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映画
「ザ・コラール 希望を紡ぐ歌」 主演レイフ・ファインズのインタビュー解禁
(2026年5月6日20:45)

戦争により存続危機にある合唱団が“前代未聞の試み”を通して失われた希望を紡ぎ直すヒューマンドラマ「ザ・コラール 希望を紡ぐ歌」(5月15日公開)の公開に先立ち、主演レイフ・ファインズのインタビューが解禁となった。以下オフィシャル・インタビューを公開ーー。
第一次世界大戦下のイギリス北部ヨークシャー。徴兵で多くの団員を失った合唱団は、存続の危機に瀕していた。若者や町の人々を迎え入れ、“歌うこと”を通して再び心を結び直そうとする。新たな指揮者に選ばれたのは、敵国ドイツで活動していたヘンリー・ガスリー。偏見と不信を背負いながら、彼は退役軍人、売春婦、敬虔なボランティア、徴兵を控えた少年たちなどの寄せ集めの団員たちと向き合い、熱心な指導のもとで、失われたつながりと希望を取り戻していく。やがて彼らは、前代未聞の“ある挑戦”へと踏み出す。しかし、再び徴兵通知が届き始め、ようやく芽生えた平穏は、戦争の影に呑み込まれていく。
ヘンリー・ガスリー博士を演じるレイフ・ファインズは、「本作に深く流れる“有限性”の感覚こそが、この物語の核心です。若者が戦場へ向かうたび、家族や恋人、友人たちは『彼らは戻ってくるのか』という現実的な問いに直面する。だからこそ、歌うことが、死と隣り合わせの現実に向き合う力になるのです」と語る。
脚本家アラン・ベネットは、ファインズにとって長年特別な存在だ。「アランの脚本だと聞いた瞬間、胸が高鳴りました。英国の演劇界において象徴的な存在ですが、決して偉ぶらず、親しみやすい人なんです」。さらに、ベネットとニコラス・ハイトナーという名コンビが再びタッグを組む現場は、ファインズにとって格別だった。「舞台ではニックと仕事をしたことがありますが、映画で組むのは今回が初めてでした。二人の素材が組み合わさることで、現場には家族のような温かさが生まれたんです」と振り返る。
ハイトナー監督はファインズを「信念に突き動かされる人物も、内に傷を抱えた人物も見事に演じられる」と評し、プロデューサーのケビン・ローダーも「静かな表情の下に激しい感情が渦巻いている。その矛盾が彼の魅力」と語る。
ガスリー博士を演じるにあたり、ファインズは“指揮者になる”という新たな挑戦に臨んだ。音楽監督ナタリー・マーレイ・ビールからテンポや表現、演奏者の導き方など指揮の本質を学ぶ中で、その役割の重さを実感したという。「彼女は『TAR/ター』でケイト・ブランシェットを指導していました。ケイトは素晴らしかったけれど、私はまた別のタイプの指揮者です」と笑う。学びを重ねるほどに、指揮という行為の奥深さと責任の重さを痛感し「素晴らしい役だが、指揮はごまかせない」と語る。マーレイ・ビールも「ファインズは音楽家ではないですが、芸術と音楽への深い好奇心を持っている。彼のジェスチャーは自然で、説得力がありました」と評価する。
“敵国ドイツで活動していた過去”が町の不信を招き、薄い信仰心であったため、当初は歓迎されなかった自身の役どころについて、「彼はドイツに忠誠を誓っているわけではない。ただの芸術家であり、音楽家であり、ドイツで刺激的な時間を過ごしただけなんです」と語る。
ファインズにとって、アンサンブルが集まるシーンは撮影のハイライトだった。「若者たちと数人の年配者を前に、現代風にアレンジした『ゲロンティアスの夢』について語るシーンでは、彼らの集中力とエネルギー、そして強い連帯感がひしひしと伝わってきました」。若いキャストたちがもたらした新鮮な熱意にも深い感銘を受け、「彼ら自身も素晴らしい旅路を歩んできたのだと感じました」と語る。
音楽を“身体で理解する”という新たな領域に踏み込んだファインズは、ガスリー博士という人物に知性と情熱、そして揺るぎない信念を宿らせた。静かな表情の奥に燃える理想、若者たちを導こうとする誠実さ、そして音楽への深い敬意。そのすべてが、ファインズ自身の探究心と真摯な姿勢によって形づくられている。

【クレジット】
監督:ニコラス・ハイトナー(英国万歳!) 脚本:アラン・ベネット
出演:レイフ・ファインズ、ロジャー・アラム、マーク・アディ、アラン・アームストロング、ロバート・エムズ、サイモン・ラッセル・ビール
2024年/イギリス・アメリカ/英語/カラー/ユニビジウム/5.1ch/113分/原題:The Choral/日本語字幕:斎藤敦子
配給:ロングライド
©GERONTIUS PRODUCTIONS LIMITED 2025
https://longride.jp/choral/
5月15日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開