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映画
記録映画「今は昔、栄養映画館の旅」
座長柄本明と東京乾電池の劇団員たちが日本中のミニシアターで開催した公演のドキュメント
(2026年3月13日10:30)

座長柄本明と東京乾電池の劇団員たちが日本中のミニシアターで開催した公演の記録映画「今は昔、栄養映画館の旅」が完成して14日から、朗読劇「今は昔、栄養映画館」公演とその記録映画「今は昔、栄養映画館の旅」上映がセットの特別企画イベントと、映画上映のみの東京ロードショーが都内3館で開催される。
朗読劇『今は昔、栄養映画館』はイヨネスコの「椅子」に発想を得た、竹内銃一郎の傑作不条理劇。所狭しと椅子が並べられた部屋に、映画監督と助監督のふたり。 ここは彼らの作った映画の完成記念セレモニー会場だ。しかし予定の時間まであと5分だというのに、来場者はゼロ。 いら立ち焦るふたりに突如、列席を伝える電話が次々とかかってくる。 予約席確保のために、ふたりは急いで次々と着ている服を脱ぎ始め…。


2024年11月に全編を朗読劇として上演。同年12月、2025年1月と再演を重ねる中、観劇に訪れた脚本家の荒井晴彦が「映画館で上演したら面白いのでは?」と着想し企画、2025年5月に日本各地の映画館を回る旅公演が始まった。
座長柄本明と東京乾電池の劇団員たちが、たった一台のワゴン車で日本中のミニシアターに移動して公演し、また別の土地のミニシアターに移動して公演する。柄本演じる監督が「よーい、スタート」と声をかけると舞台が暗転し、映画の映像を流す演出で満員の観客を沸かせ続けた。
この記録映画は、当時76歳の座長・柄本明を中心とした「東京乾電池」の劇団員たちがまるで家族のように支え合いながら、消耗していく体力とも戦いながら、穏やかに暖かく皆が皆のことを気遣いながら、ひとつひとつの公演を丁寧に重ねていく姿を収めている。観客の満足気な嬉しそうな顔の数々が柄本たちのエネルギーの源となる。
本物の映画館とスクリーンを使って行う朗読劇。各地の観客はもちろんのこと、劇場主たちも満席になった観客席から起きる笑いを嬉しそうに眺めている。「映画館はその町の“文化”だと思います。今後もこのミニシアターをよろしくお願いします。」と柄本が締めて公演は終演する。 走って、語って、演じて、弱って、飲んで、食べて、笑った濃密な1ヶ月の旅公演に密着した、渾身の記録映画になっている。
柄本明と西本竜樹の掛け合いによる朗読劇の映像をまじえながら、満員の観客が爆笑する様子などがヴィヴィッドの再現されている。そして全国各地の個性的な映画館とその支配人たちの映画館にまつわるエピソードや映画柄の想いが紹介されているのも見どころになっている。
東京乾電池の座長の柄本明は、全国の映画館24館を回るハードな公演に「まあ大変かなとは思いましたけど、劇団の子たちと、竹内さんの本と、そんなことがスクリーンの前でできるって楽しいんじゃないかな、と。テオ・アンゲロプロス監督の『旅芸人の記録』じゃないけれど、やっぱり面白いですよ、旅はね。でも確かに疲れました。目方はそんなには変わりませんでしたが、後半、点滴を2回、受けましたね」とオフィシャルインタビューで明かした。そして「それと井上さん(プロデューサーの井上淳一)が集めてくれた映画館が非常に魅力的でね。毎回毎回、館が変わるでしょ。でかいハコもあれば、20席、30席くらいのところもある。 それぞれ終わってから一杯やるわけですが、支配人というか館主というか、そういう方とのコミュニケーションも面白かった」などと語っている。
■記録映画「今は昔、栄養映画館の旅」クレジット
2026年/日本/120分/カラー/デジタル
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
出演:《劇団東京乾電池》 柄本明 西本竜樹 吉橋航也 鹿野祥平 柴田鷹雄 松沢真祐美 鈴木寛奈
監督・撮影・編集:竹田正明
企画:荒井晴彦/プロデューサー:小林勝彦 竹田正明 井上淳一/宣伝プロデューサー:有吉司/音楽:外川智子
音楽プロデューサー:柴田奈穂/撮影:花村也寸志/整音:勝田友也/カラリスト:朝海清史/朗読劇戯曲:竹内銃一郎
製作・制作プロダクション:株式会社ノックアウト/製作協力:劇団東京乾電池/配給・宣伝:マジックアワー
写真コピーライト:(C)KNOCKOUTinc.
■朗読劇「今は昔、栄養映画館」公演+その記録映画『今は昔、栄養映画館の旅』上映がセットの特別企画イベントと、映画上映のみの東京ロードショーを、都内3館のミニシアターで開催
●新文芸坐
3月14日(土) 特別企画イベント(入場料5,000円均一)
3月15日(日)~19日(木) 映画上映のみ(通常ロードショー料金)
●シネマヴェーラ渋谷
3月20日(金・祝) 特別企画イベント(入場料5,000円均一)
●早稲田松竹
4月4日(土) 特別企画イベント(入場料5,000円均一)
4月5日(日)~10日(金 )映画上映のみ(通常ロードショー料金)
■劇団東京乾電池 映画館の旅リスト(2025年5月1日~5月31日、24館27回公演)
5月1日(木)埼玉 川越スカラ座
5月2日(金)茨城 あまや座
5月3日(土)静岡 シネギャラリー
5月4日(日)静岡 シネマイーラ
5月5日(月)愛知 刈谷日劇
5月6日(火)高知 KinemaM
5月8日(木)愛媛 シネマルナティック
5月9日(金)香川 ホールソレイユ
5月11日(日)広島 横川シネマ
5月12日(月)広島 シネマ尾道
5月13日(火)広島 福山駅前シネマモード
5月15日(木)岡山 シネマクレール
5月16日(金)兵庫 元町映画館
5月17日(土)兵庫 パルシネマしんこうえん
5月18日(日)兵庫 豊岡劇場
5月19日(月)大阪 扇町キネマ
5月19日(月)大阪 シネ・ヌーヴォ
5月20日(火)大阪 第七藝術劇場
5月21日(水)京都 出町座
5月22日(木)京都 出町座
5月26日(月)愛知 シネマスコーレ
5月27日(火)長野 上田映劇
5月28日(水)長野 長野ロキシー・相生座
5月29日(木)新潟 高田世界館
5月30日(金)新潟 シネウィンド
5月31日(土)新潟 シネウィンド