「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」タリア・ライダーのダンスシーン満載のメイキング映像&著名人コメント解禁

(2025年4月24日10:00)

「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」タリア・ライダーのダンスシーン満載のメイキング映像&著名人コメント解禁
「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」場面写真

世界最高峰のバレエ団“ボリショイ・バレエ”を舞台に、完璧なプリマになることに取りつかれたアメリカ人バレリーナの狂気に満ちたサイコ・サスペンス作「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」(4月25日公開)のメイキング映像や著名人のコメントが解禁になった。

主人公ジョイはボリショイ・バレエ団からスカウトされ単身ロシアへ渡る。希望を持ちアカデミーに入学したジョイを待ち構えていたのは、常人には理解できない完璧さを求める伝説的な教師ヴォルコワの脅迫的なレッスンだった。過激な減量やトレーニング、日々浴びせられる罵詈雑言、ライバル同士の蹴落とし合い。ジョイの精神は徐々に追い詰められていく。

この壮絶な物語は、2012年にアメリカ人女性で初めてボリショイ・バレエ団とソリスト契約を結んだジョイ・ウーマックの実話がベースとなっている。華麗なバレエ界の裏側で、当時のダンサーたちが直面していた過酷な現実もセンセーショナルに描かれる。

「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」タリア・ライダーのダンスシーン満載のメイキング映像&著名人コメント解禁
タリア・ライダー㊨とジェームス・ネイピア・ロバートソン監督

主演は『17歳の瞳に映る世界』(20)、『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)など話題作に出演するハリウッドの超新星タリア・ライダー。純真無垢な少女から狂気のバレリーナへと変貌していく様を見事に演じている。そして共演には『イングロリアス・バスターズ』(09)や第70回カンヌ国際映画祭の女優賞を受賞した『女は二度決断する』(17)など多彩な作品に出演し、自身も英国ロイヤル・バレエスクールで学びダンサーを目指していたダイアン・クルーガーが教師ヴォルコワを、『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』(18)でルドルフ・ヌレエフを演じたダンサーのオレグ・イヴェンコがジョイのパートナー・ニコライを演じる。さらには世界的バレリーナのナタリア・オシポワが本人役で登場するなど、現役のダンサーたちが出演し華を添える。

闇に囚われてしまったジョイを待ち受けるのは希望か破滅か…。極限まで追い詰められたエゴむき出しの人間による、誰も見たことのないカタルシスに満ちたステージがいま幕を開ける。

■タリア・ライダーのダンスシーン満載のメイキング映像解禁

解禁されたメイキング映像では、監督、プロデューサーをはじめ、タリア・ライダーやダイアン・クルーガーなどキャストも出演して、いかにして本作が出来上がっていったのかがわかるものとなっている。

ジェームス・ネイピア・ロバートソン監督は「どれほどのものを捧げ、犠牲にできるのか?好きなことに挑戦し、極めることに何の価値があるのか?答えは簡単ではないと思います。とても複雑であり安易な正解を出したくありません」とジョイの経験を通して人生を懸けて何かに打ち込むことへの大変さを語る。

厳格な教師ヴォルコワを演じたダイアン・クルーガーは「ダンサーが羽のように軽くなって舞うことへの情熱や、実際に舞台で表現するための血の滲むような努力は本当に魔法のようです」とリスペクトを現し、主演のタリア・ライダーも「ジョイの忍耐強さに驚くでしょう」と語っている。

さらにジョイ・ウーマックは「この映画を観て自分が愛しているものや人生に不可欠なものー自分よりも大きなものや人生の目的をもたらすものを皆さんが探すきっかけになることを願っています」と本作に込めた想いを明かしている。

メイキング映像では、ポーランドで撮影した大掛かりなダンスシーンの様子やダンサーに振り付けを教えるジョイ・ウーマック、さらには実際にトゥシューズを履きクラシックバレエを踊るタリア・ライダーの様子など興味深いシーンばかりとなっている。

■安藤美姫、上野水香、山岸凉子、ジョージ朝倉ほか17名から応援コメント到着

本作を一足早く観た、各界著名人からコメントが到着した。
本作の世界を誰よりもよく知るバレエ界にて長年活躍されているバレエダンサーの上野水香は「主人公のジョイは不屈だ。バレエ界の闇に巻き込まれ犠牲を払いながらも、立ち向かい、結局はその闇の力を利用して登りつめる道を選ばす、自身の実力で勝負しようと生き抜く。その先に待つものは最終的には悲劇ではなく、憧れの人との対面と勝利。その生き様の強さと導かれる道に励まされる作品です」とコメント。

また劇中に登場するヴァルナ国際バレエコンクールにて、ジョイと実際に競ったバレエダンサーであり現在はスロベニア国立歌劇場バレエ団マリボルプリンシパルの中島麻美は「2016年の国際バレエコンクールの頃にはすでに、踊りの完成度もスタイルも素晴らしく、ダンサーの間でも噂される人気なダンサーでした。夢を持ち続ける事の強さ、周りの方々の協力や想いなど、舞踊の世界でも大切な事を改めて思い出せ、考えさせられる映画でした」。

同じく競ったイギリスノーザンバレエ団所属の白井沙恵佳は「彼女の強さを真に感じられる映画でした!国際コンクールで彼女の踊りを初めて見た時、堂々としていて自信に満ち溢れていました。この自信と余裕はどこからくるのか、そう思ったのを覚えています。この映画を通して、望みや勇気を与えてくれました。現在も世界的に活躍していらっしゃり私も励みになっています」と当時を振り返りコメントしている。

さらに本作と同様にバレエ業界の裏側まで描いた有名バレエ漫画「テレプシコーラ/舞姫」の山岸凉子は「いやはや現実はとっくに少女マンガを超えている。チラホラ噂は聞いていましたが、、、。でもバレエを愛する者としてはこの美しい世界がサイコの闇に呑み込まれるのだけは避けたい。最後まで主人公から眼が離せませ」と驚きのコメント。

「JOIKA 美と狂気のバレリーナ」タリア・ライダーのダンスシーン満載のメイキング映像&著名人コメント解禁

本格クラシックバレエロマン漫画「絢爛たるグランドセーヌ」のCuvieは「大劇場の舞台というまばゆい場所に魅入られた者。この世界で大成する人は、やはり最初から最後まで覚悟ガンギマリなのだと、再確認させられる作品です。追い詰められても決して気高さは失わない。その彼女の瞳のゆらぎ、放つ光が強く心に残ります」と描きおろしのジョイのイラスト(上のイラスト)と共にコメントを送る。

TVアニメ化もされているバレエ漫画「ダンス・ダンス・ダンスール」のジョージ朝倉は「『ブラック.スワン』に次ぐ、戦慄のサイコ.バレエ開幕!」…だと!?サイコ・バレエ!どんな恐ろしい、どんなとんでもバレエが飛び出るのかワクワクすっぞ!!!・・・ってロシアバレエに魅了されてしまった才能と根性のあるバレエ少女の執念の青春物語じゃねーか!!!実話ベース!最高だ!ブラック・スワンも観てみます!」とテンション高めなコメントを送っている。

幼少期にバレエ経験のあるお笑い芸人・3時のヒロインのかなでは「息をのむように、引き込まれました。最高峰のバレエの世界の美しさ、その陰にあるとんでもない厳しさ、実話に基づいたストーリーだと感じながら観たら、あっという間に二時間が経っていました。美と狂気は紙一重だと感じて、最後はその狂気が輝きを放っていて、涙が出ました」とコメント。

映画評論家の児玉美月は「プリマになることを目指すジョイの驚くべき物語。努力ではどうにもならない出自によって夢が阻まれ、女性であるがゆえの搾取によって傷つけられてしまうその様は、現代を生きる私たちそれぞれにとっても決して無関係ではない。『17歳の瞳に映る世界』でも繊細な演技を見せたタリア・ライダーが、全身でそれを訴えかける」と本作で描かれるボリショイの闇に言及した。

