“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開

(2025年10月8日16:30)

“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
「ロードゲーム」メインビジュアル

“オーストラリアのヒッチコック”といわれたサスペンスの名手、リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」が、44年の時を経て10月31日からの日本初公開が決まり、メインビジュアルと予告編が解禁になった。

同作は、サイキック・ホラー『パトリック』(78)でアボリアッツ・ファンタスティック映画祭グランプリに輝いたオーストラリアの鬼才、リチャード・フランクリン監督が、敬愛するアルフレッド・ヒッチコック監督の名作『裏窓』(54)にオマージュを捧げ、オーストラリアの広大な土地を舞台にしてつくりあげた1980年製作のサスペンス・ロードムービー。

『荒野の千鳥足』(71)、『ピクニックatハンギングロック』(75)、『ピアノ・レッスン』(93)、「マッドマックス」シリーズなど、個性あふれるオーストラリア映画の中でも一際フランクリン監督の独特なセンスが光る作品として、映画ファンからは熱狂的な支持を得ている本作がついに日本での劇場初公開が決まった。

『裏窓』とスティーヴン・スピルバーグの『激突!』(71)を融合させたような車内での心理戦、誰も自分のことを信じてくれない恐怖、延々に続く執拗な追跡。車内で大量にぶら下がる豚の肉塊や、誰もいない荒野のロケーションも魅力だ。また、クエンティン・タランティーノは好きなオーストラリア映画ナンバーワンに『ロードゲーム』を挙げており、「『ロードゲーム』はたとえ明日リメイクしても、台詞を一切変えなくても、誰もが恐怖で震え上がるだろう。これは素晴らしい映画だ」と絶賛している。  

“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
「ロードゲーム」場面写真
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
「ロードゲーム」場面写真
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開
“オーストラリアのヒッチコック”鬼才リチャード・フランクリン監督の最高傑作「ロードゲーム」 約44年を経て日本劇場初公開

この度、史上初めての『ロードゲーム』の日本版メインビジュアルが完成した。 デイヴィッド・リンチ的な悪夢的なシーンも展開される本作だが、深夜の荒野を行く目を見張る1台のバン「目玉車」をフィーチャーした、世界的に見ても衝撃的デザインとなった。キャッチコピーも「今日の豚は、明日のベーコン」「豚の死体解凍とともに近づく恐怖。けっして冷凍庫を見てはいけない。加工肉は、豚だけでじゅうぶんだ。」などと鑑賞前の想像力を存分に働かせることが可能なものとなっている。  

 また、予告編も解禁になった。主人公クイッドを演じるのは『ゴングなき戦い』(72)、『センチュリアン』(72)、『チーチ&チョン スモーキング作戦』(78)、『ロング・ライダーズ』(80)、『エスケープ・フロム・L.A.』(96)など多くの傑作で活躍したステイシー・キーチ。 本作では野犬ディンゴを相手にぶつぶつと独り言を喋り続けるトラック運転手、という独特なキャラクターを見事に演じ、予告編の始めに“ミートドライバー”という聞きなれない言葉が出てくるが、何を積んでいるかという問いに「豚だ」と堂々と答えており、本当にミートドライバーだったことがわかる。
睡眠不足のなか冷凍豚をのせてトラックを走らせるクイッドは、バンに乗った怪しい男を発見。彼がバラバラ殺人事件の犯人ではと疑い始める。道中、夫と離れ離れになった女性や若い女性、ヒッチ(ジェイミー・リー・カーティス)を車に乗せながら進んでいくが、夜につれてだんだんあたりは悪夢のような病的な様相に。
何の肉か分からない塊が並ぶ冷凍室、急に目を見張るバンの登場などはまさに前後不覚の事態。予告冒頭の、のどかな音楽はどこかに消え、次第に様子がおかしくなっていき、なぜかピンク色の光がステイシー・キーチの両目にぴったりドッキングするシーン含め、サスペンス、ロードムービー、独自のユーモア感覚など、ヒッチコックにも勝るとも劣らないかもしれないという『ロードゲーム』の魅力を予感させる。
そして夜のアスファルトシーンに<すべての孤独者に捧ぐ低温系独り言サスペンス>とキャッチコピーが載る場面の音楽は、『マッドマックス』『マッドマックス2』のブライアン・メイが担当している。  

【あらすじ】
何もないオーストラリアの荒野。たった一人で冷凍した豚の死体を運ぶ長距離トラック運転手クイッドは、ある日女性ヒッチハイカーを乗せた緑色のバンを目撃する。 だがその後、その女性がバラバラ殺人の被害者として発見されたとき、犯人を確信したクイッドはバンの追跡を開始、孤独な車内で膨らませた妄想に憑りつかれ、幻覚を見るようになり、癖である独り言に拍車がかかった。そしてあろうことか、その行動によりクイッドは疑いの目を向けられるようになり、信じがたい状況に追い込まれていく──。  

【クレジット】
『ロードゲーム』
1981年|オーストラリア|101分|原題:ROADGAMES
監督・製作:リチャード・フランクリン
製作総指揮:バーナード・シュワルツ 脚本:エヴァレット・デ・ロッシュ 音楽:ブライアン・メイ
出演:ステイシー・キーチ、ジェイミー・リー・カーティス、マリオン・エドワード、グラント・ペイジ、タデウス・スミス、スティーヴ・ミリチャンプ、アラン・ホップグッド、ジョン・マーフィ、ビル・ステイシー、ロバート・トンプソン、エド・ターリー、アンジェリカ・ラ・ボゼッタ、キラー(野犬)
© 1981 STUDIOCANAL - Quest Films Pty Ltd. All Rights Reserved.
提供:キングレコード
配給:フリークスムービー
公式HP:https://roadgame.jp/
10月31日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次ロードショー