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香港警察が中国製の”毒ガス催涙弾“使用で「香港史上最大の生態危機」 周庭氏が告発

(2019年11月19日)

香港で警官隊がデモ隊に対して連日おびただしい数の催涙弾を放っているが、使用されている催涙弾は中国製の”毒ガス催涙弾“で、毒を浴びることで皮膚病などを引き起こし「香港史上最大の生態危機となる」と民主化運動の活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏(22)が告発した。

香港のデモ隊と警官隊の攻防で19日、デモ隊が拠点にする香港理工大学を警官隊が包囲して投降を呼びかけ約600人の学生や中高生が投降に応じたが、約100人が立てこもったまま徹底抗戦の構えだという。大学周辺では学生を支援するデモ隊と警官隊が衝突して警官隊は催涙弾を乱射。デモ隊が火炎瓶で応酬するなど騒然となった。

そうしたなか、周庭氏はツイッターで、催涙弾が発射された場所を数日後に通った子供たちに酷い発疹ができていることを、多くの親が発見したというショッキングな報告をした。
「催涙弾の毒は皮膚だけではなく、免疫系や多くの器官も破壊し、発癌性もあります。この強い毒が体内や土地や水などに入ると、香港史上最大の生態危機となると見られています」と指摘した。

香港警察が使用している催涙弾は中国製で「他国製造のものより燃焼温度が高く、より毒性が強いです。記者、デモ隊、警察はガスマスクをつけていますが、毒は皮膚から体内に入ります。また、警察はよく住宅街でも催涙弾を発射するため、窓、ドア、空調などから毒が住宅に入るのです。」と指摘した。

「多くの専門家たちが、クロロアクネの発症は、この半年間で約1万発も乱射された催涙弾と関係があると主張しました。警察側は否定しましたが、催涙ガス以外にこんなに大量の毒(ジオキシン)に接触することはなかなかできません。」という。

そして「香港にいる日本人のみなさん、催涙弾の毒ガスに気をつけてください。近くで催涙弾を発射されたら、すぐ現場から離れてください。もし催涙ガスを浴びてしまったら、安全な場所に戻ってから、すぐに着替えてください。催涙ガスを浴びた洋服は捨てた方がいいです。」と訴えた。

香港理工大学に立てこもって徹底抗戦の構えの約100人の学生らと、大学外の市民のデモ隊と警官隊の攻防は緊迫の度を深めており予断を許さない展開が続いている。