ファン・ビンビンが脱税の罰金146億円を納付して富豪の俳優と結婚・引退か

(2018年11月28日)

  • ファン・ビンビン
  • ビンビンと婚約者の李晨(中国の「百度百科」から)

「アイアンマン3」などのハリウッド映画にも出演している中国の人気女優ファン・ビンビン(范氷氷)(37)の巨額脱税事件はその後どうなったのか。中国国内だけでなく日本でも大きく報じられたトップ女優の巨額脱税事件の舞台裏と今後の展開を追跡した。

ビンビンの巨額脱税疑惑が発覚したのは今年5月だった。中国の税務当局が調査に乗り出すなかビンビンは行方不明になったため逮捕説も飛び交ったのは記憶に新しい。9月下旬に中国江蘇省税務署が二重契約による所得税の巨額の脱税とする調査結果を発表。追徴課税や罰金など8億800万元(約146億円)の支払いをビンビンに命じたことが明らかになった。ビンビンは10月3日、中国最大のSNS、微博(ウェイボー)で謝罪して、できるだけ早く罰金を納付する意思を表明した。そして10月15日、北京首都国際空港に約4か月ぶりに姿を現したのだった。

婚約者の俳優は資産150億円の富豪

脱税の手口は、例えば10億円のギャラなのに表と裏の5億円ずつの契約書を交わし、5億円だけを申告するという大胆な手口で、中国の芸能界では蔓延していたらしい。ビンビンの事件をきっかけに当局は芸能界の税務調査を始めたといわれる。

そうしたなか、ビンビンはすでに罰金を全額納付したと報じられた。3年前から交際していて昨年9月に婚約した北京出身の俳優李晨(39)と来年結婚して引退するという情報も中国のインターネットで流れている。李晨は総資産約150億円の富豪といわれる。

そもそも今回のビンビンの脱税疑惑発覚は、中国中央テレビの人気司会者崔永元(ツイ・ヨウゲン)がウェイボーで、ある女優が表と裏の二重契約をして脱税していると指摘したのが発端だった。実名は出さなかったが、世論はビンビンだと推測し、その後一切公の場に姿を見せなくなったのだった。