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映画
映画「顔を捨てた男」A2製作、セバスチャン・スタン主演、アーロン・シンバーグ監督の究極の不条理劇
(2025年6月22日11:15)

A24製作、セバスチャン・スタン主演、アーロン・シンバーグ監督の映画「顔を捨てた男」(7月11日公開)の本編映像、場面写真、レナーテ・レインスヴェのキャスティングについての情報が解禁になった。
セバスチャン・スタンが演じる俳優志望のエドワードは、顔に極端な変形を持ち、自分の気持ちを閉じ込めて生きていたが、ある日、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。別人として順風満帆な人生を歩み出た矢先、目の前に現れたのは、かつての自分の「顔」にそっくりな男オズワルドだった。その出会いによって、彼の運命は想像もつかない方向へと逆転していく。









スタンは、本作で第74回ベルリン国際映画祭最優秀主演俳優賞(銀熊賞)を受賞。また 第82回ゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ)を受賞した。第97回アカデミー賞ではメイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。また「アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方」(24)で若き日のトランプを演じて自身初となるアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
ヒロインのイングリッドを演じるのは『わたしは最悪。』(21/ヨアキム・トリアー監督)で第74回カンヌ映画祭の主演女優賞を受賞し、大ブレイクした、ノルウェー出身の俳優レナーテ・レインスヴェ。同作を観てレインスヴェ に惚れ込んだシンバーグ監督は、まず主演のセバスチャン・スタンに相談。スタンも「あの映画での彼女の演技には圧倒された」と二人の意見が合致し、脚本を送ることに なったという。
当時のレインスヴェは『わたしは最悪。』で一気に注目され、たくさんの脚本が送られてき ていたが、本作を「当時受け取った脚本の中で一番興味深く、そして難しい役だった」と振り返る。
レインスヴェが本作で演じたイングリッドは、主人公エドワードの隣に引っ越してくる劇作家の卵。隣人として、また劇作家として、顔を変える前、そして顔を変えて別人として生きるエドワードと接する重要な役どころだ。イングリッドは、エドワードと接する中で徐々に惹かれていき、彼を題材にした作品を創作する。
自身の役柄についてレインスヴェは「他人の物語を戯曲にするのは、彼女が自分の感情と向き合え ていないからこそ。イングリッドは自分の人生を見つけようとしている人だと思う」と分析。本作でメガホンをとったシンバーグ監督 は、今回彼女が演じたイングリッドという役について、「ある瞬間は誘惑的で、皮肉っぽくもあり、拒絶的でもあり、そして不安げ。こ の映画で最も難しい役はイングリッドだ」と断言している。
レインスヴェは、本年度の第78回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でグランプリを受賞した『Sentimental Value(原 題)』(25/ヨアキム・トリアー監督)や、セバスチャン・スタンと再共演する『Fjord(原題)』(25/クリスティアン・ムンジウ監督)といった今後の出演作が立て続けに発表されており、話題に事欠かさない今注目すべき俳優。
過激な治療を受けて、顔を変えた俳優志望のエドワードは、別人ガイ(セバスチャン・スタン)として生きることに。そんな中、ガイは かつての隣人で密かに好意を寄せていた劇作家のイングリッド(レナーテ・レインスヴェ)を町で偶然見かける。後をつけると彼女は、かつての自分をモデルにした舞台に取り組み、配役オーディションを行っていた。顔を変え別人ガイとして生きていたエドワードだったが、主人公は自分にしか演じることができないと感じ、オーディションを受けるのだが……。
この度、解禁となる本編映像は、本当の姿を隠し、別人ガイとしてイングリッドに接するエドワードとの会話を切り取った場面。「本音を言えばこのマスクのような顔の役者を使いたかった」と複雑な心境を話すイングリッドと、「僕がやるべきだ」と息巻くガイが 映し出される。イングリッドは、葛藤を打ち明けつつも、オーディションでのガイの演技を絶賛。ガイは思わず笑みがこぼれるのだった。
また同時に解禁する場面写真は、スカーフを巻いて颯爽と歩くイングリッドの後ろをこっそりとガイがついていく場面。オーディションでガイの演技を見て驚きを隠せない表情を浮かべるイングリッド。自身が作る舞台について話す場面といった、イングリッド の様々な表情を切り取ったもの。ノルウェー出身の彼女が全編英語で挑んだ初めての演技にして、難しい役を見事に演じたレナーテ・レインスヴェに注目だ。
【STORY】
顔に極端な変形を持つ、俳優志望のエドワード。隣人で劇作家を目指すイングリッドに惹かれながらも、自分の気持ちを閉じ込め て生きる彼は、ある日、外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。過去を捨て、別人として順風満帆な人生を歩み 出した矢先、目の前に現れたのは、かつての自分の「顔」に似たカリスマ性のある男オズワルドだった。その出会いによって、エドワードの運命は想像もつかない方向へと猛烈に逆転していく───。
【クレジット】
監督・脚本:アーロン・シンバーグ
出演:セバスチャン・スタン レナーテ・レインスヴェ アダム・ピアソン
撮影:ワイアット・ガーフィールド 編集:テイラー・レヴィ 音楽:ウンベルト・スメリッリ
製作:クリスティーン・ヴェイコン ヴァネッサ・マクドネル ガブリエル・メイヤーズ
2023 年/アメリカ/カラー/ 1.85 : 1 /5.1ch /112 分/PG-12/英語/原題:A Different Man
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配給:ハピネットファントム・スタジオ
happinet-phantom.com/different-man
7 月 11 日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開