯罪捜査班のメンバーとして、「イカゲーム2」のオ・ダルス、「涙の女王」のチャン・ユンジュ、『デビルズ・ゲーム』のオ・デファン、「ラブレイン」のキム・シフ、 さらに「財閥×刑事」「ユミの細胞たち」のアン・ボヒョンと豪華メンバーが集結した。

映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶
ファン・ジョンミン

この日のイベントはは二部構成で行われた。第一部では報道陣を対象に来日記者会見が行われた。
会場にやってきたリュ・スンワン監督が「皆さんこんにちは。今日は貴重な時間を割いて来てくださってありがとうございます」とあいさつ。続いてファン・ジョ ンミンが「このように日本に来て、映画を紹介できること、そしてこの場を設けてくださったことに感謝しております」と語ると、チョン・ ヘインも日本語で「皆さんにお会いできてうれしいです。韓国俳優のチョン・ヘインです。少し緊張しますね。今日は頑張りますので、 よろしくお願いします」と語った。

本作は、2015年に韓国で動員1340万人という記録的大ヒットを記録した映画『ベテラン』の9年ぶりの続編となる。そのことを 踏まえてスンワン監督が「前作は国内外で成功をおさめることができました。それは予想以上のことでしたが、当然ながらファン・ジョンミンさんを迎えて続編をつくろうと思いました。でも前作よりもいい作品をつくらなければというプレッシャーがあったので、 着手するまでに時間がかかってしまいました。ただ9年もかかったとは思っていなくて。撮影をした時も 9 年ぶりというよりは9日ぶりに撮っているような感覚でいました」と振り返った。

ファン・ジョンミンも「前作が終わった後に2を撮りたいねという話はしていたけど、1 を超えるような、もっといい作品をつくろうということで監督は悩まれていて。それで時間がかかったんです。ただ監督とは、その間にほかの作品でもご一緒していたので、顔 を合わせた時もやりづらさはなかった。やはり『ベテラン』という作品に込められたストーリーが観客の皆さんに支持を集めたわけで。まわりにも映画を観たという方も多かったんです。韓国ではお正月やお盆などに地上波で放送されていたので、あれからもう9年もたったのかという方も多かったと思います。自分たちとしても前作のすぐ後に撮ったんじゃないかという気がしています」としみじみと語った。

映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶
チョン・ヘイン

さらにヘインも「やはり前作が多くの方に愛された作品なので、作品に入る前から緊張していましたが、ファン・ジョンミン先 輩のおかげで早く現場に溶け込むことができましたし、作品に対するプレッシャーを感じることなく、演技のことだけに集中できるよう助けていただけました。心より感謝しています」と語ると、「とにかく1日1日、シーンを撮り進める中で、プレッシャーはなくなっていきました。とにかくベストを尽くして、与えられた仕事に集中しようと思い、撮影に挑みました」と振り返った。

そんな後輩の姿を温かなまなざしで見守っていたジョンミンは、「監督からも、ヘインさんが参加されると聞いて、私は両手を大きく掲げて拍手をしたことを思い出します。やはり前作は韓国でも大成功した作品ということで、作品自体に大きなエネルギーがあるわけです。我々は前作から参加しているため、それまでの継続性や、築き上げたものがあるけど、ここから新たに参加するのはやりづらさやプレッシャーもあったと思う。彼は(ドラマ「となりの Mr.パーフェクト」の原題である)“お母さんの友達の息子”とい うイメージが強い人なので、そういう人が難しい役どころを演じるということのプレッシャーもあったと思う。ただ映画を観ていただければ分かると思うんですけど、そんなプレッシャーを乗り越えて、非常に見事な演技をされているので。われわれは心からの拍手を送りたいと思います」と語った。

さらに「アクションシーンで印象に残っているところは?」という質問を受けたヘインは、「とにかく今回はアクションシーンが 多くて。記憶に残っているのは、私が演じたパク・ソヌの大事なところを、ソ・ドチョル刑事に加撃されたところですね。それはとても 苦しかったですし、撮影の時も困った記憶があります」と語って会場を沸かせると、ジョンミンも「この作品はとにかく冬の寒い時期に撮影をしていたんですが、屋上に水をまいてのアクションシーンがあって。とにかくあまりにも寒すぎて、うまく撮れるかど うかという意識はなくなってしまい。とにかく早く帰ってシャワーを浴びたいと。そのことばかり考えていました。あのシーンだけで5日間、夜通し撮っていたんです」と明かし驚かせた。

映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶
リュ・スンワン監督

そして本作のタイトルにかけて「あなたが思う理想のベテランは?」という質問も。それに対してスンワン監督が「こういった 質問にうまく答えられるのがベテランだけど、私はまだうまく答えられないですね」と笑うと、ヘインが「僕が考えるベテランというのは、二つあるような気がします。まずはアクションや犯罪アクションができる人。まさにこの作品がシリーズとして多くの人に 愛されてほしいと思います。そしてもうひとつの意味でのベテランというのは、それぞれの居場所で自分の仕事を一生懸命頑張って。そして他人にとって規範になる人。ほかの人を助けられる人がベテランだと思います」とコメント。

それを聞いたジョンミンが「その話、僕が言おうと思っていたのに先に言われてしまいましたね」とおどけながらコメントし、会場を沸かせると、「こういう人がベテランなんですよ」と笑ったスンワン監督。そしてあらためて「理想的なベテラン像…難しい質問ですね。でもヘインさんが言った通り、自分の居場所の中で仕事をしている人たち、さらにはここにいらっしゃる方も そうだと思うんですが、仕事を離れた場所であっても、自分の人生の中で、主婦の方なら主婦として、父親ならば父親として、学生ならば学生としてと、自分のやるべきことをしっかりとやりながら、自分の人生をしっかりと生きる。まさにここにいる皆さんすべてがベテランなんじゃないかと思います」と語りかけた。

