-
映画
「CROSSING 心の交差点」トランスジェンダーの姪を探してトルコに旅する女性と青年のロードムービー
(2026年1月11日9:00)

トランスジェンダーの姪を探してジョージアからトルコのイスタンブールに旅する女性と青年の異色のロードムービー「CROSSING 心の交差点」が9日、公開になった。
亡き姉の遺言を実行するため、行方不明のトランスジェンダーの姪テクラを探す退職した教師リアを演じるのは、ジョージアの演劇映画大学で演技を専攻し、学士号を取得。以降、映画俳優劇場に所属する俳優として活躍しているムジア・アラブリ。本作でスウェーデンのアカデミー賞、ゴールデン・ビートル賞の最優秀女優賞にノミネートされた。
テクラのイスタンブールでの居場所を知っているといってリアに同行する青年アチを、「Panopticon(英題)」(24)で第58回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のクリスタル・グローブ賞にノミネートされたルーカス・カンカヴァが演じている。リアに協力するイスタンブールのトランスジェンダーの権利のために闘う弁護士エヴリム役でデニズ・ドゥンマンリが出演している。








監督・脚本を手がけたのは、前作『ダンサー そして私たちは踊った』で、第92回アカデミー賞国際長編映画賞のスウェーデン代表に選出されるなど国際的に高い評価を受けた、レヴァン・アキン。言葉も世代も文化的背景も異なる人々が、ときにすれ違いながらも、互いを分かり合おうと寄り添う姿を静かにあたたかく描き出し、第74回ベルリン国際映画祭では、LGBTQ+をテーマにした作品に贈られるテディ賞の審査員特別賞を受賞。映画批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家たちから97%という高い支持を得た。詩的な映像美と深い余韻が胸に残るロードムービー。
【STORY】
ジョージアに暮らす元教師のリアは、行方不明になったトランスジェンダーの姪、テクラを探すため、テクラを知るという青年アチとともに、トルコ・イスタンブールへと旅立つ。しかし行方をくらませたテクラを見つけ出すのは想像以上に困難だった。やがてリアは、トランスジェンダーの権利のために闘う弁護士、エヴリムと出会い、彼女の助けを借りることに。なぜテクラはジョージアを離れたのか。東西の文化が溶け合い異国情緒あふれるイスタンブールを舞台に、テクラを探す旅を通して、リア、アチ、エヴリム、3人の心の距離が、少しずつ近づいていく――。
【見どころ+】
レヴァン監督は「知らぬ者同士や家族のあいだにある小さな優しさや理解のしぐさと連帯を描く映画を作ろうと考えました。また、この地域の物語ではあまり描かれてこなかった空間や場所を映し出すことも目指しました」とコメントを寄せている。ジョージアやトルコではLGBTQ+の人々は大きな圧力にさらされており、トルコのエルドアン大統領は2023年の大統領選で、反LGBTQ+的言説を中心に選挙運動を展開していたこともあり、「制作は非常に困難なものでした」という。
そうした背景の中で、リアが次第に心を開いて自分を見つめ直していく姿が描かれる。イスタンブールで元女性教師リア、青年アチ、トランスジェンダーの権利のために闘う弁護士エヴリムの3人が、言葉や文化を越えて心が重なり合っていく異色のロードムービーになっている。
【クレジット】
脚本・監督:レヴァン・アキン
出演:ムジア・アラブリ、ルーカス・カンカヴァ、デニズ・ドゥマンリ
2024年/スウェーデン・デンマーク・フランス・トルコ・ジョージア/ジョージア語・トルコ語・英語/106分/カラー/16:9/5.1 ch
原題:Crossing 字幕:横井和子 後援:スウェーデン大使館、デンマーク大使館
配給:ミモザフィルムズ
©2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB
https://mimosafilms.co/rossing/
2026年1月9日(金)よりBunkamuraル・シネマ渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー