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映画
映画「黄金泥棒」公開記念舞台挨拶
田中麗奈、森崎ウィンらキャスト、萱野孝幸監督登壇
(2026年4月5日8:30)

人生に退屈していた主婦が金に魅せられ100億円の秀吉の金茶碗を盗み出すクライム・コメディ「黄金泥棒」が3日公開になり、都内で公開記念舞台挨拶が行われ、田中らキャストと萱野孝幸監督が登壇した。以下オフィシャルレポートを公開。
本作は実話から着想を得て執筆された完全オリジナル作品で、「100億円の秀吉の金茶碗(きんちゃわん)」を盗む計画を企てる、平凡な主婦・美香子を田中麗奈が演じている。森崎は満たされない美香子の心に闘志を燃え上がらせる、クセの強い“やり手サラリーマン”金城を演じる。このふたりの騙し合いの駆け引きも、見どころのひとつ。さらに、共演の阿諏訪泰義、石川恋、中村祐美子、宮崎美子、萱野孝幸監督も、イベントに駆けつけ、映画が初日を迎えた喜び、撮影秘話を、たっぷり語った。
ホワイトにゴールドの装飾があしらわれたドレス姿で登場した田中は「金を意識した衣装です!」と笑顔でアピール。印象に残っているシーンについては「やっぱり、黄金の間です。映るのはあっという間のシーンですが…」と森崎と顔を見合わせ苦笑い。
撮影秘話を尋ねられた田中は「何時間待ったことか」と振り返り、黄金の間が本編に登場するのは短い時間だが、撮影には長時間かけたシーンだと明かす。その理由について「小道具も金なので映り込んでしまう」と話すと、美香子の夫役の阿諏訪も「照明さんが大変でした」とスタッフを労う。

萱野監督は「現場で工夫をして撮影してCGはなし。オーガニックです」と補足し、独特な表現で会場を沸かす。これだけの金に囲まれての撮影の経験がなかったため、思わぬハプニングに遭遇する場面もあったそうで、「電波障害がありました」と阿諏訪や萱野監督がコメント。


阿諏訪は「あの空間は息がつまりました(笑)」と話し笑わせ、「撮影したキャッスルには、有田焼とかすごくいろいろなものがあって。値段が書いてあるんです」と解説。本物ばかりが置いてある空間に慣れてくると、高い値段を見ても驚かなくなっていくそうで、阿諏訪は「金額に麻痺していきました」と明かし、笑いを誘った。そんな阿諏訪が印象に残っているのは、美香子に不倫がバレるシーンだとし、「田中麗奈さんの表情が忘れられません。いまだに思い出すくらい怖いです」と震えるような仕草を見せ、怖さを表現すると、田中は笑いながら「不倫も泥棒もしないで!」と作品に絡めて映画をアピールしていた。

「テンパリ芸を引き出してもらいました」と撮影の思い出を振り返った石川が「計画にどんどん巻き込まれていく役。監督がカットをかけてくださらないから、テンパリ芸を続けることになる。お芝居というよりも本気でテンパっていました」と告白すると田中が「右足と左足が一緒に出ていた(笑)」と石川のテンパリ具合を補足する場面もあった。

本作で人生で初めて金髪にしたと明かした中村が「撮影当時はすごく似合っていると思ったのですが、黒髪に戻したら、こっちのほうがしっくりくるなと(笑)」と語ると、田中が「似合ってましたよ」とニッコリ。中村が印象に残っているのは茶碗を投げるシーンだそうで、「プラスチック?みたいなことを言って投げているけれど、実は本物なんです」と明かすと、会場のあちこちから驚きの声が上がる。田中が「偽物も本物でやっていまいた」と付け加えると、中村が「本物を偽物のように見せられるように演じました」とコメント。他にも阿諏訪がスリッパを履いた状態で金の茶碗を持って走ってくるシーンでも、もちろん本物が使用されたそうで、阿諏訪が撮影を振り返り「一回、こけそうになった。緊張しました」と力を込める場面もあった。