■ジャパンプレミアで舞台挨拶

映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶
ジャパンプレミアに登壇した㊧からリュ・スンワン監督、ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン

続いて第二部では、観客を入れてのジャパンプレミア・イベントが行われ、映画上映前に舞台あいさつを実施。あらためて 3 人が ステージに登壇すると、会場からは大きな歓声がわき起こった。そしてあらためて9年ぶりの新作ということに、スンワン監督は「9 年という時間は非常に長い時間ですが、私たちはいつも続 編をつくろうと話し合っていました。ただお互いに家で育てている子どもたちが大きくなっていく姿を見て、時間がたったなとは思うけど、私たちの時間はまったく別でした。9 年という時間は、この作品がさらに発展して、主人公のすてきな成長を見せたいと思っ て悩んだ時間なんです。今日、皆さんに映画を観ていただいて、その 9 年という時間を十分に感じていただき、それに見合った楽 しさを皆さんに届けられるんじゃないかと思います」とあいさつ。

ジョンミンも「『ベテラン』という作品は我々にとってもそうですが、韓国映画に従事する人たちにとっても非常に重要な作品 なのです。それはコロナ禍によって、韓国の映画産業が打撃を受け、劇場で映画を観られない状況に陥っていたからです。だから こそこの映画で映画館、および韓国映画界に活力を取り戻したい。元気になってほしい。映画館に観客が戻ってきてほしいと思い、 つくった作品です。幸いなことに本当に多くのお客さまに映画館に足を運んでいただき、応援していただき、韓国映画界もまた少し 良くなって。活況を取り戻してきたわけで、そのおかげでこうして我々も日本に来ることができたのではないかと思っています」と力 強くコメントした。
さらに「私が皆さんにお伝えしたいことは、まずはこの場にお招きいただきありがとうございますということと、皆さんに 楽しんでご覧いただきたいということ。見終わった後は私まで連絡をいただけたらと思います。電話番号は 010-000-0000 です」と 冗談めかして付け加え、会場を笑いに包んだ。
またヘインが「学生の頃に前作を観ていたので、この作品のオファーを受けた時は夢のようでした。ただプレッシャーもありましたが、ファ ン・ジョンミン先輩が自ら私に声をかけてくれて、普段お酒はお飲みにならないのに『一杯やろう』と誘ってくれた。ですからとても気 が楽になって、楽しく撮影ができました」と感謝すると、ジョンミンも「彼もプレッシャーは大きかったと思いますが、それにも かかわらずスポンジのように吸収して受け止める、本当にすばらしいエネルギーを持つ俳優さんだと思いました。とにかく彼が人に 接する時の姿や、作品への取り組み方などは、逆に自分の方が学ばせていただいた」とコメント。さらにヘインの手をとって「私はチョン・ヘインさんが大好きです!」と宣言すると、会場も大喝采となった。

韓国では350回ほどの舞台あいさつを行ってきたというジョンミン。「やはりお客さまに直接触れあえる機会は大きなものですよね」という司会者の言葉に「もちろんです!」と力強くうなづくと、「今日もここにいる皆さまと、映画を通じてコミュニケーションをとりたいという願いを持ってやってきました。皆さまと目を合わせてごあいさつをしながら、『こんな映画を撮りました』『これからこんな映画をご紹介します』といった具合にお披露目するこの時間が、俳優の私たちにとって、本当に大きな時間であり、思い出に 残るもの。それはとても光栄なものなんです。ですから、舞台あいさつの最中というのはとても楽しい時間を過ごしてたので。350 回という回数を聞くと、かなりの数だなと思いますが、その最中は楽しんでやっていました」とコメント。

ヘインも「日本には何回も来ていますが、本業である俳優として、出演した作品をもってごあいさつできることが一番胸が熱くなる瞬間です。韓国では舞台あいさつをたくさんしたわけですが、実はその舞台あいさつを通じて健康になったんです。なぜかというと、舞台あいさつでは階段をのぼったり下りたりということを何度もするので。自然と下半身が強くなりました」と笑いつつも、 「でもここに立っていると舞台あいさつをした時の瞬間や思い出がよみがえってきます。それは僕にとって本当に大きなプレゼントとなりました。本当にありがとうございます」と語ると会場からは大きな拍手がわき起こった。
そしてその後、写真撮影の時間となったが、その間もファンからの歓声は鳴りやまずに大盛り上がり。その様子を見たジョ ンミンが、隣のヘインに「客席を一周してきたらどうですか?」と提案すると会場は大喝采。その言葉を受けたヘインが客席の間を練り歩くと会場内も興奮のるつぼに。この日のイベントは終始、大盛り上がりとなった。

映画「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、リュ・スワン監督が来日記者会見&ジャパンプレミア舞台挨拶
「ベテラン 凶悪犯罪捜査班」場面写真

【クレジット】
タイトル:『ベテラン 凶悪犯罪捜査班』(原題:베테랑 2)(英題:I,THE EXECUTIONER)
監督:リュ・スンワン 脚本:リュ・スンワン、イ・ウォンジェ
出演:ファン・ジョンミン、チョン・へイン、アン・ボヒョン、オ・ダルス、チャン・ユンジュ、オ・デファン、キム・シフ、シン・スンファン
2024 年/韓国/韓国語/118 分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳 根本理恵
提供:KADOKAWA K プラス MOVIE WALKER PRESS KOREA
配給:KADOKAWA、KADOKAWA K プラス
ⓒ 2024 CJ ENM Co., Ltd., Filmmakers R&K ALL RIGHTS RESERVED
4 月 11 日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー