デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命

(2025年5月15日9:00)

デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
「サブスタンス」ポスタービジュアル

デミ・ムーアが若さと美貌に執着する元人気スターを熱演して第82回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)などを受賞し、第97回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した話題作「サブスタンス」が5月16日から公開される。

本作は昨年のカンヌ国際際映画祭で9分間にわたるスタンディングオベーションを受け脚本賞を受賞。トロント国際映画祭ではミッドナイト・マッドネスのオープニング作品として上映され圧倒的支持を受け観客賞を受賞。 「脳裏に焼き付く」(NICHOLAS BARBER, BBC)と、世界中のバイヤーが争奪戦を繰り広げた話題作。

主演は、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45 年以上のキャリアを塗り替える代表作へと押し上げた、デミ・ムーア。かつて演技賞とは無縁の「ポップコーン女優」と呼ばれていたと明かすほど悩んでいたキャリアを自らの力で乗り越え、再評価を獲得した。アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語がメディアで飛び交う中、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル、コメディ部門)を受賞、アカデミー賞主演女優賞にも初めてノミネートされた。

監督・脚本を手掛けたコラリー・ファルジャは「(本作は)映画界で女性として長年経験してきたことを題材にした」と語り、「年齢、体重、からだの輪郭などが、理想の型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と言う。2024 年になってまで、こんなにくだらないことが続いていること自体が、ちゃんちゃらおかしい」と爽快に言い放つ。 そしてアカデミー賞でムーアの体当たり演技を支えたメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。

デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
「サブスタンス」場面写真
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命
デミ・ムーア主演「サブスタンス」若さと美に執着する元人気スターの奇怪な運命

【STORY】
50 歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。注射するやいなや、エリザベスの背を破って現れたのはエリザベスの上位互換“スー”(マーガレット・クアリー)。若さと美貌に加え、エリザベスの経験を持つスーはたちまちスターダムを駆け上がっていく。一つの精神をシェアするふたりには【一週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめ―。

【見どころ】
デミ・ムーア演じる元人気スターのエリザベスが、サブスタンスなる特殊な薬により若返るシーンは何とも奇抜な発想で、その仕組みやその後の展開は異色のホラー仕立てになっている。監督・脚本のコラリー・ファルジャはフランスの女性映画監督で、世間の女性の年齢に対する歪んだ考え方や、エリザベスに興味を失い、スーの登場に歓喜するハリウッドの映画会社のハーヴェイ(デニス・クエイド)らが若い女優のセクシーさを重視する姿を皮肉を込めて描いている。ムーアが鬼気迫る熱演を見せ、若返ったスーを演じるマーガレット・クアリーが弾けるような若さと美ボディで圧倒的な存在感を見せていて、その極端なコントラストがホラーを盛り立てる。そして最後に待ち受けるシーンはなんともすさまじい破壊力にあふれ「若さと美の神話」に対する強烈な風刺劇になっている。

【クレジット】
監督・脚本:コラリー・ファルジャ (『REVENGE リベンジ』 )
出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド
原題: The Substance/イギリス・フランス/142分/R-15
配給:ギャガ
©2024 UNIVERSAL STUDIOS
2025 年 5 月 16 日(金)全国ロードショー