坂本⿓⼀のドキュメンタリー「Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto」4K レストア版  “戦メリ”音楽制作現場など”教授”がスクリーンに蘇える

(2026年1月9日9:00)

坂本⿓⼀のドキュメンタリー「Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto」4K レストア版  “戦メリ”音楽制作現場など”教授”がスクリーンに蘇える
「Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto」4K レストア版

坂本龍一が⾳楽を担当・主演した⼤島渚監督「戦場のメリークリスマス」(1983)の音楽の制作現場などを追跡し、インタビューを行った1985年のドキュメンタリー「Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto」4K レストア版が16 ⽇に公開になった。

写真家でもあるエリザベス・レナード監督とフランス国⽴視聴覚研究所(INA)が1984年に制作したドキュメンタリーで、スタジオでのレコーディング⾵景やインタビューを通して、30 代だった坂本が価値観、⾳楽哲学、⽂化について語る姿が収められている。さらに、かつて新宿にあったアルタや渋⾕のスクランブル交差点など、1980 年代の東京の⾵景が⽣き⽣きと映し出される。

坂本が⾳楽を担当・主演した⼤島渚監督『戦場のメリークリスマス』(1983)のなかの、坂本演じる陸軍大佐ヨノイと、デヴィッド・ボウイ演じる捕虜の英国陸軍のジャック・セリアズ大佐の絡みのシーンや、軍曹ハラ・ケンゴ役ビートたけしの映画のシーンを挿入しながら、坂本がスタジオで五線紙に大ヒットした”戦メリ”の旋律を書き込んでいく実際の場面は、とても印象的で貴重だ。
そして、インタビューで、戦メリの音楽について、「『ドラマのストーリーを表すための音楽』と『映像の要素をバックアップするための音楽』と二つの種類の音楽で成り立っています」などと解説している。

他にも、坂本のインタビューのシーンがふんだんに登場し、1984年の東京と日本についての考察や文化論から哲学まで坂本独自の個性的で知性にあふれ”教授”と呼ばれるにふさわしい語りのシーンは見どころの一つになっている。

さらにはYMO の散開コンサートやプロモーションビデオの映像や、矢野顕子とピアノで、坂本が作曲したYMOのヒット曲「東風」を連弾する貴重な映像も登場する。そして、閉館した映画館の渋谷パンテオンや、渋谷のスクランブル交差点、代々木公園の歩行者天国でラジカセの音楽で踊る竹の子族など1980年代の東京の風景の映像も時代背景を映す映像として効果的に使われている。

このドキュメントは1984年5⽉、坂本が4枚⽬のソロアルバム『⾳楽図鑑』を制作し始めた頃、東京でわずか1週間という短期間で撮影が⾏われた。レナード監督を含めた5名のフランス⼈スタッフは、⽇本という国を、東京という街を、そして坂本⿓⼀を克明に記録。 何よりもまず坂本⿓⼀の⽇常をフィルムに収めた初めての映画として注⽬を浴びた本作は、フランス国内でテレビ番組として放送され、⼤きな反響を呼ぶ。

そして85年2⽉、オランダのロッテルダム映画際で⼤絶賛を浴び、同年4⽉にニューヨーク近代美術館主催のフィルム・フェ スティバル「ニュー・ディレクターズ、ニュー・フィルムズ」から上映招待を受け、全出品作のうち唯一ソールド・アウトを記録。さらにロカルノ映画 祭、サンパウロ国際映画祭で上映され、⽇本では82年6⽉9⽇に第 1 回東京国際映画祭でのみ公開された。その後、VHS と DVD が 発売されたが⼊⼿困難な状況が続く。しかし、最近になって倉庫に眠っていた16mmフィルムが発⾒され、修復を経てデジタル化が実現。昨年1⽉17⽇、坂本の誕⽣⽇に開催された「坂本⿓⼀|Birthday Premium Night 2025」で特別上映が⾏われた際には、チケットがわずか 2 時間で完売。多くのファンの熱い要望に応え、1月16日からの109シネマズプレミアム新宿ほか全国劇場での⼀般公開が決定した。

【クレジット】
『Tokyo MelodyRyuichi Sakamoto』4K レストア版
監督:エリザベス・レナード
出演:坂本⿓⼀、⽮野顕⼦、細野晴⾂、⾼橋幸宏
撮影:ジャック・パメール 編集:鈴⽊マキコ ⾳楽:坂本⿓⼀
録⾳:ジャン・クロード・ブリッソン
製作:ミュリエル・ローズ 制作会社:INA、KAB America Inc.、KAB Inc.
1985 年|62 分|フランス、⽇本|⽇本語、フランス語、英語
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
©Elizabeth Lennard
2026年1⽉16⽇(⾦)全国ロードショー