イチローはエルビスとベーブ・ルースとビル・ゲイツを一つにした存在――米ニューヨーク・ポスト紙

(2019年3月22日)

  • イチロー/
  • イチロー引退を報じるニューヨーク・ポスト(電子版)

大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)が21日、アスレチックスとの開幕第2戦(東京ドーム)終了後に記者会見して、現役引退を表明した。日米で通算4367安打を記録するなど”イチロー伝説“の数々を残し「後悔などあろうはずがありません」と言ってユニフォームを脱いだ。日米のメディアがイチロー引退を大きく報じているが、米紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は「日本ではイチローはエルビス(プレスリー)とベーブ・ルースとビル・ゲイツを一つにしたような存在」と称えた。

「イチローの偉大さは危険を顧みずメジャーリーグにやってきたことだ」と同紙のジョエル・シャーマン記者は署名記事で指摘した。イチローが野手として初めてメジャーリーグの球団(マリナーズ)と契約した選手であること。それまでにドジャースの野茂英雄などメジャーで活躍する日本人投手はいたが、日本人は野手としては通用しないといわれていた。それを覆したのがイチローだった。「彼はほかのどの選手とも違っていた。偉大なプレーヤーとさえ違っていた」「傑出した存在」という。

イチローは日本ではロックの帝王エルビス・プレスリーや野球の神様ベーブ・ルース、マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問のビル・ゲイツを合わせたような存在だといい「彼は偶像で、アイドルで神話だ」と指摘した。
「誰も彼のようには動けなかった。まるで風に運ばれているようだった。瞬きをする間にセカンドにいた」「彼は一番の存在で、輝かしく、ほかの日本の野手がメジャーに来るのを容易にした」などと”イチロー伝説“の数々を紹介した。