「007」シリーズ最新作の監督に「デューン/砂の惑星」などのドゥニ・ヴィルヌーヴ

(2025年6月28日10:45)

「007」シリーズ最新作の監督に「デューン/砂の惑星」などのドゥニ・ヴィルヌーヴ
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督(Instagram/@oficial_denis._.villeneuve_)

「デューン/砂の惑星」などで知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が最新作「007」の監督に決まった。製作するアマゾンMGMスタジオが発表した。

アマゾンMGMスタジオが25日(現地時間)、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が「007」シリーズの次回作の監督に就任したことを発表したと、米紙ニューヨーク・ポストや英BBCなど英米のメディアが報じた。

新作はタイトルや新ボンド役は未定で、数十年にわたり同シリーズを製作してきたプロヂューサーのアルバート・R・ブロッコリや、娘のバーバラ・ブロッコリに代わって、アマゾンMGMスタジオが主導して製作する初めての「007」作品となるという。

ヴィルヌーヴ監督は、「ボンド映画を見て育った私は熱狂的なボンドファンです。私にとって、彼は聖域です。伝統を尊重し、多くの新しいミッションの道を開くつもりです。これは大きな責任ですが、私にとって非常に興奮するものでもあり、大きな栄誉です」とコメントを発表した。

ヴィルヌーヴ監督は1967年生まれの57歳。カナダ・ケベック州トロワリビエール出身。1998年、「Un 32 Aout Sur Terre」で長編監督デビュー。2作目の「渦」(01)でベルリン国際映画祭パノラマ部門の国際批評家連盟賞を受賞し、カナダのアカデミー賞にあたるジニー賞でも作品賞・監督賞を含む5部門を受賞。09年に長編3作目「静かなる叫び」でジニー賞9部門を制覇。SFドラマ「メッセージ」(16)ではアカデミー作品賞・監督賞など8部門にノミネートされた。さらにリドリー・スコット監督の傑作SF映画「ブレードランナー」(82)の続編「ブレードランナー 2049」(17)や、「デューン/砂の惑星」(21)、「デューン/砂の惑星 Part2」(24)を監督している。

今年後半には「デューン・メシア」(デューンシリーズの第3作)の撮影を開始し、2026年の公開が予定されている。 また、『核戦争:シナリオ』、『クレオパトラ』の新バージョン、『ラマとの邂逅』などが決まっているという。

「007」の新作は、来年撮影が開始され2027年ごろの公開が予想されるという。ヴィルヌーヴ版の「007」がどんな内容になるのか、そして「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(21)を最後に6代目ボンドを引退したダニエル・クレイグに代わって7代目ボンドに誰が就任するのかも注目される。