流行語大賞ノミネート発表―「そだねー」「翔タイム」大賞はスポーツ関連か?

(2018年11月7日)

  • (新語・流行語大賞を発表した自由国民社のHP)

年末恒例の「2018ユーキャン新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)の候補30語が7日、発表された

メジャーリーグで活躍した2刀流の大谷翔平の「翔タイム」。日本人として史上初めて全米オープンで優勝したテニスの大坂なおみの独特な「なおみ節」。平昌冬季五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子LS北見は「そだねー」「もぐもぐタイム」の2語が入った。サッカーW杯で健闘した日本代表の大迫勇也選手の「(大迫)半端ないって」。さらには夏の甲子園を沸かせた「金足農旋風」。そして日大アメフトの「悪質タックル」やアマチュアボクシング界を揺るがした「奈良判定」などスポーツ界の話題が目立った。

エンタメからは「U.S.A」で再ブレークしたDA PUMPの「ダサかっこいい・U.S.A」、「ひょこりはん」、男同士の恋愛をコミカルに描いて人気を呼んだテレビ朝日のドラマ「おっさんずラブ」。劇場に爆笑を巻き起こして低予算映画としては異例の大ヒットを飛ばした映画「カメラを止めるな!の「カメ止め」などがノミネートされた。

政治・社会関係からは酷暑、地震、豪雨など自然災害が多発したことに関連して「災害級の暑さ」や、全国各地の被災地で活躍する尾畠春夫さんの「スーパーボランティア」。また社会問題になった「あおり運転」「時短ハラスメント(ジタハラ)」。そして米国でハリウッドの大物プロデュ―サーのセクハラ疑惑告発をきっかけに広がったセクハラを告発する「#Me Too」も候補に挙がった。トップ10と大賞は12月3日に発表される。
はたして大賞に輝くのはどれか。話題が多かったスポーツ界から選ばれそうな感じもするが、選考するのはあくまで審査員。大賞の行方が注目される。

候補の30語(50音順)


あおり運転
eスポーツ
おっさんずラブ
仮想通貨/ダークウェブ
カメ止め
筋肉は裏切らない
計画運休
ご飯論法
時短ハラスメント(ジタハラ)
翔タイム
そだね―
TikTok
奈良判定
ブラックアウト
#MeToo

悪質タックル
(大迫)半端ないって
GAFA(ガーファ
金足農旋風
君たちはどう生きるか
グレイヘア
高プロ(高度プロフェッショナル制度)
災害級の暑さ
首相案件
スーパーボランティア
ダサかっこいい/U.S.A
なおみ節
ひょっこりはん
ボーッと生きてんじゃねーよ!
もぐもぐタイム

【選考委員】 姜尚中(東京大学名誉教授)、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)(50音順)、清水均(「現代用語の基礎知識」編集部長)


  • 今週のキーワード

    「甲斐キャノン」

    ソフトバンクの甲斐拓也捕手(25)が、「甲斐キャノン」と呼ばれる矢のような送球で連続盗塁阻止の日本シリーズ新記録を樹立して、 広島の機動力を封じ日本一に大きく貢献した。ベストナイン、ゴールデングローブ賞にも選ばれ、今期推定4000万円と言われる年俸が高騰することは必至だ。