ライターのISOは「望んだ自分になるため、人はどこまで自己を犠牲にできるのか。『セッション』『ノーヴィス』の系譜を継ぐ、夢=呪いに身を焦がす少女の受難。憧れた場所の政治を知り、差別を知り、腐敗を知るなかで目が澱んでいく彼女の姿は痛ましい。間違いだらけで決して美談ではない成長譚だが、渇望の末に辿り着いた彼女の舞はどうしようもなく美しかった」と苦難を乗り越え輝くジョイを讃えた。

物書きのSYOは「我々は、芸術の皮をかぶった呪いに踊らされてきた。犠牲も痛みも狂気も、人を感動に導く演目と信じた。その罪を、咎の切っ先を、本作は眼前に突きつける。舞台に立つのは、無数の傷を隠した生身の個人だと」。

映画宣伝ウォッチャーのビニールタッキーは「これはプリマを夢見る女の子のシンデレラストーリーか、それとも二度と戻れない地獄へ向かう破滅の物語か。家族や未来や自分の身体を投げ打ってでも叶えたい夢に執着することは”狂気”なのか。息をのむほど恐ろしく美しい舞踏が観客に問いかける」とコメントしている。

そしてジョイと同じく自身も頂点を目指し練習の日々を過ごしたフィギュアスケーターの安藤美姫は「その道のトップになるためには険し過ぎる道。国籍、政治、ライバル、嫉妬、ゴシップ、裏切り、孤独、人間の汚い感情、バレエ界のルール…そんな中でも、形の違うもしかしたら歪んでいるかもしれない愛、信頼、夢への強い気持ち、諦めない心。人にとって一番大事であろう“諦めなければ道は開ける”そして“人は1人では何もできない”。『JOIKA』を観て、再度考えさせられる時間となりました。彼女の人生の一部かもしれないですが本当に感銘を受けました。考えさせられました。私も、私の“スケート”と“スケーター”としての人生ともう一度しっかり向き合い強く生きていこうと思います」と自身の現役のころを思い出し、重なるところがあったようだ。

柄本弾(東京バレエ団)は「どんなことがあっても踊り続けたいという主人公の熱い想いが全編にあふれています。彼女の炎のようなパッションに大きな刺激をうけました」とコメント。 

宮川新大(東京バレエ団)は「ジョイが様々な困難にぶつかりながら、バレエに人生を賭けて真摯に向き合い、自分を貫く姿に感動しました。舞台がいかに尊いものか、僕の経験と重なる部分もあり、僕自身ダンサーとしてもバレエと向き合う事がどういう事なのかと考えさせられる作品でした」

池本祥真(東京バレエ団)は「ダンサーの情熱と葛藤が、厳しい指導やライバルとの緊張感の中で描かれ、学生時代を思い出した。国籍や体型、政治など、努力ではどうにもならない問題に立ち向かう姿に胸が締め付けられた」

村山久美子(舞踊評論家/ロシア舞台芸術史家)は「ボリショイ・バレエのプリマ、ナタリア・オシポワの芸術に魅了されて、ボリショイで活躍することを熱望したアメリカ人女性の実話。夢の対象への思い、愛のとてつもない強さ、大きさこそが、無謀と見えるまでに人を突き動かし、夢を実現させることを教えてくれる」とコメントした。

松浦景子(バレリーナ芸人)は「あまりにもリアルでバレエを習ったことがある人なら絶対感じる、あの"言葉にならないあの独特な感情"をしっかりえぐられました。と同時に見終わったあとなぜかスッキリした自分もいました。バレエは深すぎて、のめり込んだら帰って来れない世界。取り憑かれたら終わりのようなものなんですよね・・・すごく共感しながら見てました。バレエ大好き!」とコメントした。

【クレジット】
タイトル : JOIKA 美と狂気のバレリーナ
出演:タリア・ライダー ダイアン・クルーガー オレグ・イヴェンコ
監督・脚本:ジェームス・ネイピア・ロバートソン
2023/イギリス・ニュージーランド/111分/カラー/スコープ/5.1ch/原題:JOIKA/日本語字幕:古田由紀子/字幕監修:森菜穂美/配給:ショウゲート
© Joika NZ Limited / Madants Sp. z o.o. 2023 ALL RIGHTS RESERVED.
公式HP:joika-movie.jp  公式X:@showgate_youga
4月25日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国公開