美香子の義母を演じた宮崎が田中の印象について「真面目な方。このつぶらな瞳で問われると『答えなきゃ!』って思ってしまいます」と語ると、田中が「顔に圧がある?」とニヤニヤ。「真顔に圧がある!」などと、宮崎、阿諏訪が声を揃え、田中の表情の“圧”の強さを解説し、振り返りながら改めて怖がるような仕草を見せ、笑わせていた。
イベントでは田中、森崎、宮崎が「もし、俳優にならなかったら何になっていた?」との質問に答えるコーナーも。
宮崎は「船乗りに憧れていた」と明かし、「実は船舶の免許を持っています。免許の上だけでは世界中どこでも行けます。免許を見ながら『世界中どこでも行けるんだなぁ』と夢見ることができます」とうれしそうに話し、「いつかぜひ、憧れの海へ…」とMCから促され「命知らずの冒険に?」と笑顔を見せると、「海賊?」との声が登壇者から飛ぶ場面もあり、どうしても映画のように泥棒とか、盗みの話になってしまうと、顔を見合わせ笑い合っていた。
「小さい時から女優さんになりたかった」と答えた田中が、「それ以外考えられない。もし、女優さんをやっていなかったら、生きられていない。生きるためにお芝居をしている。お芝居をしないと体調が悪くなってしまうんです。台本があったり、演じるものがないと息ができない」と話すと、登壇者も納得といった様子で、頷きながら田中の姿を見つめていた。
「この流れで話しにくい!」と苦笑いした森崎は「僕も小さい時にはパイロットになりたいという夢がありました。宮崎さんのお話を聞いていて、いつかはセスナの小型免許をとりたいと思いました」と宮崎の話に刺激を受けたと告白。「俳優になっていなかったら、パイロットの道に…」と自身の姿を一度は想像した森崎だが「いけねぇなぁ…」と笑い飛ばし、「(パイロットに)なりたすぎて、フライトシミュレーターで独学で勉強していて。エアバス380という機体があって…」と詳細な説明に入ろうとしたところで、会場がザワザワ。その様子に森崎は「今、会場で笑っているのはほぼ僕のファンです(笑)」と話し、ファンの間ではお馴染みのトークテーマのひとつであることも明らかになった。
女優が天職の田中にMCから「人生で初めてやった役は?」との質問が飛ぶと、田中は「小判」と回答。「金の小判です。『ここほれわんわん』の犬が、おじいさんに掘る場所を教えて、そこを掘るとざくざく小判が出てくる。ザクザク小判が出てくる様子を、鈴を持ってキラキラ〜ってやって」と、小判役をキュートに再現。さらに「同時期に『人魚姫』をやることができて。人魚が人間に変わるところを3人で表現するのですが、私は人間に変わる中盤の役をやりました」とうれしそうに思い出話を語る田中。人生最初の役がまさかの金繋がりで、本作では黄金を盗む役になったことについて「夢を叶えました(笑)」と弾ける笑顔を見せた田中。「小さい頃の自分にかけてあげたい言葉は?」との問いに田中が「これからいろいろあるばってん、ちゃんと女優やってるばい!そしてこれからも女優やっていくばい!って伝えたいです」と博多弁で力強く語ると、会場から大きな拍手が湧き起こっていた。

イベントでは田中にサプライズで金色の花束が、宣伝スタッフからの感謝の気持ちを綴った寄せ書きカードとともに贈られる場面も。宣伝スタッフ一同からの感謝の言葉が読み上げられると田中は「好きなことをやらせていただける幸せを感じながら、やっていました」と撮影を振り返り、充実感を滲ませる。続けて「宣伝のみなさまもすごく熱量を持ってやっていただいていたので、それに応えたいという気持ちでやらせていただきました。自分にとっていい経験になりました」と話したところで「泣いちゃう…」と後ろを向いて涙を拭った田中。涙を拭い、前を向き直した田中が、ハンカチを探す仕草を見せていた森崎に「持ってないの?」と笑顔でツッコミ。「何もなかったです…」と申し訳なさそうに伝える森崎の姿に、田中が少し吹き出す場面もあるなど、温かい涙とたくさんの笑顔と、ステージは終始和やかなムードに包まれていた。
田中は、本作は面白い展開がたくさんあったと明かす中で、この日スタッフが着用していたスタッフTシャツに言及。「私が個人的に写真を撮ったものを、監督がTシャツにしてくれて。まさかの商品化です(笑)」と田中が説明。スタッフTシャツの制作は、田中からスタッフ全員へのサプライズであったことも明かされた。

最後の挨拶で田中は「新しいジャンルが築けたのかな」と本作の新しさに触れる。萱野監督に感謝しながら「監督が美香子は峰不二子だって表現をされていた。もし、峰不二子が結婚して主婦になったら、こうなるという。藤根美香子は峰不二子だって」と説明。萱野監督が「実は、アナグラムでした」と役名誕生の背景を語り、「気づかなかった」と話すキャスト陣に「みんな気づいていたのかと…」とニヤリとした萱野監督。田中が「他のキャラの名前にも、そういった遊びが込められています。そういう監督の仕掛けがあるので、2度、3度観ていただけたら、より楽しめるんじゃないかなと思います。この映画がたくさん広まりますように…」と願いを込め、終始ほっこりと和やかな雰囲気に包まれたイベントをしめくくった。


【STORY】
平凡な日々に退屈していた専業主婦の美香子は、ある日訪れた百貨店で、株式会社SGCが販売する数百万円もする
金(きん)のおりんをつい盗んでしまう。金(きん)の魅力に取り憑かれ世界が一変した彼女は、「私にしかできないことをする」という幼き日の夢が蘇り、無謀にも100億円の秀吉の金(きん)茶碗(ちゃわん)を盗み出す計画を立てる。美香子を利用しようとするSGCの社員・金城との駆け引きや、なし崩し的に泥棒の共犯者となった夫の浮気やら、トラブルの連続。果たして、一世一代の大博打に出た彼女は、金(きん)茶碗(ちゃわん)を盗みだすことができるのかー!?
【CAST・STAFF】
田中麗奈
森崎ウィン 阿諏訪泰義 石川恋 岩谷健司 中村祐美子
勝野洋 宮崎美子
監督・脚本:萱野孝幸
主題歌:広瀬香美
エグゼクティブプロデューサー:土屋健吾 プロデューサー:中村祐美子 音楽:松下雅史 撮影:宗大介 照明:平江広大 編集:萱野孝幸 録音:地福聖ニ 音響効果:前田紗佳
スタイリスト:袴田知世枝 ヘアメイク:西野黎 助監督:城也 キャスティング:中村祐美子 制作担当:原田光 宣伝プロデューサー:大﨑かれん
製作:株式会社SGC 制作プロダクション:KAYANOFILM
配給:キノフィルムズ
Ⓒ2025『黄金泥棒』FILM PARTNERS.
2026年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/112分
2026年4月3日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー